第4回fuzzカップ観戦記ベスト128E
【担当記者:今田孝志】
『Mトーナメント2023』が2023年6月12日より始まり、初戦から白熱の好ゲームが見られた。
『fuzzカップ』と同じ2回戦上位2名勝ち抜けトーナメントであり、Mリーガーと各団体推薦者が頂点を目指す戦いである。
トーナメント条件戦は面白い!
協会プロがしのぎを削る『fuzzカップ』にも是非ご注目いただきたい。毎週水曜日である。
1回戦(角谷-椿-はじめ-皆実)
Mトーナメントの実況を務める椿がスタートダッシュ。
東1局。
ドラの八萬をツモり、2000-4000で先制。
東2局にはドラの6索暗刻でのリーチ。赤五萬をツモって6000オール。
開始2局で52000点に達した。
東2局1本場は角谷と皆実の仕掛けがぶつかる。
角谷はカン六萬をチーして⑥ピン切り。
ドラ6索と赤五萬を生かして三色・タンヤオ等を見た仕掛け。
⑨ピンを引いて打九萬としたあと、⑧ピンを引いてイッツーが完成。
だが角谷は単騎を嫌って打⑨ピンでテンパイ取らず。
次巡①ピン引きで、打⑧ピン。5索でのみアガれる三色片アガリのテンパイに取った。
皆実は角谷の六萬のチーのあと、この4索ポンの打9索から発進。
次巡に中が重なる。
ドラターツの5・6索を外すとホンイツ・トイトイ・役牌2のハネマンが見えるが、皆実の選択は發トイツ落とし。
東を暗刻にして4-7索待ち8000点のテンパイを入れたあとに赤5索引き。
ドラの6索を捨てると5索でも中でも12000だが、皆実は赤5索切りでの4-7索待ち8000を選んだ。赤があってもなくても打点は8000。少しでも4-7索を出やすくするためか皆実はあえて赤5索を切ったが、これが角谷の望外の高め。痛恨の8000は8300。
東3局は椿がドラ白をポンして赤2枚を組み込んだ3000-6000。
さらにリードを広げ、持ち点は64000点に達する。
独走状態の椿の追撃に待ったをかけるのは誰か。
親の皆実が絶好のドラを引き入れ、ツモれば6000オールのリーチ。
椿には一萬-四萬-七萬待ち3900のテンパイがすでに入っていた。皆実のリーチの一発目に現物の六萬を引いて空切り。
これがはじめのホンイツ・發・赤の8000への放銃となる。
南3局。親番のはじめの配牌に赤が3枚で6巡目にリーチ。
ツモれば6000オールからだったが、はじめは四萬-七萬を引くことなく、12巡ツモ切って流局となった。
南3局1本場。はじめは赤2枚のまたしても高打点が見込める配牌を手にする。皆実の7巡目先制リーチを受けるが、14巡目に追いつき、リーチといく。だがはじめの皆実への2600は2900の放銃という結果となった。
南4局を迎えて点棒状況は以下の通り。
椿 58400
角谷 17000
はじめ 14900
皆実 9700
トップは椿で決定的。残る三者は2着を目指しつつラスは避けたいところ。
役満ツモでもトップの椿に届かない角谷は、ツモり四暗刻イーシャンテンから、中盤過ぎに⑤ピンをポンしてタンヤオ・トイトイのテンパイ。待ちは七萬と5索のシャンポン。
そのあと6索を引いてこの形から、トイトイを崩す打5索。
七索をツモって400-700のアガリ。
リアリストな選択で2着を確保した。
椿は大きなトップでかなり有利。
2回戦は残る1つのイスを3人が争う形となる可能性が高い。
2回戦(椿-はじめ-皆実-角谷)
東1局。トップ必須の皆実のリーチで幕開け。
ドラ4索を組み込んでマンガン確定。
大きなラスさえ引かなければいい親の椿がこのリーチに生牌の東、無筋の⑦ピンを切って追いかけリーチ。
皆実のツモ切った赤五萬に椿のロンの声。
皆実は1回戦に続いて赤での放銃になってしまう。
手痛い9600である。
東1局1本場。またしても皆美が先制リーチといくが、不発で流局。
東2局2本場は、はじめがリーチといくが、皆実が仮テンのチートイツ9索単騎でラス牌9索をツモって800-1600は1000-1800のアガリ。
東3局は、今度ははじめが仮テンのチートイツ六萬単騎をツモって800-1600。
皆実とはじめはここまで好形の勝負手リーチがツモれず、一方で仮テンのチートイツをあっさりツモるもどかしい展開。
大きなアガリが出たのは東4局1本場。
角谷のメンホン・イーペーコー12000は12300。放銃は皆実。
この時点での点棒状況は以下の通り。
角谷 40500
椿 30800
はじめ 22400
皆実 6300
はじめと皆実は通過のためには、角谷の上に行くことはほぼ必須なので、かなり苦しくなった。角谷と椿は局消化を目指していく。
東4局2本場は椿が東・發を仕掛け、最後はドラかつ赤の⑤ピンをツモって2000-4000は2200-4200。
南1局は角谷がはじめから2000をアガって局を進めていく。
南2局ははじめが3索で皆実に12000を放銃。
親を落とすわけにいかないはじめは、捨て牌3段目に入るところで7索を止めて一度テンパイを崩し、ソーズを止めての再テンパイを目指した。最終手番で再テンパイを果たしたが、皆実のアタリ牌3-6索が出る形でのテンパイだった。
南3局。皆実の2巡目。
可能性を感じる手で、四暗刻のイーシャンテンまでいくが、最終的には南をポンして4000オールのアガリとなった。
皆実は次局、椿から2900は3200をアガって連荘して望みをつなぐが、南3局2本場は角谷が500-1000は700-1200のアガリ。
オーラスは流局して角谷が手牌を伏せ、椿と角谷の勝ち上がりで決着となった。
最後に。
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選手が座っている椅子をご提供いただいている『COUGAR』様
選手が飲んでいるピンク色のドリンクをご提供いただき日本プロ麻雀協会とパートナー契約を締結させていただいている『ピンクイオンアスリート』様。
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