【73】 まさかのプロポーズで婚約💍 "元の関係"には戻れなかった私たちの選択
このお話はセフレだった男女が
結婚するまでの1000日間を
赤裸々に綴った超絶ドロゲス
ノンフィクションエッセイです
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前回までのあらすじ
アラサーにしてセフレの"イケチン"に沼った私は、どうにかこうにか交際まで漕ぎ着けるも、度重なる彼の不誠実な言動に嫌気が差し、自ら別れを選ぶ。その後、条件最高で性格のいいハイスペくんと出会うも、彼のあまりにも残念なセックスに告白を断り、未練を感じていたイケチンと復縁する。しかし、彼の酒癖の悪さが問題となり、再び破局してしまうのだった。
別れたイケチンと再会し、彼の謝罪と土下座巡業が始まって丸3週間が経ったある日。
私たちは久しぶりに夜の街へ飲みに出ることになった。
そこは彼の行きつけの 若者たちがひしめく飲み屋で、食事のついでに立ち寄ったのだけど、やはりまだ傷が癒えていなかった私はその光景になんだか落ち込んでしまった。
そこはあの別れの日に彼が行ってたクラブとは当然別の店だったけど、きっと彼はあの日もこんな状況で、かわいい女子大生みたいな女を持ち帰って籠城してたんだろうなぁ…
そう思うと、私のトラウマがふつふつと再発してきて、こんな場所にアラサーの女が1人紛れているのがものすごく惨めなことのように思えて、私はすっかり沈んでしまった。
そんな私の様子を見て何かを察したのか、彼は「出ようか」と言ってすぐに店の出口へ向かった。
帰り道、落ち込んだ私は彼を責めるような口調で心の内をぶちまけた。
とある平日の深夜3時半。
飲み帰り、全然キメキメじゃないラフな格好で近所の道を並んで歩いているときに、私は突然プロポーズされた。
プロポーズというよりも、単なる会話に近かったと思う。
その瞬間、もうこの道しか無いなと思った。
私たちは二度と元に戻ることはできない。
あの記憶は消えない。
また恋人同士をやり直したり、平和なカップルを演じたり、そんな以前と同じ方法で繋がり続けることはできないって、お互いに分かってたんだと思う。
一緒に居続けたいなら、もう前に進むしかない。
それ以外は全部茶番だと思った。
だからこの日、私は彼に複雑な感情を持ったまま、人生の重大な決断であるプロポーズを受け入れた。
信用できる人じゃない。この2年弱の間に、信頼関係は破綻している。
いつか離婚するかもしれない。また裏切られるかもしれない。
でも、それでも1秒でも長く一緒に居たいと思うくらい、間違いなく1番大好きな人だった。
2023年6月29日、出会って683日目に、私たちは婚約した。
色々なことがあったけど、最終的に「雨降って地固まる」的な結末を迎えたことで、私は少しだけ安心していた。
ここから入籍するまでの間に、もっと大きなトラブルが待ち構えているとも知らずに。
婚約期間編に突入!
▼ 婚約当時の記事
▼ プロポーズされた日の詳細はこの記事にも書いてるよ
-【74】へつづく -
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