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ウール着物をひっぱりに。切らないで作り替え

替え袖を楽しみたいという記事を書きました(こちら)。その後、祖母の古い着物や羽織を解いて、洗って、いくつか袖を作りました。うれしい!たのしい!大好き!♪というかんじで、わくわく作業をしました。だって、着用にはサイズや傷み具合に難ありですが、生地はかわいいのです。おばあちゃんが若いとき着たモノだと思うとなおさらね。
(解いて洗った着物を極小住居の方々に掛けて乾かしたので、家族は、またSAがなんか好き勝手やってるよ、と苦笑い・笑)

さて、替え袖について色々検索する中で、「ひっぱり」に出会いました。

着物をきて家事や仕事をする際の有名なものは割烹着ですよね。着物をすっかり覆ってしまうので、汚れを防ぎ動きやすくする和風エプロンです。割烹着自体は洗えるから気兼ねなく動けるということですね。
(・・・持ってないけどいつか欲しい。割烹着で仕事、素敵です。)

ひっぱりは、役割は割烹着と同じです。ただし、形が違っていて、袖丈の短い着物のようなかたちで、前開きの和風エプロンです。

ひっぱりを自作しようという京都きものTVさまの動画を拝見して、これこれ!私が求めていたモノはこれ!と感動しました。

①冬休みに家で家事するのに着物を着たいけど、汚れるのは困る。ひっぱりを着れば解決。
お正月はせっかくだから、セミフォーマルぐらいのものを着ようと思っていましたが、それで家事できないのは困るわけで、これならそれが解決ですね。

②実家に、ウール着物が眠っているのを知っていいたものの、サイズが小さくて着られないし、色柄が町娘過ぎると思っていたものを活用できる。
ウールは生地に張りがあるので、身幅も着丈も小さいと、私にはうまく着られないんです。
しかも、ベテラン女性である私がリアルに着るにはちょっと素朴可愛いが過ぎる。もちろん、一般的に、いくつになってもかわいいものを着るのを控える必要は全くないと思います。しかし主観的に、この着物は私が着るには可愛いが過ぎるなぁと思ってました。
でも、エプロンならイイ!抵抗感ない。

③切らないリメイクができるのが嬉しい。
そのウール着物、多分、一度も誰も着ていないです。汚れが全くないししつけ糸がついているんだもの。(なんか、実家ってそういう意味不明なものがたくさんありませんか。着物に限らず)
それにはさみを入れるのはやや抵抗感があったのですが、ひっぱりは、それをせずに、袖丈を短く縫ってしまい、着丈も短く縫ってしまえば良いだけ。ハサミを入れる必要はありません。
祖母の使い古した着物は、解いて裁断して、替え袖や半衿、帯揚げにすることに抵抗ないのですが、まったく着ていない着物にハサミを入れるのはやや抵抗感があり、、、切らずに縫うだけでできるなら最高です。

ちなみに、上の動画では切って丈詰めをしていましたが、私は、膝下丈のひっぱりにすることにして、切らずに裾上げすることにしました。それで不便だったら切ることを考えますが、長い方が暖かいし、座ってご飯を食べるときの膝上のカバーにもなるし(よくこぼすので!)、ひとまず満足。

きれいない状態の着物なので、ご近所に行く際のちょっとした防寒着の役割も果たしてくれそうです。

早速つくってみて楽しんでいます。暖かいし、気兼ねなく動けるし最高です。
ひっぱりにするポイントは、気兼ねなく洗える素材の着物を選ぶということですかね。
・・・とはいうものの、ひっぱりにしたウール着物、縫う前に洗ったら水が青くなりました(笑)。少ない経験の範囲ではありますが、濃い紺や紫の生地は、洗うと色がジャブジャブ出ますね。初めてやってみるとぎょっとするかも。でも、他のモノとは一緒に洗わなければいいだけです。乾いたら、素人目には、色が変わったとも思えないし縮んでもないし、洗って問題ありません!

京都きものTVさま、素敵な情報をありがとうございました。

冒頭の写真は、UnsplashのLisa Woakesによるものです。
お借りしました。

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