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【車両セット紹介】 98656 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星3・4号・JR北海道仕様)基本セット、98657 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星3・4号・JR北海道仕様)増結セット
2019年にTOMIXから発売された、北斗星3・4号JR北海道仕様の車両セットについてご紹介します。この車両セットを使った編成例や車番の紹介など、ご自身の編成を仕立てるのにぜひご参考ください。
なお、本来は未整備状態で上げたほうが良いと思うのですが、すでに整備加工を済ませてしまっております。製品状態とは異なりますのでご了承ください。
車両セット情報
北斗星が3往復化して12両編成となった後の北斗星3・4号を再現できるセットです。
基本セット6両、増結セット6両の構成となっており、組み合わせることで12両編成として揃えることができます。機関車は別売りです。
それまでは使いまわしの金型で済まされている車両も多くありましたが、2015年発売の北斗星混成編成増結Bセットあたりから1両しかない形式も積極的にモデル化されるようになり、その流れを汲む形で発売されました。
基本セットだけでも北斗星の特徴的な編成を再現できるセット構成にはなっていますが、全室ロビーカーの北海道編成ということもあってとても不思議な感じというか、玄人な感じではあります。
98656 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星3・4号・JR北海道仕様)基本セット
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目玉車両は、何と言っても初めてモデル化された全室ロビーカーのオハ25-551、アルコン帯のスシ24-508や3本帯のロイヤル・デュエットのオロハネ25-500、マイクロスカート付きのカニ25-501です。また、北斗星混成編成増結Bセットにしか無く高値になっていたオハネフ24-500も最新仕様で久しぶりの再生産となりました。基本セットの方は北斗星マークが印刷済みです。
98657 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星3・4号・JR北海道仕様)増結セット
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目玉車両は、何気に初めてモデル化された大窓ツインデラックスのオロネ25-500です。また、増結セットにもオハネフ24-500が1両入っていますが、こちらはトレインマークが印刷されていませんので、好みの愛称幕をつけることができます。オハネ24-500も急行はまなすの基本セットに1両あっただけなので待望の再生産となりました。
発売日、価格
発売日:2019年2月
定価:17,490円(基本)、13,530円(増結)
車両セットの特徴
1990年代に運行されていた北斗星3・4号が定期化した当時をモデルとした車両セットです。
北斗星はJR北海道とJR東日本がそれぞれ編成を担当しており、北斗星1・2号はJR北海道が、北斗星5・6号はJR東日本が担当していました。
運行開始直後の北斗星3・4号は臨時列車扱いで、JR東日本がB寝台のモノクラス編成で運行していましたが、需要が高かったこともあり1年後には定期化されます。その際、JR東日本とJR北海道が1編成ずつ受け持つことになりました。
このセットで再現できるのは、その定期化3往復化後の北斗星3・4号の中でもJR北海道が担当した編成となります。
編成自体はJR東日本のタイプがベースとなっており、1号車から5号車までは開放B寝台車、6号車はJR東日本編成と同じく全室ロビーカー、9号車のロイヤル・ソロと10号車のロイヤル・デュエットはJR北海道様式でロイヤル個室が中央という仕様で揃えられました。
そのため、JR東日本から見てもJR北海道から見ても元々の編成にはない仕様の車両が多く生まれることになったのが特徴です。
模型では、JR北海道唯一の全室ロビーカー「オハ25-551」やアルコン帯の食堂車「スシ24-508」、JR北海道車では多数派だが模型化されていなかった大窓ツインデラックス車「オロネ25-500」、マイクロスカートの残った電源車「カニ25-501」、地味ですが3本帯でトイレ窓ありの姿でのロイヤルデュエット「オロハネ25-500」が初めてモデル化されました。
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その他に、緩急車なのに中間車のような見た目の開放B寝台車「オハネフ24-500」が2両、オハネ24-500が2両ありますが、それぞれ久しぶりの生産となりました。
このように、セットに含まれるほとんどの車両が珍車揃いの異端車おまとめセットと呼べるような内容になっていました。
