「まずやってみる」の精神を今に活かす
本記事は「大企業スキル勉強会 Advent Calendar 2024」の9日目です。
あつみんのアドカレ投稿にいいねしたところを不覚にも捕捉され、以下のようにご連絡いただきました。大企業を離れて久しいことから1枠とってしまうのを遠慮していたのですが、僭越ながら書かせていただきます。
1. はじめに
はじめまして、神奈川県横浜市出身、高知県在住の藤田一洋と申します。
「大企業スキル勉強会」のアドベントカレンダーの機会をいただいたので、私のこれまでの経験について綴ります。
私は新卒で『♪まあるい緑の山手線〜』で始まるCMソングが有名な某家電量販店に入社し、約3年間勤めた後に紆余曲折あって現在は会計関係の仕事に就いています。新卒の時の経験は私の基礎を作るものであり、精神的にもスキル的にも今の働き方に深く影響を与えています。
ちなみに地域によってCMの歌詞が違うそうなので、心当たりのない方はお調べいただくかTOPのバナーをご覧ください。
今回は大企業で学んだ「まずやってみる」という教えや、研修を通じて身につけた社会人の基本スキルがどのように現在の仕事に活かされているかについてお話ししようと思います。この記事が大企業での経験を次のステップに活かすヒントになれば幸いです。
ちなみに私のもう少しだけ詳しい自己紹介は下記のnote冒頭に記しております。よろしければご覧ください。
2. 某家電量販店でのキャリアと基礎スキルの習得
私は新卒で某家電量販店に入社し、横浜店のカメラコーナーで働いていました。その前の大学時代にもメガネ店でのアルバイト経験があり、小売業に対する抵抗感は少なかったものの、大企業の新卒社員としての環境はまったく異なるものでした。
特に印象に残っているのが、新卒社員として受けた1か月間の研修です。研修では、メールの書き方、挨拶の仕方、お辞儀の角度に至るまで、社会人としての基礎を朝から晩まで徹底的に叩き込まれました。
一見堅苦しく感じる内容もありましたが、100名以上の同期たちとともに学び、互いに切磋琢磨した経験は、自分の社会人としての基礎を作る上で非常に貴重だったと今では感じています。
その後の現場勤務では、お客様との接客や商品の提案を通じて、さらに実践的なスキルを磨きました。ただし、休日の少なさやシフト制の弊害による体力的な負担が大きく、次第に退職を考えるようになったのも事実です。楽しく働いていた時期もありましたが、生涯を通して働ける環境ではないと入社当初から感じていました。
3. チームマネジメントと精神的成長
入社2年目からは後輩ができ、自然とチームマネジメントの役割を担う場面が増えました。この経験を通じて学んだのは、チームで動く上での責任感やメンバーとのコミュニケーションの重要性です。ただし、当時の私はまだ未熟で、感情的なコミュニケーションに流されることもありました。この点については深く反省しており、現在では冷静で誠実なコミュニケーションを意識しています。
4. 心に残る「まずやってみる」という教え
某家電量販店では毎年、社員全員に共有されるテーマがありました。その中でも、「まずやってみる」という言葉が特に印象に残っています。当時の私は、これを「抽象的で漠然としている」と感じていました。
しかし、今振り返ると、この言葉こそが実践を通じた成長を促すものだったと考えています。
現在の職場では新しいことに挑戦する場面が多くありますが、この言葉を思い出すようにしています。
例えば、新規出店や未経験の業務に取り組む際、準備不足や失敗を恐れず「とにかくやってみる」ことで状況を打開し、成果を上げることができました。この教えは10年以上経った今でも、私の行動指針となっています。
何事も貪欲に「まずやってみる」。そう行動してきたことで、移住した先の高知でも楽しく成果を上げられるようになりました。
5. 大企業の経験がもたらした今の自分
某家電量販店での経験は、私にとって大きな財産となっています。研修で学んだ社会人としての基礎スキル、現場で培ったコミュニケーション力、そして「まずやってみる」という挑戦の精神。これらの大企業スキルや姿勢は、転職後の仕事や現在の活動に直接的に活かされています。
現在の私は大企業に戻りたいという気持ちはありませんが、大企業での経験があるからこそ、中小企業や個人事業でより深く踏み込んだ仕事ができていると感じています。
6. おわりに
私が「大企業スキル勉強会」を通じて伝えたいのは、大企業での経験が新たな道を切り拓く可能性を持っているということです。新卒からの3年間は、私にとって肉体的にも精神的にも辛いことはあったものの、大きな成長をもたらしました。この経験を振り返りながら、今後も自分のスキルを磨き続けたいと思っています。
大企業スキル勉強会主催のあつみんの提唱する通り、大企業で得られる経験に基づいたスキルは、大企業以外でも充分に通用します。通用するどころか、中小企業にとっては求められていると言い換えても良いかもしれません。
この記事が、皆さんがご自身の経験を見つめ直し、それを次のキャリアや挑戦に活かすきっかけとなれば幸いです。これからも「大企業スキル勉強会」という場で、皆さんと学び合えることを楽しみにしています。