【車両紹介】 オロハネ24-500(北斗星ロイヤル・ソロ/JR東日本)
JR東日本が所有する、ロイヤルとソロの合造車です。種車はオハネ24になります。季節列車だった北斗星3・4号を定期化する際に増備されました。
ロイヤル・ソロ合造車(車番:501)
JR東日本のロイヤル・ソロ合造車にはオロハネ25-500がありましたが、北斗星3・4号定期化のために増備されることになったこのオロハネ24-500では、JR北海道のオロハネ25-550と仕様を合わせるべく、個室レイアウトを踏襲してロイヤル個室を車両中央に配置することで居住性を向上させました。
また、ソロも交互に配置されるようになったので、下段個室の通路の頭上高が取れるようになっています。反面、個室数が2部屋少ない10部屋となりました。
外観の特徴
JR北海道車の個室レイアウトと同じく、ロイヤル個室を車両中央に配置し、その両脇にソロ個室を4室+6室の10室配置しています。JR東日本のオロハネ25-500のようにソロ個室が上下に並んだ配置ではなく、交互に配置されていました。
帯は3本の金帯で、一番上の帯は寝台窓部分を避けて書かれていました。
個室窓のレイアウトもJR北海道車と似通ってしまったので、編成に入っているとパット見でJR東日本編成と見分けがつきにくくなります。
車内の特徴
廊下や個室については、初期からあるロイヤル・ソロ合造車であるオロハネ25-500とは違い、同時期に増備されたロイヤル・デュエット合造車であるオロハネ24-550と似たような感じになっていました。
廊下は明るめの木目調、室内もソロはオレンジ色のモケット、ロイヤルは焦げ茶のモケットで室内も濃い茶色の重厚感ある木目調となっていました。
JR北海道のオロハネ25-550との違いは、オロハネ24-501はデッキ側に倉庫があった点です。余剰スペースを生かして業務用の荷物置場にしていたようです。その他についてはレイアウトなどに大きな違いはありませんでしたが、種車の違いからか、各個室の位置や窓の位置などについては若干の違いが見られました。
模型化の状況
Nゲージではこれまで、2015年5月に発売された「92563 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・混成編成)増結セットB」と2020年9月に発売された「98704 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・JR東日本仕様)基本セットB」で2回ほど模型化されていますが、どちらもタマ数が少なく入手が困難な形式です。
それぞれのセットがそれぞれのセットにしかない車両を含んでいることが原因で、セット自体が人気セットになっていて高価ですし、単品で探したとしてもこの形式自体がレアで人気があるため高価となっているという、手に入れるには厄介な車両です。
定期北斗星を再現する場合は比較的無視しても各時代の編成を組成することはできますが、定期北斗星3往復時代の北斗星3・4号を始めとして、臨時北斗星や夢空間との組成では思った以上に頻繁に登場する車両となっていますので、再現したい列車に合わせて購入を検討する形で良いかと思います。
オロハネ24-501
92563 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・混成編成)増結セットB
98704 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・JR東日本仕様)基本セットB
JR北海道車のレイアウトと同じく、ロイヤル個室を車両中央に配置したレイアウトを再現。
実車の状況
運用としては、北斗星3・4号の定期化の際にJR北海道と仕様を合わせて増備されたこともあって、主に北斗星3・4号の運用に入っていました。ただ、ソロ個室数が10室でオロハネ25-500の12室と比べると2室少なかったため、北斗星5・6号の運用に入ることはほとんどありませんでした。1999年3月に北斗星3・4号が臨時化されると定期北斗星からの運用を外れて臨時列車や夢空間編成によく組み込まれるようになります。
2008年3月の定期1往復化の後も予備車的な立ち位置で廃車を免れており、同じロイヤル・ソロ合造車であるオロハネ25-500が定期検査に入る際に組み込まれたり、北斗星が遅延した際にはピンチヒッターで折り返し編成として組成されることもあったようです。
レア車だった割には最後まで残り続けましたが、2015年9月に廃車となりました。
▼実車データ
オロハネ24-501:1989.6.28改造、2015.9.3廃車。種車はオハ14-186。
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整備記録
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