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実車は、1999年に北斗星が定期2往復化されたことで、この北斗星3・4号向けに増備された車両は余剰となってしまったため、潰しのきかない全室ロビーカーを始めとして様々な臨時列車で活躍しました。
この車両セットの編成で運用された年代
1990年~1999年頃
定期3往復化後から定期2往復化までの間で北斗星3・4号として運行されていました。運用離脱後は、主に北斗星の臨時列車で運用されていました。
この車両セットがおすすめの人
・1990年代頃の北斗星3・4号をJR北海道編成で再現したい人
・JR北海道が企画した様々な北斗星の臨時列車を再現したい人
・スシ24-508や大窓ツインデラックス車、カニ24-501などの初めてモデル化された車両がほしい人
・バリエーションを増やして一捻りした北斗星編成を組みたい人
付属品
ユーザー取り付け、交換用の付属品は以下のとおりです。
【基本セット】
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オハネフ中間車用幌枠
オハネフ25用カプラーなし台車枠
オハネフ用ジャンパ栓
オハネフ用ダミーカプラー
カニ24用カプラー付き台車枠
カニ24用TNカプラー
転写式インレタ
説明書
【増結セット】
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オハネフ中間車用幌枠
インレタに収録された車番
TOMIXの車両は車番が印刷されておらず、ユーザーが好きな車番を設定することができます。
なお、インレタは基本セットにしか入っていないため、増結だけを購入した場合はサードパーティ製の車番を手に入れるなどする必要がありますが、サードパーティ製でも車番が無いものもあります。中古やオークションで入手される場合はご注意ください。
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▼インレタ収録車番一覧
オハネフ25-0:2、4、7、8、15
オハネ25-0:11、15、33
オハネフ24-500:501、502
オハネ24-500:501、502、503、504
オハ25-550:551
スシ24-500:508
オロネ25-500:502、503
オロハネ25-550:555、556,557、558 ※ロイヤル・ソロ
オロハネ25-550:551、552 ※ロイヤル・デュエット
カニ24-500:501
JRマーク(オハネフ24-501用)
特定車番
「特定車番」とは、その車両ならではの特徴を再現したもので、他に変えの利かない車両になります。
このセットでの特定車番は以下の4両となります。
5号車、11号車「オハネフ24-501、502」(基本セット、増結セット)
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形式の通り、緩急車で車掌室が備え付けられた開放B寝台車です。
この車両が異端車と言われる所以は、その形状にあります。見た目がかなり独特で、妻面が完全な切り妻形状になっていて、一見すると中間車にしか見えません。この形状の独特さも相まって、根強い人気のある車両です。
また、通常は車端部側に中央の通路を挟んで両側に車掌室が設置され、その後ろにデッキが設けられますが、このオハネフ24-500の場合、車端部はデッキになっており、その後ろに車掌室が片側に設置され、通路にも扉取扱用の装置が設置されていました。
定期北斗星では北斗星3・4号時代は5号車や11号車に、北斗星1往復時代では2号車に組み込まれることがありました。臨時列車では「北斗星」マークを掲げて車端部を飾ることもあったようです。
全部で2両在籍していましたが、501はJRマーク付き、502はJRマーク無しという形でそれぞれ異なっていました。
6号車ロビーカー「オハ25-551」(基本セット)
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北斗星の定期3往復化に向けて増備された車両。この1両のみの形式となります。
JR北海道車では初の全室ロビーカで、JR東日本のロビーカーと同じく1両丸ごとロビーカーになっていました。
デッキ側にシャワー室を2室備えているのは同じですが、逆側にはロビー室内にカウンターがありました。ソファの配置は、JR東日本車がどちら向きにも使えるように配置されているのとは異なり、大型ソファや1人用椅子が通路側を向いて備えられていました。これは定期運用時の函館から札幌間で、北海道の様々な景色を楽しんでもらうための配置…だったのではないかと勝手に考えています。
JR北海道車ならではとして、ロビー室内にもステンドグラスが設置されるなど、豪華な雰囲気だったようです。
定期北斗星では北斗星3・4号時代は6号車に組み込まれていました。なお、JR北海道が担当していた北斗星1・2号のロビーカーは半室ロビーカーのスハネ25-500で運用されていたため、全室ロビーカーの本形式は北斗星3・4号専用となっていました。
