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【D-Lab.】#006レビュー

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【D-Lab.】
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おおしまやすゆき です。

「D-Lab.」#006の動画を先日投稿させて頂きました。
作業用BGM・BGVとしてよろしければどうぞ。



#006 で何描こう?

#005では具体的な目標に沿ってお手本を集め 、模写しつつ、どちらかと言うと冊子の本文(中身)やDMの一部に使われるようなシンプルな絵柄への自分なりのアプローチを探りました。
普段業務で描かせて頂くこともある絵柄ですが、昔から「描きたい」ものだったかというと少し疑問で、必要に応じて生み出した絵柄ではあるけれど本当にそれが自分の表現かは微妙なラインだったのですね。
(もっとオリジナリティ出せるのでは?という自問)
依頼が来てから絵柄を探っていては遅いため、あんな風に普段から興味を持って「探る」時間を作りたいな、と思いました・・!

で。
#006は引き続き地元で使って頂けるようなイラストメイクを目標にしつつ 、今度は冊子の表紙やポスターなんかで使って頂けるような表現でイラストを描いてみたくなったので、描きます。



ロケ地選び

地元だと分かるシチュエーションのイラストが描ければ、と考えました。
有名な観光地や、商業施設、誰しもが見たことのある風景など、地元の方々や、元々住まわれていた方が観て思わず「あ!」と思ってくれる場所が背景に描かれているようなイラストが良いなぁ、と。

そんな「ロケ地」を探しながらドライブでもすれば楽しくていいよなぁ、と一瞬頭をよぎりました…が、ダメだ。
最近は忙しくてそんな時間は取れないな、と。

まあ、そんな「ロケ地」巡りはいずれ別で行うとして、今回は仕方無く近場で落ち着くことに。
今回は車で数分の公園に決めました。

カメラを持って撮影に。
公園、と言っても遊具が並んでいるタイプではなくて、スポーツの施設がまとまっている中の広場的なスペースですね。
その中にベンチがあったのを思い出して向かいました。

そして、イラストの構図を想像しながらシャッターを切りました。
特に今回は写真をなぞって仕上げようとは思っていないので、そこまで神経質に画角や構図には拘らずに。

撮った写真はこんな感じ。

画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

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よく見たら座面も汚れていて、座りたいと思えるベンチではありませんでした。
ので、今回は少し綺麗なものに修正しつつ絵に踏襲していこうと思います。



シチュエーション決め

ロケ地を決めたので、どんな絵にしようかシチュエーションを決めていきました。

少し離れた位置にベンチが2つ。
背中合わせの配置関係。
恋愛かな、と。
そうすれば#001 から気にかけている女の子の作画に今回も挑戦出来そうです。

またロケ地的にスポーツをする人が訪れる可能性が高いため、人物はジョギング中、とかはどうだろうか。

ジョギング中、ベンチで休む女の子と、向こう側のベンチに座る男の子。
気配に気付いて目をやると、男の子もこちらを見ていて、目が合って・・・!

問題ない、こんな感じでいきましょう。



作画前の準備を

いつもは準備もせずいきなり作画を開始してしまうのですが、今回は「ラボ」らしく、計画を練って臨んでみようと思いました。

①ロケ地の決定
②シチュエーション決め
③登場人物の簡単な設定
④作画

ということで、登場人物の簡単な設定を考えてみました。
実際の業務でもこの辺り行なってから作画される作家様や案件は多いと聞きます。
であればそこもなぞるべきかな、と。
今回は衣装込みのキャラクターデザインに留めつつ制作をしてみようかな、という計画です。
主人公の女の子と目が合う男の子のデザインを行なってみました。

画像7

実際に制作したいのは1枚のイラストなので、最悪顔の雰囲気などが変わってしまっても良いのですが、こういう設定画があると、業務で言えば「あのイラストの登場人物を使って〇〇が作りたいんだよ」みたいな流用時に画風のズレを抑えることができますね。
丁寧に作る時は、このように作画前にキャラクターデザイン画の作成も行っているため、今回も制作してみることに。

実際の業務で作成させて頂いたものだと、名前を付けたり、性格や衣服の参考写真・画像を載せたり…ともう少し込み入った内容になることが多い印象です。


#006 ロケ/シチュエーション/設定画

そんなこんなで、制作工程をまとめた動画を作成したので、投稿致しました!

