Ⅴ-i.手記200918
今年の6月で、このアクションも開始して丸9年が経った。
9年も寝かし続けるプロジェクト、もう誰も覚えてはいないだろうな…。
今年の頭にはフリーのイラストレーターという働き方に戻ったため、このプロジェクトにも出来るだけ熱を入れていきたいと思っている。
昨日、今日と手隙の時間でふとこの企画を進めたい意欲に駆られた。
今行えるアクションはなんだろう。
なにぶん「寝かし」が過ぎているので、一旦各々素材となるデータの確認から行ってみることにした。
研究者が死に朽ちてしまった研究所を、時を経て訪れた冒険家が漁るような感覚で、まずは要のイラストデータを覗いてみた。
ここまでで制作済みで、収録したい作品データは全て問題なくチェックすることが出来た。
タイトルと、キャプションメモも無事だった。
作品のサイズや制作ツールが一覧にしてメモ帳データに記載されていた。
このままでも使えないことはないが、それをGoogleのスプレッドシートにまとめ直す。
そう、ここ何年かの行動で、当時使えなかった、しかし使えば便利ないくつかのツールの使い方を習得していた。
ガジェットだって、ほぼ最新のiPhoneに第二世代のApplepencilに対応したiPad Proまで所持している。
当時なけなしのお金で契約していたガラケーや、やっとApplePencilに対応し出した画面の小さなiPad Airを、命みたいに大切にしていたことが懐かしい。
企画に触れていなかった時の長さとか、その間の目まぐるしい世間の進化を感じながら、情報を今に適応させて行ってみた。
webページも改変が必要だった。
手記を先行して公開しているシステムではあったが、公開の仕方は折に触れて変更を重ねていた。
最新の状態だと、noteというテキストに特化したSNSとpixivが運営しているFANBOXというSNSの二棟での公開体制だが、自作の特設webページのシステムがそれに対応していなかったため、多少レイアウトを変更した。
ページ内で流していたBGMも、htmlやCSSコードの影響もあってか意図した流れ方になっていなかったので、コードを再び勉強して修正。
実際のテキストも時間の許す限り校正を行ってみたし、公開に際して、どの記事を販売(限定公開)にするか、または取り下げるかを精査してみた。
そう、長く眠らせてしまうものであれば、やはり少しずつのメンテナンスは必須。
こうして、一応web周りも今運営出来る状態にアップデートを終えた。
続いて肝心の「イラスト集」としての進捗を確認。
スプレッドシートにまとめた情報によると、現在完成している収録予定作は16点。
今回のイラスト集は、各作品へのレビュー(当企画の手記)も掲載したいので、単純計算で×2のページ数。
ここからさらに制作し、新たに収録したい作品はざっと8点あるので、このイラスト集の大体のページ数は48ページ。
本のサイズはどうだろう、イラスト集なので最低でもA4は欲しい。
さらにこれだけ長い間温めて久々に発信する、自分の要素ほぼ100%という純度の高いものではあるので形には当然こだわりたく、兼ねてから思い描いていた正方形はどうだろう。
(正方形は印刷物的には「不定型」という位置付けで、A4など定型のものより印刷コストが上がる)
ここで、現在の自分の財力から、この企画に割ける金額を考慮して、イラスト集の大体の予算感というか見積もりが立ってきたし、イラスト集「魔法」の外観が具体的に想像出来てきた。
これも、数年前のお金がない状況では考えたくても考えられなかった事柄。
想像とは言え、このように事態が進んでいることに感動を覚える。
(金は結構掛かりそうだなー…という不安も大きいけど)
イラスト集の具体的なサイズ感に目途が立ってきたことで、既に完成している作品に関しては、ページレイアウトを切ることが出来る。
早速、デザインしてみる。
出来るだけシンプルにしたいという趣味は前作「かたちのつくりかた」から変わっておらず、ほぼ同じレイアウトで行くことに。
なかなか良い感じかと思う。
そして、流れで表紙のレイアウトもある程度組めてしまうのでは・・!
ということで、こちらは少し気は早いけれど表紙レイアウトも組んでみることにした。
ただし、表紙のレイアウトは完成直前までアイディアが浮かび続けるだろうし、納得するまで組み直したい。
ので、今日は本のサイズが決まった記念で「触り」だけ・・。
掲載予定のイラストも未完成のため、せめてロゴと文字情報だけでも・・!
…今夜は気持ちよかった。
一気に完成に向けたイメージが出来上がったし、未完成作品に対するやる気も充填できた。
勢いに乗ってこのままトントン拍子に制作を加速させていきたいけれど、ありがたいことにお仕事も忙しくさせて頂いているし、趣味でもいくつか描かせて頂いているので、加速は難しいかなぁ・・!
でも、なんか終わりは見えてきた気がする。
「魔法」project
企画公式ページ:??? (※音量注意)
企画・運営:おおしまやすゆき(イラストレーター)
web:YASUYUKI OHSHIMA WEBSITE
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?