この車両セットで初めてモデル化されました。
7号車食堂車「スシ24-508」(基本セット)
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北斗星の定期3往復化に向けて増備された車両。
初期配備された501~503よりも室内が豪華になっており、座席が金の縁がついたり、カーテン上の装飾が豪華になっているなどの特徴があります。
外観的には、この車両だけアルコン帯になっていて、調理室の窓も最後まで固定窓化されることはありませんでした。
模型でも、アルコン帯で調理室窓が固定化されていない姿を再現しています。
内装に若干の違いはありますが、その他の食堂車3両と隔てなく運用されており、北斗星1・2号に組み込まれることもありました。
この車両セットで初めてモデル化されました。
電源車「カニ24-501」(基本セット)
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数ある電源車の中でも、最後までマイクロスカートが残っていたのがこの「カニ24-501」でした。
模型でもこのマイクロスカート付きの姿で再現されていて、TNカプラーもこのカニ24−501専用品として「JC6374自連形TNカプラー3(SP・黒)」が用意されました。
JR東日本の電源車は期間更新時に発電機にカバーが付いたりルーバーがなくなり屋根上のファンも数が減るなど変更されましたが、JR北海道の電源車は原型のまま運用されていました。
JR北海道は元々電源車が3両しかなくギリギリで運用していたこともあり、北斗星3・4号が定期化されてから程なく、荷物車のマニ50を電源車に改造したマニ24-502を1両増備しています。
それでも3編成の電源車を4両でカバーしなくてはならなかったため、北斗星1・2号、北斗星3・4号に関係なくこの501番を含めた4両をフル回転で運用していました。
この車両セットで初めてモデル化されました。
各車両紹介
このセットの各車両をおすすめ車番と共に紹介します。号車順はトミックス公式ホームページに記載の編成の順番で記載しています。
※各車両の画像は過去記事より集めたものになるため、以下に記載の編成順と画像の編成位置は異なる場合があります。
1号車 開放B寝台車「オハネフ25-0」
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※私個人の所有車としてはBコンパートメント車として混成編成に組み込んでしまったため別セットの車両で代用しています
JR北海道の同形式(0番代)は全部で6両在籍していました。
なお、全個室化に伴い4両(2、4、8、15)がコンパートメント改造を受け、残りの2両(3、7)は急行はまなすで運用されるようになります。全個室化編成を所有する予定がある方は、それ以外の車番を選択するのが無難かと思います。
2号車 開放B寝台車「オハネ24-500」
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※私個人の所有車としては急行はまなすに組み込む予定なので4号車の写真で代用しています
JR北海道の同形式は全部で4両在籍していました。
なお、全個室化後には急行はまなすで運用されるようになります。
1往復化直後の2008年4月に504のみ廃車となりますが、残りの3両は急行はまなすの運行終了まで活躍しました。活躍時期を気にしないのであれば、お好みの車番にして良いかと思います。
3号車 開放B寝台車「オハネ25-0」
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※私個人の所有車としては組み込み予定がないため別セットの写真で代用しています
JR北海道の同形式(0番代)は全部で3両在籍していました。
なお、全個室化に伴い1両(33)が個室車へ改造され、残りの2両(11、15)は急行はまなすで運用されるようになります。急行はまなすに組み込む予定がなければ、どの車番でも良いかと思います。
<車両紹介・整備記録は後日掲載予定>
4号車 開放B寝台車「オハネ24-500」
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JR北海道の同形式は全部で4両在籍していました。
なお、全個室化後には急行はまなすで運用されるようになります。
1往復化直後の2008年4月に504のみ廃車となりますが、残りの3両は急行はまなすの運行終了まで活躍しました。活躍時期を気にしないのであれば、お好みの車番にして良いかと思います。
5号車 開放B寝台車「オハネフ24-500」
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JR北海道の同形式は全部で2両在籍していました。
JRマークがあるのが501、JRマークがないのが502です。
