【99】 結婚後に衝撃の事実発覚…私は彼に騙されていた!
このお話はセフレだった男女が
結婚するまでの1000日間を
赤裸々に綴った超絶ドロゲス
ノンフィクションエッセイです
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前回までのあらすじ
アラサーにしてセフレの"イケチン"に沼った私は、どうにかこうにか交際まで漕ぎ着けるも、度重なる彼の不誠実な言動に嫌気が差し、自ら別れを選ぶ。その後、条件最高で性格のいいハイスペくんと出会うも、彼のあまりにも残念なセックスに告白を断り、未練を感じていたイケチンと復縁する。その後、数多くの喧嘩やトラブルを乗り越え、ようやく結婚し夫婦になるのだった。
結婚関連のイベントや挨拶まわりが一通り終わり、新婚生活が落ち着いてきたある日。
今となってはどういう流れでそんな会話になったのかよく思い出せないけれど、私たちは2人の馴れ初めや、復縁した頃の記憶について話していた。
こんな話をしていると、私はふと彼の元カノのことを思い出した。
結婚したいと思いながら彼と4年間付き合って、別れてからも復縁を願い続けて、その理想を叶えた途端に私のせいで彼と別れることになってしまった彼女に、私はずっと申し訳なさを感じていた。
こいつ…クソすぎる!!!
悪びれもせず飄々と語る彼に私は腹が立ったけど、よくよく考えると自分が略奪交際をしたわけではなかったことが発覚した瞬間だったので、少しだけホッとしたのも事実だった。
結婚するまで知らなかった真実を知って、「よかった…傷ついた奴はいねぇのか…」とワンピースのヒルルクのごとく崩れ落ちそうになったけど、それでも復縁を願って健気に会い続けバレンタインに高級チョコまで渡していた女の子から彼を掻っ攫ってしまったのは事実だと思うから、そんなに変わらないのかな…とも思った。(あのままいけば2人は付き合っていたと思うし)
当時の彼と元カノちゃんは、おそらくセフレ関係だったんだろう。
そこに私が現れて、復縁しろと言ってきたからその子と付き合ってるていにした。
私はそんな彼なりのキープ戦略にまんまと騙されたわけだ。
1年以上ぶりに明かされたその事実に呆れながらも、私はずっと感じていた罪悪感みたいなものが少しだけ晴れた気がした。
彼と出会って998日目、私の指には彼とお揃いの結婚指輪が光っていた。
実は"婚約"指輪は結局買わなかった(彼はカルティエのを買おうとしていたけど私が全力で止めた)から、その分いい結婚指輪を買った。
夫が「こしきちゃんの好きなブランドにしていいよ」と言ってくれたから、私は昔から気になっていたお店の指輪を見に行って、でも高いから一度考え直して他の店も見に行って、でも良いものを見たあとの安物は全然よく見えなかったから、最終的に最初に行ったお店の指輪を2人で買った。
色は無難にシルバー(ホワイトゴールドというらしい)、一般的な結婚指輪よりも2〜3倍高い価格帯だったと思う。(婚約指輪を買ってないからトータルでは安くなってるけど)
この指輪は2人ともかなりお気に入りで、大切に使っている。
こうして高い指輪を買ったことには、デザインが気に入ったとか、つくりがしっかりしてたみたいな部分とは別で、もうひとつ理由があって。
私と夫は過去になにひとつお揃いのものを持っていなくて、これが初めてのお揃いアイテムだったんだよね。
よく、服とか靴とか持ち物とか、カップルや夫婦でお揃いにしてる人がいるけど、私たちは恥ずかしくてそれができないタイプで。
でもさ、やっぱりお揃いのものや想い出が増えていくと絆は強くなっていくし、コストをかけた分だけ思い入れも強くなるから、そのための投資だと思って結婚指輪に課金した。
「たとえ離婚することになってもいい」と思えたから私は彼と結婚したし、これからも基本的にはそのスタンスで生きていくつもりだけど、大好きな夫との結婚生活が少しでも長く続くためなら、どんな工夫も労力も厭わず向き合っていきたいなぁと今は思っている。
次回、イケチン(夫)への全力インタビュー!
▼ 恋闇フェアは明日まで!
-【100】へつづく -
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