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中古着物と長襦袢の裄丈が一致しない問題の解決策3つ

リサイクルや祖母・母の着物を各種着るようになって、どうにかならないかなと思っていた問題が、小さい着物だと長襦袢が袖口から飛び出る!ことです。とくに、問題は祖母・母の着物が小さいことです。全体に。購入するリサイクル品はそもそもサイズを見ながら買っているので、そんなに大きな問題にならないかも。

祖母と母は私より身体が小さいので腕も短いんですよね。それらの着物は身丈も私には短いですが、それは対丈でおはしょりなしで着ればなんとかなります。また腰紐を下げればおはしょりを出せなくもないです。しかし、自分サイズの長襦袢が袖口から飛び出すのはどうしようかなと思っていました。

自分サイズの長襦袢は、着付けを習った教室でつくりました。そしてその1枚しかないのでそれを着倒しています。母の長襦袢はありますが、身幅が小さくて衿合わせがあまり上手くいかず、使えないのです。

ということで、自分サイズの長襦袢で祖母・母の着物を着ると、長襦袢が袖口から飛び出すというかっこ悪い問題についてあれこれ考えてきました。
いくつか解決策を見いだしましたので、まとめてみたいと思います。

①タートルネックのセーターの上から着る(長襦袢を着ない)
カジュアル着物でご近所利用だったらもうこれでいいかなと。そうしたら衿も袖口も汚れません。暖かいですしね。夏は無理ですが。
タートルネックはリブで身体にぴったりしたモノがもたつかないのでいいと思います。

②長襦袢の肩山を安全ピンでつまむ
長襦袢の裄丈を短くしちゃうってことですね。着る前に忘れなければこれもなかなか楽で良いです。

②替え袖の活用(替え袖を着物に安全ピンで留める)
替え袖、色々な布で袖部分だけ作っておいて活用するというものです。
ただ、いちいち着物を替えるたびに長襦袢に取り付けるのは面倒じゃない?と思っていました。そもそも替えることを前提とした長襦袢シリーズもあるようですが、安くないですし。

と思っていたところ、ある本を読んでいて目からうろこが落ちました。
替え袖は、長襦袢に付けなくてもいいんですね!着物の袖に直接安全ピンで留めちゃえば良いみたいです。
しかもそれに対応する長襦袢は、特別なものは必要なく(マジックテープやスナップを付ける必要は一切なく)、長襦袢の袖を外して袖なしにしてしまうのだそうで。

それを教えてくれたのは下の本です。詳しく知りたい方は是非そちらをご参考下さいませ。
和らく会著(2019)『作り帯でらくらく!おとなの着物お楽しみ帖』河出書房新社。
この本にも、替え袖は長襦袢でなく着物に付けちゃうと書いてありましたね。ただ、作り方は書いてないですが。
大原千鶴(2023)『大原千鶴の京都きもの暮らし』世界文化社。

(または、Youtubeなどで替え袖作り方や安全ピンなどで検索したら似たような情報が出てくると思います。)

これはイイ!
安全ピンでいいなら楽。マジックテープやスナップボタンを取り付けるとか、面倒すぎてできません。。
しかも替え袖に対応した特別な長襦袢を用意する必要もない。

これならチャレンジできそうと思い、早速、ちょうど良いサイズの中古の長襦袢をポチってみました。届いたら袖は外してしまいたいと思います。

実家に、母の着物と袖幅・袖丈が合っているだろう「長襦袢の袖部分」だけが確かあったので、それを祖母・母の着物を着る際に安全ピンで付けてみようと思います。なんでこれだけあるの?と思ってきましたが、捨てなくてヨカッタ。

それで具合が良かったら、好きな布で替え袖を作ってみたいです。
長襦袢と着物の組み合わせを色々考えられたら楽しいだろうなぁ、おしゃれすぎるなぁ、しかし長襦袢をそんなにたくさんは持てないしなぁ・・・と思っていたのですが、これで色々な袖を楽しめます。やった~。

おそらく祖母が娘時代に単衣として着ていただろうとっても薄手の正絹のとっても小さなサイズの着物も替え袖にできそう。私からすると小さすぎるし、生地が薄すぎるし、シミもあるしでどうしようもなかったものです。でもとてもきれいな色と柄で、捨てようとは思えませんでした。袖にして活用できるなら嬉しいです。

私は面倒がりでずぼらですが、真っ直ぐ縫うくらいならできます。また、自分の着るもののためなら、、、ぜんぜん喜んで縫えますね。やってみようと思います。

トップ画像の全体像です。NDLイメージバンクからお借りしました。
こたつを囲むお姉さん方の袖口をみると、下に着ているものが飛び出しているように見えますね。
朱い長襦袢でしょうか。
可愛い色の長襦袢なら、もやは出てても良いかも。第四の解決策!


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