なお、全個室化後には急行はまなすで運用されるようになりますが、2010年頃から再び北斗星の2号車に連結されるようになります。
実車も2両しかなく、このセットでは2両あるのでそれぞれの車番を付ける形になります。
6号車 ロビー「オハ25-551」
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JR北海道唯一の全室ロビーカーで1両のみが在籍していましたので、車番は551で確定です。
全個室化後には北斗星の様々な臨時列車に組み込まれて道内を走り回っていました。
7号車 食堂車「スシ25-508」
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アルコン帯で厨房窓がサッシの状態を再現。
JR北海道の同形式は全部で4両在籍していたが、このモデルで活躍したのは508のみですので車番は確定です。
2008年に廃車になるまで大きな変更がなかったため、全個室化後の北斗星1・2号にも使えるすぐれものです。
8号車 ツインデラックス「オロネ25-500」
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JR北海道に3両在籍していたのですが、大窓タイプと小窓タイプが同じ形式に混在していました。
その中でも大窓タイプは502と503の2両となり、実はJR北海道所属車の中では多数派となりますが、これまで模型化されていませんでした。廃車時期はいずれも1往復化直後で同時期ですので、お好みの車番で良いかと思います。
9号車 ロイヤル・ソロ「オロハネ25-550」
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同形式は4両在籍していたが、このモデルで活躍したのは556~558の3両となります。
細かく言うとエンブレムの位置が異なるなどの差異はあるものの、この3両についてはどの車番にしても特に問題はありません。
555は2階屋根と青色の車体の部分の境目の位置がほかの3両と異なるという明確な違いがあるため、このモデルには該当しません。
10号車 ロイヤル・デュエット「オロハネ25-550」
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同形式は4両在籍していたが、このモデルで活躍したのは551から553となります。
553は途中でアルコン帯に変わってしまいますが、551と552は3本帯のタイプで活躍していましたので、この2両のどちらかにすると良いかと思います。554はアルコン帯でロイヤル窓が大窓だったため、このモデルには該当しません。
11号車 開放B寝台車「オハネフ24-500」
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JR北海道の同形式は全部で2両在籍していました。
JRマークがあるのが501、JRマークがないのが502です。
なお、全個室化後には急行はまなすで運用されるようになりますが、2010年頃から再び北斗星の2号車に連結されるようになります。
実車も2両しかなく、このセットでは2両あるのでそれぞれの車番を付ける形になります。
電源車「カニ24-501」
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JR北海道の同形式は3両在籍していましたが、このモデルで活躍したのは501になります。
502と503についてはマイクロスカートが無かったため、このモデルには該当しません。
入手方法(2025年春現在)
発売開始から時間が経っていることもあり、新品での入手はまずできません。オークションや中古販売店を利用して入手する形になります。
ただ、このセットの車両は初めてモデル化された車両も多く、また定期2往復化以降の様々な北斗星の臨時列車を再現するために必要なことが多かったためか、瞬間的に市場から消えてしまいました。現在では中古で購入することになりますが、それもなかなか出てこない上に出てきたとしてもかなりの高値で取引されている入手困難なセットです。
内装再現用パーツセットのご紹介
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ここで少しだけ宣伝です。
各個室内や通路、デッキの再現ができる「内装クラフトパーツ」を頒布しております。内装クラフトシートのみの「12両セット」と、内装クラフトシートにカーテンパーツを追加した「12両フルセット」の2種を用意しています。
こちらのnoteで公開しているような内装を再現することが可能です。
デッキ部分の配電盤などを立体再現できることや、各個室の上段寝台を再現できるのが主な特徴です。各個室内も精密に再現することにこだわりました。
以下のECサイトからご購入いただけます。
販売ページ
取り付け例
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オンラインマニュアル
内装クラフトシートとは?
