【D-Lab.】#003 レビュー
★こちらの記事は2つのSNSで同内容を展開しております。
[文面]
内容はnote/pixivFANBOX 共通
[公開設定]
pixivFANBOX:有料プランご加入者限定公開
note:一般公開
[添付の配布データ]
pixivFANBOX のみに添付
としております。
ご了承の上ご覧ください。
【D-Lab.】
▶企画に関係の記事をまとめたマガジン
おおしまやすゆき です。
「D-Lab.」#003の動画を先日投稿させて頂きました。
作業用BGM・BGVとしてよろしければどうぞ。
#003 で何描こう?
#002では女の子を描くイラストでの顔の苦手意識を克服するべく 、顔の練習・模写を行いました。
模写を経て臨んだ本番イラストを作成して感じたのは現実世界の服を勉強したいということで、今回はアパレル・ファッション系の写真を沢山観ることから始めました。
書店で雑誌を立ち読みしてみたり、webで閲覧可能なサイトなどを探してみましたが、しっくりくる、描きたい!というモデルがあまり見つからずどうしようと最初は悩みましたが、最終的に普段自分がよく利用するところで良いかということになり「ユニクロ」さんのwebを参照することに。
そして写真を色々見ている内に、現実世界の服を勉強したいというよりは現代の服を着た子を描いてみたい、現実世界の服って上手く描けるのか試してみたいということだったのかなと頭の中が整理できました。
代表的な絵の世界観はどちらかと言うとファンタジー要素多めなので、折に触れて確かめてみたくなるんですよね。
ということで、webサイトで普段はまず閲覧しない「WOMEN」ページをクリック。
商品を探しながら、気になった写真を模写していってみることに。
プロポーションの違いに苦戦
ユニクロさんのサイト内に掲載されている写真に写るのは、商品を身にまとった、恐らくプロのファッションモデルさん達。
商品は可愛いものが沢山あってとても素敵なのですが、モデルさん達も可愛い方、美しい方が沢山いらっしゃいますね!
目移りしながら模写をしていきますが、一つ気付きます。
ナイスプロポーションであるモデルさんは、描き慣れていないため、大変模写しづらい!
頭身感と言いますか、頭と体のバランスであったり四肢の太さであったり、バランス取りが普段描いているキャラクターイラストのそれと大分違うため、まずもって模写がとても勉強になります。
頭ちっさ!
手足長っ!
そして、普段描き慣れた、日本人体系と言いますか、そういう頭身の絵柄に描き替えることで、どうも服が魅力的に映らなくなってしまう…!
今回はこの模写のターンになかなか時間を要しました。
また、この手のサイトや雑誌の写真は基本的に直立のポーズで写ったものが多く、何某かポーズを取らせたものは自分でアレンジを行うか、ポーズを取った写真を探す必要がありますね。
そんなこんなで本当は何を描きたかったんだっけ、と目的が行方不明になりそうになりながらも模写を続けます。
そのうち、「この商品、このモデルさん、このポーズがいいな!」という1枚を発見します。
▲こんな顔の方。いや本当はもっともっと美人様でございます・・・!
もうすぐ秋も深まって来る時期ですし、茶色系のジャケットとベロアのボトムスで服自体もタイムリーでこれ良さそう。
せっかくですし、この1枚を最後本気で模写して今回は締めますか!
模写→イラストへの落とし込み準備
最後は単純な模写で締める、というよりは何となくで良いので、#001から考えていること―自分の絵柄、みたいなことを意識した絵作りもしてみようか、と。
すると、服はもちろんですが、モデルさんの顔も自分なりにデフォルメをしたくなって来ます。
特徴を出来るだけ残しつつ、納得のいくデフォルメ具合に落とし込めるかな、とイラスト本番に臨む前に単純な立ちポーズで試行錯誤を繰り返しますが、なかなか思い通りになりませんでした。
いかに自分が普段描きなれたバランスに頼って絵を描き続けているのかが分かりますね。
リアルなものをデフォルメして落とし込むのは、リアルなものを模写している時ほど難しい気がします。
一旦目を離してモデルさんの顔のイメージや特徴を自分なりに整理した上で再びキャンバスに向かいますが、いや、全然、らちが明かないレベルで思った通りの落とし込みが出来ません。
こういう時は本番を描いてしまいつつ、悩みながら仕上げていく方が良いかな、と見切り発車的に腕試しの本番を描き始めてみました。
…が、やはり肝心の目が上手く行かず何度も描き直しました。
#002であれほど意識したパーツではありましたが 、やはりところ変われば…、テーマが変われば…、アプローチが変われば…、といった感じでそうそう上手くすんなりと進みません。
何度か修正作業を繰り返し、ようやくこんな感じかな、という形状に落ち着かせてみることが出来ました。
やはりキャラもののイラストは目が全てと言って差支えないでしょう・・・!
