わたしが見た景色

はじめまして。夢路ねね、です。
ここに来てから、たくさんの場所へいきました。
綺麗なところ、ちょっと怖いところ、きらきらしたところ、どきどきするところ。
わたしが見てきた素敵な風景を、ご紹介します。
文章を書くのは苦手ですが、がんばります。



流水の隠れ家

広い海の中に、おうちが建っていました。
近くには、足もとが錆びた鉄の塔。ふしぎな組み合わせ。
開けられた障子から中を覗いてみましたが、誰もいません。
鼻の奥に、つんと畳の匂いがしたのをおぼえています。
心地よい海の風。差し込む太陽の光。風鈴の音。
縁側へ腰かけ、空を眺めていると、遠くから大きな鯨が空を飛んで近付いてきました。
鯨って、飛ぶんだ……!!
鯨が飛べることは知らなかったので、ちょっとだけびっくりしました。

今でもたまにお邪魔して、縁側でこっそり寝てます。
いまだに、おうちの人に会えたことはないな。


フラグメンテーション処理工場跡地

とっても大きな工場?
何に使うのか分からない機械がたくさん!
何かの部品か欠片みたいなものが、床を埋めちゃうくらい落ちてました。
電気は付いていなかったけれど、天井が崩れていたので、思っていたより明るかったです。
ここでは、わたしよりもちっちゃな男の子を見かけました。
でも、わたしに気付くとどこかへ消えちゃった。
男の子は何度か見かけたけれど、何度追いかけても、追いつく前に消えちゃいました。いっしょに遊びたかったな。
そういえば、いつだったか、一緒にお星さまを取りにいった子がいたのを思い出しました。もう、あんまり覚えてないけれど。
次は会えると、いいな。


帽サ嵂ス、国の遊®š地 ハ?箴?ーワンダ٣�ランc(B

へんてこな形をした観覧車が見えたので、近づいてみたら、遊園地がありました。
コーヒーカップは、縦向きで回転しているし、
メリーゴーランドのお馬さんは、エサを食べててちっとも動かない!
観覧車だって、へんてこな形をしているせいで、途中で止まっちゃった。
乗り物はあきらめて、ベンチでひとやすみ。
そしたら、たくさんの鍵を腰に付けたウサギが、じゃらじゃらと音を立てて走っていたの。
「何をしているの?」と聞いてみたら、ジェットコースターの芋虫が逃げ出しちゃったみたい。たいへんだなぁ。
わたしは、いつの間にか頭にかぶっていた帽子を、ウサギさんにプレゼントして遊園地を出ました。メリーゴーランド、乗りたかったな。


ゴーストシティ

とても静かな街。だれもいなくなっちゃったみたい。
でも、だれかに見られてる感じがして、人をさがしてみました。
家の窓。屋根のうえ。看板のうしろ。
なにかがいる気がするんだけど、だれも見当たらなくて。
静かな夜の街を歩いていると、遠くに光が見えました。
だれかがいるかも!
煌々と差す灯りを目指して。
うす暗い街の中で、そのお店の看板だけが光ってました。
お店の周りにいたのは………… おばけ?
おばけを見るのは、はじめてでした。なんだかちょっぴりかわいい。
そのおばけたちは、わたしに気付くと、ちょっとだけびっくりしてました。
でもすぐに仲良くなって、わたしの周りにはたくさんのおばけたちが!
友だちが出来て、うれしいな。
おばけたちに続いて、わたしもそのお店に入ってみることにしました。




Club Turtle -蟹亀-

そこは、今までで一番、未知の世界でした。
大きな音。まぶしい虹色の光。
ステージに立って、うたっている人。
お酒を飲みながら、踊っている人。
ソファで横になって、寝ている人。
いろんな人がいたけれど、
みんな、楽しそうに笑っている。
楽しそうな人たちに囲まれて。
『届けたい声』を、うたう人のステージを眺めながら、
気付けば、わたしも笑顔になっていた。
胸の奥がくすぐったいような。そんな感じがしました。

いままで、わたしの鼓動は止まっていたのかも知れないと思うほどに、
心臓はどきどきして、大きな音を鳴らしました。
きっと、わたしが、”もう一度”生きる意味は、ここにあったんだ。




さいごに

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
色々な景色をみてきました。
色々な音にふれました。
色々な人と出会いました。

そして、これからも沢山の出会いがあるのだと思います。

これを読んでくれた、アナタとも。

また、どこかでお会いしましょう。
そのときを、楽しみにしています。

それでは。


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