販売ページ
このセットを使って組む北斗星バリエーション
この車両セットを使って、どんな北斗星の編成を組めるかについて一例をご紹介します。
定期運行時を再現する場合は、この車両セットを使ってそのまま北斗星3・4号のJR北海道編成とします。
このセットの真髄は、何と言っても2000年代に運行された北斗星の臨時列車を再現できる点にあります。この車両セットをベースにして他セットの車両を組み込むことで、様々なパターンの編成を再現できるようになります。
いくつか代表的な列車を記載しますが、他にも見つけましたら随時更新したいと思います。
北斗星まりも(2001年6月から7月、2002年6月から7月)
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札幌から根室の間で2001年、2002年の6月から7月に運行された列車で、札幌と釧路間は特急まりもとして、釧路から根室間は快速列車として運転されていました。
特徴としては、札幌と釧路間では1・2号車として座席車を2両連結した全9両となり、釧路から根室間は座席車を切り離した7両となっていました。この釧路と根室間では快速列車として運行されていることもあり、3号車(切り離し後は編成端の開放B寝台車)が座席車扱いとなっているという、かなり変わった列車でした。寝台車とロビーカーを連結した快速というのもなかなか思い切った運用をしていたと思います。
牽引機は、札幌と釧路間がDD51の単機、釧路と根室間がDE15の単機で、一般色やDE15-2510の赤黒ツートンカラーが牽引していたそうです。
編成は、座席車であるスハフ14とオハ14の2両を快速海峡や急行はまなすや急行まりもなど、他セットから持ってくることで組成が可能です。
方向幕は「北斗星まりも」のシールが上から貼られていて、愛称幕、ヘッドマークはともに「北斗星まりも」専用のものが使われていました。
▼編成例
←根室
1.スハフ14:座席車(98781 海峡基本バラシ他)
2.オハ14:座席車(98781 海峡基本バラシ他)
3.オハネフ24-500:開放B寝台車
4.オハ25-551:ロビー
5.オロハネ25-550:ロイヤル・ソロ
6.オロハネ25-550:ロイヤル・デュエット
7.オハネ24-500:開放B寝台
8.オハネフ24-500:開放B寝台
-.カニ24-500:電源車
札幌→
※1・2号車は釧路で切り離し
夢空間北斗星ニセコ(2001年9月)
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JR東日本の夢空間3両とJR北海道の北斗星3・4号で使われていた車両を組み合わせる形で、2001年9月に6往復だけ運行されました。
上野・札幌間であることは定期北斗星と変わりませんが、函館本線のいわゆる山線を経由するところが大きな違いです。長万部から函館本線に入り、ニセコ(通過)、倶知安、余市(通過)、小樽を経由して札幌というルートになります。
特にユニークなのは、札幌駅での機回しの関係からか、小樽から札幌間では先頭と最後尾にDD51を連結するプッシュプルという珍しい運用がされていました。機関車の付替えは小樽駅で行われ、函館から到着した場合は小樽で重連から前後で挟む形になり、札幌から到着した場合は小樽で前後挟む形から重連になっていました。
また、札幌行は塩屋駅でSLニセコとの交換シーンも見られたそうです。
編成は、夢空間3両を他セットから持ってくると組成することができます。
方向幕はオロネ25-901は「夢空間」でその他の車両は通常の「北斗星」の幕が使用され、愛称幕はオシ側は夢空間、電源車側は北斗星、ヘッドマークは北斗星のものが使われていました。
▼編成例
←上野、札幌
1.オシ25-901:食堂車(92792 夢空間北斗星バラシ他)
2.オハフ25-901:ラウンジ(92792 夢空間北斗星バラシ他)
3.オロネ25-901:デラックススリーパー(92792 夢空間北斗星バラシ他)
4.オハ25-551:ロビー
5.オロネ25-500:ツインデラックス
6.オロハネ25-550:ロイヤル・ソロ
7.オロハネ25-550:ロイヤル・デュエット
8.オハネ24-500:開放B寝台
