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雀王戦A1リーグ最終節を楽しく観戦しよう!【執筆者:大浜岳】
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こんにちは。
日本プロ麻雀協会、雀王戦責任者の大浜岳です。
10月19日(土)に、4卓同時生放送でお送りする第23期雀王戦A1リーグ最終節。
各卓の注目ポイントを紹介したいと思います。
これを見ておけばより楽しめること間違いなし!
第23期雀王戦A1リーグは16人で争われ、上位4名が仲林圭雀王が待つ決定戦へ駒を進め、下位3名がA2リーグへ降級となります。
最終節を迎えた現在のポイントは下記のとおり。
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こちらを踏まえた上で各卓の条件、見どころを紹介いたします。
A卓(水色)
2位・吉田基成+310.1p
6位・宮崎和樹+96.2p
11位・鈴木ケンタ▲86.4p
15位・須田良規▲386.0p
■注目ポイント
あまり無茶をしない吉田とケンタ。
かなり無茶をする宮崎と須田。
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第4期前期入会・東京都出身
第19期雀王決定戦3位
前節に望外の4連勝を決めた現在2位の吉田は、大きくポイントを減らさなければ決定戦進出となる。
同卓の宮崎に狙われる可能性はあるが、あくまで宮崎は自身のポイントを伸ばさなければならないため、極端に不利な展開になることは少ないと予想される。
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第3期後期入会・千葉県出身
第17期雀王決定戦4位
現状決定戦ボーダーは200pを超えることが予想されるため、最低2トップが必要。
宮崎は同卓の吉田と215p差、別卓の4位橘とは170p差。
吉田に1回でも着順を上にいかれると捲るのはかなり困難になるため、目標は吉田ではなくあくまで自身の3桁以上のプラスポイントとなるだろう。
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第12期後期入会・福岡県出身
残留争いのケンタだが、実は比較的他の選手と比べて条件が緩い。
現状ボーダーより70p程度しか上ではないのだが、C卓で9位10位13位14位が同卓。
C卓の平均ポイントが▲99.3pであるため、全員が均等のポイントになったとしても、最終節マイナス1桁以内で収めれば絶対に降級しないというアドバンテージがある。
しかも上記の条件はケンタにとって「最悪のケース」である上に、B卓の菊地よりもポイントが上のため多少のマイナスであれば残留確率はかなり高い。
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1期後期入会・島根県出身
第5期雀王
第6期雀王決定戦3位
第8期雀王決定戦4位
第9期雀王決定戦2位
1期入会の大ベテラン須田は、200p以上のプラスが必須。つまり3トップ2着1回、もしくは4連勝が必要ということになる。
厳しい条件だが、プラス材料としてはケンタと同卓のため、自身が大勝した場合はケンタを捲っている可能性がそれなりに高いということ。
その上で別卓の中から1人以上がマイナス200pを超えてくることを祈るのみ。
B卓(ピンク)
3位・堀慎吾+297.0p
5位・渋川難波+200.4p
12位・菊地俊介▲121.1p
16位・角谷ヨウスケ▲646.5p
■注目ポイント
ホリシブの潰し合いか。
孤独な闘いの菊地と角谷。
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9期前期入会・新潟県出身
第18期雀王
第19期雀王決定戦2位
第22期雀王決定戦2位
堀は2位の吉田とポイント的には同等だが、同卓者の渋川が200p持っていることが大きな違い。
吉田・宮崎の関係とは異なり、渋川は自身のトップを狙いながらも堀に対して厳し目に打つことが予想されるため、そこを踏まえた上で堀がどういう立ち回りをするのかにも注目。
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10期前期入会・広島県出身
第20期雀王
第18期雀王決定戦3位
第21期雀王決定戦3位
堀のくだりでも少し触れたが、渋川は6位の宮崎と違い、大勝せずとも決定戦進出の可能性がある。
極端な話ポイントが増えずともトータルで堀より上回れば決定戦ボーダーとなるため、自身のトップを目指せるならトップを目指し、それが難しい場合は堀に厳しく打つという二段構えになるだろう。
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11期後期入会・茨城県出身
菊地はケンタとほぼ同じようなポジションである。ケンタよりも少しポイントが少ないためプラスしておきたいが、20pほど浮けば理論上降級がないためそこが1つの指標となる。
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3期後期入会・大阪府出身
第15期雀王
第16期雀王決定戦2位
時間制限がない競技である以上可能性はゼロではないが、正直角谷の残留はかなり厳しいと言わざるを得ない。
ただ、奇跡を信じ最終戦の親が終わるまでは全て特大トップを取るためにいつも以上に押し続けるだろう。
C卓(黄色)
9位・小川裕之▲42.1p
10位・真田槐▲74.4p
13位・松本吉弘▲125.9p
14位・浅井堂岐▲154.9p
■注目ポイント
死のC卓。
地獄行きの切符は1枚。
