MLB、ついに合意、開幕へ??
既報のとおり、2020年MLB開幕をめぐり、機構と選手会が対立解消に向け大きく動き出した。
マンフレッドMLBコミッショナーとトニー・クラークMLB選手会専任理事がアリゾナ州フェニックスで直接対面。開幕に向けた枠組みが出来上がり、ギャップが埋まってきたようだ。日本語メディアも含め、いくつかは、「合意間近」と報じている。
現在の機構の提案は、7月18日か19日開幕、60試合、サラリーは総額(162試合)を試合数で案分したもの(割引なし)。レギュラーシーズンは9月27日終了、今後2年間はプレーオフに16チーム進出、NLにもDH導入、となっている。
サラリーの総額は、全試合実施の場合の37%の15億ドルとなる。
マンフレッドは、MLB公式HP上にこんなコメントを。労使問題がMLB公式HPで出るのは、ほぼ初めてだ(公式HPは、ネガティブなニュースははっきり言って「隠ぺい」している感があったが…)。
ただし、私の気持ちは…まだここかな。
日本語にすれば、今は「開幕へ」のところ。この「へ」の文字が消え、「開幕決定」となり、具体的なスケジュールが決まるまでちょっと私は不安だな。
選手にすれば、60試合は「ちょっとあまり短いんじゃないの」という向きが強いようだ。その一方で、選手から今度はクラーク専務理事に対して、「いつ、どこを知らせてくれ」との声も。選手も、おそらくはごたごたにいい加減うんざりして、早くプレーしたいのだろう。また、医師のアンソニー・スティーヴン・ファウチ氏は、コロナウイルス感染防止の観点から、10月終わりまで試合が続くのは好ましくないとの発言。実は、案外、ここが急展開に影響しているのかもしれない。
もう「開幕へ」ではなく、「開幕決定」の文字が早く見たい。