9.オハネフ24-500:開放B寝台
‐.カニ24-500:電源車
函館→
参考:http://hodo.blue.coocan.jp/s/burutore/yume/hktnsk/index.htm
北斗星ニセコスキー(2001年、2002年の冬季)
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ルートは北斗星ニセコスキーと同様で、長万部から函館本線、通称山線に入り、倶知安や小樽を経由するルートでした。
名前からしてスキー客用の季節列車に見えるのですが、ニセコには止まらなかったそうです。詳しい事情は分かりませんが、ニセコのホームが短かったとか倶知安からの方が行きやすかったとかあるのかもしれません。
編成は、北斗星3・4号のセットから実車同様に3・4号車を抜くと組成することが可能です。
開放B寝台を2両抜くだけで組成できるため、北斗星3・4号のセットがあれば難なく再現できるのですが、そのセットの入手が困難…という感じです。
ただ、この列車はJR北海道の編成のみで運行されていたわけではないようで、JR東日本の車両で運行されていたような記事もあったので、両社で分担していたのかもしれません。
トマムスキーは専用の幕やヘッドマークが用意されていましたが、ニセコスキーは方向幕は通常の「北斗星」の幕が使用され、愛称幕やヘッドマークは北斗星のものが使われていました。
▼編成例
←上野、札幌
1.オハネフ25-0:開放B寝台車
2.オハネ24-500:開放B寝台車
3.オハネフ24ー502:開放B寝台車
4.オハ25ー551:ロビー
5.スシ24ー500:食堂車
6.オロネ25ー500:ツインデラックス
7.オロハネ25ー550:ロイヤル・ソロ
8.オロハネ25ー550:ロイヤル・デュエット
9.オハネフ24ー501:開放B寝台車
‐.カニ24ー500:電源車
函館→
※途中駅のホーム有効長の関係で10両での運行となり3号車4号車は欠車扱いとなるため、3号車以降の号車表記は+2された表記になっていました。
北斗星利尻(2002年4月から6月頃?)
かなり情報が少ないのですが、JR北海道が企画した「スタンプラリーツアー」用の団体列車として、2002年4月から6月頃に札幌発南稚内行として運行されました。
行き先が宗谷本線終点の稚内行ではなかったのは、稚内駅の引込線はすでに廃止されてしまっていて機回しができないため一つ前の南稚内行となっていたそうです。
編成をいくつかのサイトや動画で確認しましたが、ここまでしかわかりませんでした。。
2号車が食堂車というのがインパクトが強いですが、開放B寝台1両と7号車の食堂車から電源車までを連結した全7両編成でした。
この場合、オロハネ25-554のみ北斗星1・2号のセットから持ってくる必要がありますが、それ以外は北斗星3・4号のセットで組成することができます。
なお、オハネフ24-501が電源車の前に来ているような写真もあったので、日によって多少の入れ替えはあったようですので、オロハネ25-554は北斗星3・4号セットのもので代用しても特に問題なさそうではあります。
方向幕は「北斗星利尻」のシールが上から貼られていて、愛称幕は北斗星、ヘッドマークも北斗星でした。
←南稚内
DD51-1000(単機で牽引。1093号機、1141号機を確認)
1.オハネフ24-501
2.スシ24-508
3.オロネ25-500(車番不明、大窓)
4.オロハネ25-550(車番不明、ロイヤル・ソロ)
5.オロハネ25-554(ロイヤル・デュエット)
6.オハネフ24-502
カニ24-501
札幌→
参考:https://www.youtube.com/watch?v=WbPKhPXE2AA
参考:http://geo.d51498.com/hr_tokachi/rishiri.html
参考:http://blog.livedoor.jp/handoruyano/archives/7095252.html
夢空間北斗星(2003年ごろ)
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JR東日本の夢空間車両3両と、JR北海道の北斗星用車両で混成された夢空間北斗星です。2003年頃に運行されました。