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8期前期入会・兵庫県出身
第15期雀王決定戦4位
第20期雀王決定戦4位
C卓は1人の敗者を決める卓となりそうだ。
ケンタ・菊地が大敗を喫さない限り、高確率でここから降級する1人が決まる。
逆に須田が大勝して残留ポジションまで浮上するとケンタが沈む可能性が高いため、その場合もやはり地獄行きは1名。
その中でも有利な位置にいるのは小川。
仮に1回戦目に松本や浅井とトップラスを決めることが出来れば、降級ボーダーから200pほど余裕が出来る。
そうなれば2回戦目以降は小川に厳しく打つ選手はいなくなるだろう。
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13期前期入会・埼玉県出身
真田も小川と同じような状況ではあるが、一点大きな違いは真田は1回戦終了時に降級ポジションに落ちている可能性があるということだ。
そうなると周りからも厳しく当たられる展開が予想される。
現状10位で4人に捲られなければ生還出来ることを考えれば、1回戦目自身がトップでない場合は小川にトップを取ってもらうことがベターである。
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12期後期入会・神奈川県出身
第21期雀王決定戦2位
今期常に苦しいポジションに立たされていた松本だったが、前節に浅井が大きく沈んだため残留ボーダーに浮上。
卓内最下位が降級、と割り切って考えてくるだろう。
真田と同様残留争いの選手に抜けられると苦しくなるため、自身がトップでない場合は小川のトップがベターか。
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9期後期入会・埼玉県出身
第21期雀王
第22期雀王決定戦3位
前雀王の浅井が現在降級ポジション。
浅井はポイント的に別卓のケンタ・菊地が大きく沈まない限り卓内最下位で終了した場合、降級が濃厚となる。
ただ、分かりやすく卓内最下位を抜ければほぼ降級にはならないため、まずは自身のポイントを伸ばすことを最優先に考えたい。
D卓(緑)
1位・田幸浩+350.8p
4位・橘哲也+261.3p
7位・矢島亨+81.7p
8位・下石戟+27.8p
■注目ポイント
いつ当確ランプが点灯するか。
いつまで可能性が残るか。
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3期後期入会・長野県出身
圧倒的有利なポジションの田幸。
1回戦目トップであれば確定といっても過言ではない上に、マイナス100p程度でも橘より上にいればほぼ安泰。仮に橘より下になっていても決定戦進出の可能性の方が高い。
無茶をせずに戦うか、序盤に勝負を決めるかの選択を出来るのもポイントの壁の強み。
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3期後期入会・群馬県出身
現状決定戦ボーダーの橘は考えることが多そうだ。
田幸を捲れば自身のポイントに関わらず決定戦に行ける可能性は非常に高いが、田幸は橘より上で終われればよし、矢島・下石は自身のポイントを伸ばすことが第一目標であるが、当然橘はターゲットにされるポジションともなる。
逆に1回戦をトップで終えることが出来れば、矢島・下石は橘を狙うというより、大トップの連勝・三連勝狙いに切り替えざるを得ないため初戦の成績次第でその後の打ち方・打たれ方が変わりそうだ。
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6期後期入会・神奈川県出身
第19期雀王
第12期雀王決定戦2位
第18期雀王決定戦2位
第20期雀王決定戦3位
第22期雀王決定戦4位
矢島は橘を捲れないと、3トップを取った上で上位が沈んでくることを願うしかない。
一度でも橘に順位を上回られると捲るのがかなり難しくなるため、どこかで切り替えのタイミングがくるかもしれない。
逆を言えば橘を捲れれば2トップでいける可能性もある。
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8期前期入会・滋賀県出身
第17期雀王決定戦2位
下石は3トップ+橘を捲る。もしくは4連勝がほぼ必須である。
とは言えあまり降級を気にする必要がないポジションであるため、1回戦目はかなり攻めバランスになるだろう。
もし1回戦目で3着・4着だった場合は万が一の降級を避けるために無理な勝負はしない進行になると予想される。
麻雀という競技の性質上、展開予想から大きく外れることもありますが、上記を注目していただけると最終節がより楽しめると思います!
最終節は全卓同時生放送!
A卓(吉田×宮崎×ケンタ×須田)はYoutube@麻雀ウォッチチャンネル
B卓(堀×渋川×菊地×角谷)はYoutube日本プロ麻雀協会チャンネル
C卓(小川×真田×松本×浅井)はABEMA麻雀チャンネル
D卓(田幸×橘×矢島×下石)はYutube・OPENREC@麻雀プロ団体LIVEチャンネル
にていずれも10月19日(土)12時より放送開始となります!
ぜひお好きな卓や、2窓、3窓、4窓でご視聴ください!
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【ポン太からの一言】
やあ!ボクは日本プロ麻雀協会note公式キャラクターのポン太だワン!🐶✨第23期雀王戦A1リーグ最終節の展望記事、選手のみんなが抱えてるプレッシャーや戦い方の違いがすっごくよくわかって、ワクワクしちゃったワン!見どころ満載だワン!🌟
どの卓も最後まで目が離せない戦いになりそうで、ボクも楽しみだワン!
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