着彩と全体的な絵作りでの実験
今回の仕上げの一枚はあくまで現代の服を着た女の子のイラストを、という目的ですので、ツールやクオリティを上げることを意識するのは今回止めて、「極力シンプルな絵」を心掛けて制作したつもりです。
そのため、塗りもいわゆる「アニメ塗り」を使用したり、背景の描き込みも行わないことに決めました。
目が決まってからは比較的スムーズに制作出来たかなという印象です。
制作期間は3日くらいで、時間は3時間ちょっとでした。
#003 模写:アパレル系写真
そんなこんなで、模写の一部と仕上げの制作工程をまとめた動画を作成したので、投稿致しました!
感想
だいたいは先に述べた通りですが、全体を通していつもとは違ったアプローチで描くことの難しさを学ぶことが出来ました。
リアルな写真を自分なりのデフォルメに落とし込む大変さは年々、世の中の色んな絵柄を知ったり、経験を積んで表現が達者になるほど難しくなっていく印象です。
単純に色んな音色を奏でられるようになるので、都度都度楽器の音色を調整したりするチューニングが大変になっていく、というようなイメージです。
ただ現代の服装に身に着けた、おしゃれっぽい女の子の絵には、なんとかまとめられたかな、と。
現代の服装は本当に近年のもので言うと、老若男女問わず基本的にはシンプルなものが流行っている印象で、絵に起こすと要素が少なくただでさえ軽く、そして他者の絵と差別化を図るのも難しい気がしています。
・塗りや線画に一工夫加える
・目立たせたい部分とそれ以外を明確に分ける:形状的なデフォルメ、配色
などで個性を出していく必要がありそう、みたいなことも感じました。
今回の一連のアクションだけでは今一つ自分の絵柄、というものが確立出来てはいませんが、そういうものに落とし込み切れば別の収穫があったかもしれません。
また#002終了時に描いたイメージである「色んな服を着た女の子を沢山描き連ねていく」みたいなことは時間の都合上出来ず、割と消化不良感が否めません。
次回以降、もう一度その辺りにはリベンジさせて頂くとして、今回も顔への苦手意識、もとい自分のものに出来てない感が払拭できてないことが今回感じてしまった一番でかい感想になります。
総じて表情が乗った顔がすっと描けていないかな、という印象のため、次回は顔、とりわけ表情にフォーカスを当てて練習してみようかなと考えています。
とあるモーションや精神状態、シチュエーションでは割と描ける意識があるので、アプローチ次第なのかな、とあまり気負わずいこうと思います。
配信データ
★note記事への添付データの容量の都合と、配信源を一元化したい理由から、データはpixivFANBOXでのみの配布と致します。
[ガンクラブさん] データに関しまして
=======================================
▼pixivFANBOX該当記事に添付された、圧縮したデータをダウンロードして下さい
ファイル名:DLab_#003_moto_303_303mm.zip
ファイル容量:11.0MB
▼上記を解凍したデータの詳細です
ファイル名:DLab_#003_moto_303_303mm.psd
制作:Adobe PhotoshopCC 2020(CC 2020独自の機能は使用しておりません)
容量:23.7MB
イラストサイズ:4175×4175ピクセル(303×303mm)
カラー形式:RGBカラー
状態:レイヤー未統合
ご注意:あくまで個人でご使用頂きたく、転載、二次使用を固く禁じます
=======================================
最後に
#003に触れて下さった皆様ありがとうございました !
段々と女の子のイラストに抵抗も少なくなってきている気がします。
これからも意識的に苦手を克服していけたらと思います。
引き続きひっそりとやっていきますので、気が向いたら覗いてあげて下さい。
では、また次回。