私も北斗星3・4号のセットと夢空間セットを組み合わせてこちらの編成を再現しています。
夢空間はJR東日本所属なので、基本的にはJR東日本の客車と編成を組んで運行されていましたが、2003年頃の夢空間北斗星は、夢空間3両以外はJR北海道車で組成されていました。定期北斗星と同じく全12両ということもあって見劣りしない臨時列車編成を組めますのでおすすめです。夢空間北斗星ニセコの編成とほぼ同じなので、この夢空間北斗星を揃えるとどちらも再現できるようになります。
再現する場合、夢空間3両とオロネ25-500、11号車のオハネフ25-200を他セットから持ってくると組成することができます。
方向幕は通常の「北斗星」の幕が使用され(※夢空間車両の幕は確認できていません)、愛称幕はオシ側は夢空間、電源車側は北斗星、ヘッドマークは北斗星のものが使われていたようです。
方向幕については、JR東日本車で組成された夢空間北斗星だと全車両「夢空間」だった記録も見かけたので、JR北海道車には「夢空間」の幕がないだけだったのかもしれません。
▼編成例
←上野、札幌
1.オシ25-901:食堂車(92792 夢空間北斗星バラシ他)
2.オハフ25-901:ラウンジ(92792 夢空間北斗星バラシ他)
3.オロネ25-901:デラックススリーパー(92792 夢空間北斗星バラシ他)
4.オハ25-551:ロビー
5.オロネ25-500:ツインデラックス(98836 北斗星JR北海道仕様バラシ他)
6.オロハネ25-550:ロイヤル・ソロ
7.オロハネ25-550:ロイヤル・デュエット
8.オハネフ24-500:開放B寝台
9.オハネフ24-500:開放B寝台
10.オハネ24-500:開放B寝台
11.オハネフ25-200:開放B寝台(98677 北斗星1・2号バラシ他)
‐.カニ24-500:電源車
函館→
牽引機
定期北斗星時代の牽引機は以下の通りです。
EF81(北斗星カラー)
上野から青森までを担当した牽引機。
赤い車体に側面に大きな流れ星が描かれた姿が特徴。
TOMIXからはHゴムがグレーのタイプと黒のタイプの2種類がモデル化されていますが、Hゴムがグレーの方がこの時代では運用されていました。ただ、2025年春時点で入手は困難なので、Hゴム黒のタイプで代用してもいいかと思います。
他に、側面に大きく「EF81」と書かれたEF81-95のレインボー機がけん引に入ることもありました。
ED79-0
青森から函館の区間を担当した牽引機。
青函トンネルを通過するための装備が追加されています。
TOMIXからは、下枠交差式パンタのモデルとシングルアームパンタの2種類がモデル化されていますが、下枠交差式パンタのモデルがこの時代では運用されていました。なお、7149には北斗星のヘッドマークが付属していません(急行はまなす、海峡のみ)ので、EF81のもので余っているものをつけると良いかと思います。
DD51(北斗星カラー)×2両
函館から札幌までを担当した牽引機。
千歳線での高速運転に対応するために重連での牽引となりました。
運行開始直後は一般色でしたが、ほどなくして全機が青車体に流れ星の描かれた北斗星カラーに変更されました。
あとがき
このセットが発売された当時は北斗星のことをあまり知らなかったので、「とりあえず買っとくか」という感じで購入したものだったので、なぜすぐ売り切れたのか、なぜ中古が高値なのかがわかりませんでした。
その後、北斗星をいろいろ調べたことで知ることができた、北斗星3・4号のJR北海道編成を使った様々なバリエーションについて今回触れさせていただきました。他にも様々なパターンで運行されていたと思いますので、思い入れのある列車を再現いただければと思います。
JR北海道車に関しては北斗星1・2号や混成編成用の室内パーツは市販されていましたが、近年の北斗星セットで良く見られる特定車番車両の内装パーツがなかったため、自作する他なかったというのも今となればいい思い出です。
発売からだいぶ時間が立ってしまっていたり、前述の通り中古でもなかなか手を出せるようなセットではないため今さら感はあるかもしれませんが、同じように悩まれている方の整備の一助になれば幸いです。