【詩集】供養

まずはじめに

このnoteは、著者本人が精神を病んでいた時期に携帯のメモ帳に書き連ねていた詩のような或いはポエムのような作品を掲載した作品です。
適当にメモ帳を漁って見つけた作品を供養する形なので時系列がバラバラで内容もあまり明るいものとは言えませんが、あーこういうのも書くんだなあぐらいのノリで読み飛ばしていただけたら幸いです。

某邦ロックバンドの楽曲に影響を受けている箇所もあるので、ファンの人がみたらあ…コイツあのバンド絶対好きだなってのが解りやすいです(笑)


詩一覧


疲労

2024 1/18

社会の屑 吐き貯めた愚痴の数
今や数知れず 幸せの青い鳥が飛んでいく
褪せたアルバムの中では笑っている

瘦せた頬が痛ましい 虚しさに潰されている
金さえあれば そう何処にも征けない自堕落
俯いて吐いた思想がまた誰かを傷つけている

夏の暑さは地獄の如く 人を焼く灼熱の目
夏じゃなくても地獄に変わりはないが
そういってベットにまた寝転がる
また今日も何かを無駄にした気がして自己嫌悪する

世界に祈るだけで誰かが生き延びる
縋るだけで救済され 誰もが平和に暮らせる
そんな簡単に叶えられる代物は何処に

祈るだけで人が助かる世界なら世の中誰も死なねえよと

どこかの誰かが呟いていた

2024 4/21

理由なんてどうでもよかった
追い詰めたって何か得られるわけじゃない
僕の手は今も伸ばしたままだ
掴めるものは何があったんだろうか

馬鹿で痛いだがそれでは生きていけない
屑は辛いだがそれでは馴染めない
陰鬱な言葉とアンチテーゼ
浅学理論武装をするには遅すぎた

雨晒し 恥さらし
痛みは亡き居場所に
歩いても掴みきれない
何か求めて旅をする唄人

答えは今も見つからない
それならなんだっていいよ
そんなもんだろうって誰かが
背中を押してくれたような気がした

馬鹿みたいにはしゃいだ
幼少期の自分への羨ましさ
避けて通れぬ思春期を経て
今僕はここに生きている

夢に縋り打ちひしがれて
馬鹿みたいに空回る
楽しいわけではないが止まるわけにはいかない

理由なんてどうでもよかった
追い詰めたって何か得られるわけじゃない
僕の手は今も伸ばしたままだ
掴めるものは何があったんだろうか

仮面

2023 12/14

全員死ね 何もかも終われ
明けない夜に止まっていたかった
停滞した嫌悪と憎悪が混ざる劣情

縋った仮面だって何も意味なくて
ただけらけら笑われるだけの代物
流れる言葉の銃弾に嫌気が指して嗚咽した

電子上の繋がりにも肉体的にも
そのすべてに何の意味があるんでしょう
全ては糸と同じ ちぎれてしまえばそれまで

自分の本性なんて知らない
嘘と噂と偏見の塊に縋る阿呆
存在が迷惑だと言われど生きた僕だ
もう疲れちまった

向日葵の君

2022 9/18

忘れもしない年月
君が僕にくれた物
未練がましいと息と身よ
向日葵の様に眩しい

そばにいる君と
笑い合った記憶は
色褪せたフィルムに焼き付いて

笑う感情と苦悩に満ちた
将来性 不安に駆られる
今はもう遠い記憶

思想兵

2023 3/4

政治思想も 現代社会への訴えも
異論を唱えることも個人の選択肢であり
どれも優遇されるべき意見である

だがそれを実現するためには
何かを犠牲にし何かを削らなければならない
致し方のないことなのかもしれない

綺麗ごとだけでは世は回らない
愛と平和を実現するには誰かを傷つけ誰かを殺めねばならない

「和解」は妥協点か
自分の意見を押し通すがために相手の尊重する為の道義か?

暴走

2022 6/20

泡沫の様に消えてしまった一生
生涯思い返すこともないむごたらしい致命傷
いたる箇所に刻み付けられない劣情に嘔吐
焦燥と幻想と埋葬のコンダクト

変わらない全てのエトセトラ
無駄にフラッシュバックする脳内に
広がる世界に中指を立てたのは本当


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