Ⅲ.手記2
今日ふと、買い物帰りにとある口座の残金を確認する。
13万強、貯蓄としては微々たるものだが、この数字がATMのモニタに映し出されていることにかなりの喜びを感じる。
この口座に貯蓄されている金はここ5年程、毎月2万円くらいずつ、とある目的によって引き落とされ続けている。
入金も月に4万円程だ。
故に、たかだた13万という数字なのだがここまで貯蓄されていることは滅多に無く、しばらく確認していなかったこともあり、かなり驚いた。
とある目的、それは書籍の「出版ローン」だ。
2008年、一本の電話からことは始まった。
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