プロジェクトLCC・高雄ツアー前日譚
明日に迫ったプロジェクトLCC・高雄ツアー。
プロジェクトLCC・高雄ツアーのクラウドファンディング開始!投資を受ける海外ナンパツアーの挑戦について
忘れられない体験がある。中国は広州。初めての中国の夜に私は名前も知らない中国人女性とセックスをした―
部屋に戻り、セーフティーボックスを開けてノートパソコンを入れよう試みると、ちょうど入った。iPhoneと財布、パスポートも一緒に突っ込んだ。私が今やってることは最低なことなんじゃないか。
彼女は言語や価値観の違いなどを気にせず、全身全霊のパッションでぶつかってきたのに、それを無下にしてしまったのは私のほうだ。どちらがナイスじゃないかは明らかだった。
詳細はリンク先を読んでもらえれば。
相手から声をかけてきて、ホテルに連れ込んだはいいものの彼女が、私の私物を盗むのではと疑ってしまった。世話焼きすらうっとうしく感じてしまった。彼女に悪気は一切なかったのに。
ナイスじゃないのは、私のほうだった。セックスをした事実よりも、彼女とのやり取りを通して自分の価値観が揺らいだことのほうが、私にとって大きな事実であり、学びだった。
きっかけは彼女から声をかけてきたことだった。しかし、今回のツアー予定地・台湾高雄では同様のことは起きる可能性は低い(中国でも多分珍しいと思うが)
私が言いたいことは、他者との関わり合いのなかで、何かが起きて何かを感じとるのであれば、自ら他者の中へ入っていくしかない。
我々日本人、特に私と同年代の多くの人たちは退屈と戦っている。これは命を取られる心配なんてない、衣食住が保証された先進国でごく自然に起こり得ることだと思う。家と会社。友人。家族。いつものテレビ番組。満員電車。高層ビル。コンビニ。同じような日々。
我々は保証された生活と引き換えに何か血湧き肉躍るような、心の底から叫んでみたくなるようなことからは程遠い生活を送っている。
私は20代前半で起業をして、ナンパという特殊な活動を通じ性的にも満たされた生活を送っていた。珍しい生き方だとは思う。それでも退屈を持て余していた。
あれだけ楽しかった女性との出会いやセックスも、いつの間にか「同じことの繰り返しだな」と感じるようになった。
それから私は「パッション」とか「ナイス」とか言い始め、挙句の果てにもっと強い価値観、パッションを感じるために東京を出て外国に住むことを決意した。持て余していたんだと思う。
言葉は悪いけど、今これをweb上で見ている方、今回のツアーに参加する方々も共通して退屈していると思う。私はそんな彼らの生活の中で何かが起きて何かを感じとることを期待している。
非日常というのは退屈な生活の中で最高のスパイスであり、学びだ。いうなれば「ドーンと来てガシャーンとやられる」こと。
今回、私自身がツアーでセックスするかどうかは重要ではないと思っている。何かが起きて何を感じとるかのほうが大事だ。当然これは参加者にも言える。
彼らにとっては外国で外国人を抱くことは非日常かもしれないが、結果的にセックスをしたかどうかの事実よりも、外国人との非日常的な関わり合い中で彼らが何かを学び、感じとる事のほうがよっぽど尊いことだと思っているし、素晴らしい経験になるはずだ。
他者との関わり合いで何かを起こすには、勇気を持ってグッと一歩、歩み寄ることだ。嫌なことが起こるかもしれない、無下にされるかもしれない、単純に怖い…。でも、待っていても何も起きてくれない。
私は自分から踏み込んで何かを起こし、何かを感じとるために、このツアーに向けて台北でナンパの練習をしてきた。他者との関わり合いが海外ツアーの醍醐味だからだ。
おこがましいことだけど、今回のツアーの主催者として私が望むことは、ただ1つ。このプロジェクトLCC・高雄ツアーという取り組みを通して、参加者・オーディエンスが何かを感じとること。
そしてそれが1つでも彼らの退屈な日常、人生の糧になることだ。それと同時に、私が誰よりもそれを渇望しているのかもしれない。何も怖くない。一歩踏み出して他者の中に入っていく覚悟は、もうできてる。
6月21日 高雄ツアー前日に記す
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