設定画を制作している分、登場人物の表情、ポーズを付ける過程での迷いが減る他、イラストに落とし込んだ時に雰囲気が変わっちゃったな、みたいなことは少なくなるのは確かかな、と改めて思いました。

しかし例えば趣味で描いている絵は設定画を作りこんで…のような制作手順は踏まず、作画の中でキャラデザインを平行してやっていってしまいます。
いきつく理由はやはり時間的なコストなのかな、と改めて感じていますが、
1枚のイラストに留まった制作であれば、

・一発描きでしか出せない雰囲気はある
 └ 緊張感であったり、間違った線だとしても勢いが一番あると思っている
・デザインはどうにかごまかせたりする
 └ 見えていない部分などは、派生の予定がない一枚絵なのであれば、特に気にする必要はさほどない

みたいな理由で、昔から特に意識せずともいきなり作画に入っています。


ただ、やはり業務での制作物はその後商品化のチャンスがあったり、流用の機会が多く、描いた人以外の手に制作権が渡るケースも少なくないため「説明書」は必要なんだと。
そんなことを考えながら作画しておりました…!



背景ありきの絵は難しい

#004 の右向きの顔と同様「背景」にも苦手意識を持ってるので、今回あえてロケまでして制作に挑んでみました。

やはり難しいは難しいのですが、心持ちとして

・ロケ写真の通りに描く必要はない
 └ あくまでイラストの背景: 人物が埋もれてしまう程描き込む必要はナシ
・極力ラクをすることでハードルを下げた
 └ 使えそうなブラシ、機能があれば積極的に使っていく
 └ いい感じに見えればOK!手法や手数に惑わされない
 └ 逆にどうやったら手数が少なく済むか考えながら進めてみる

のようなことを考えながら望むと、意外と気軽に望むことが出来ました。
「描かなきゃ上手くならないよ」の精神で、これからも積極的にチャレンジしていきたいですね。


文字ものを意識した構図にしてみた

例えば冊子などで使ってもらえたらな、という意識で今回は構図を決めてみました。
冊子の表紙ですと、大抵タイトルや見出しなどの文字情報が入ってきますよね。
それらを意識して、文字が被らないような箇所に人物の顔を配置してみる、みたいな構図にしてみました。
ただ、この縛りだけで結構構図が制限されるので、イラストのストーリー性とか世界感などとの兼ね合いも考えながら、本来ならもっと時間を掛けて練りたい部分ではありますね。

ですので、これもいざという時に備えて訓練が必要だよな、と本当に感じます。



配信データ

★note記事への添付データの容量の都合と、配信源を一元化したい理由から、データはpixivFANBOXでのみの配布と致します。

[視線] データに関しまして

▼pixivFANBOX該当記事に添付された、圧縮したデータをダウンロードして下さい
ファイル名:DLab_#006_moto_A4.zip
ファイル容量:138MB

▼上記を解凍したデータの詳細です
ファイル名:DLab_#006_moto_A4.psd
制作:Adobe PhotoshopCC 2020(CC 2020独自の機能は使用しておりません)
容量:218MB
イラストサイズ:2976×4175ピクセル(216×303mm)
カラー形式:RGBカラー
状態:レイヤー未統合
ご注意:
・あくまで個人でご使用頂きたく、転載、二次使用を固く禁じます
・今回はレイヤー名が適当になっている箇所がございます。ご了承下さい。



最後に

「D-Lab.」も#006 まできました。
色んな角度から自分の苦手なものだとか、手を付けておいた方が良いかな、というものにチャレンジしてきましたが、一旦、後はここまでやってきたことをそれぞれ反復して自分のものにしていくのがよいかな、と考えております。
次回も引き続き苦手を意識しつつ、女の子の絵を描いていってみようかなと考えております。


引き続きひっそりとやっていきますので、気が向いたら覗いてあげて下さい。

では、また次回。

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