【考察】『【行方不明】この人知りませんか - The Portrait』【フェイクドキュメンタリー「Q」】
はじめに
皆さん、こんにちは。葉月めまいです。
本稿では『フェイクドキュメンタリー「Q」』のYouTube動画、
『【行方不明】この人知りませんか - The Portrait』を考察していきます。
ネタバレを含みますので、視聴後に読んで頂けると幸いです。
↓元動画 ホラーなので苦手な方は注意。
謎
では、ここからネタバレ有りで考察していきます。
今回は疑問点を、以下の3点に整理します。
①秀男さんの失踪と、最後の似顔絵の関係性は?
②秀男さんが描いていた似顔絵はなんだったのか?
③秀男さんの散歩にはどのような意味があったのか?
それでは、考えていきましょう。
仮説①
まずは「①秀男さんの失踪と、最後の似顔絵の関係性は?」です。
最後の似顔絵は左右反転しておらず、
しかも、目を閉じている表情なので、
鏡に映った顔を描いたわけではないと考えられます。
自分の写真を撮って、それを参考に描いた可能性は否定できませんが、
わざわざ目を閉じている写真を選ぶ意味が分かりません。
また、秀男さんが描いた似顔絵の中で、
正面を向いている絵は、全て十字のアタリ線が引かれています。
一方で、最後の似顔絵にはアタリ線が描かれていません。
以上の点から葉月は、
「最後の似顔絵を描いた人物は、秀男さんではない」と解釈しました。
何者かが、似顔絵を偽装したのでしょう。
仮説②
次に、その目的を考えていきます。
最後の似顔絵が偽装されたことによって、何が生じたか?
「失踪と似顔絵の関連性が強調されて、秀男さんが疑われた」のです。
わざわざ偽装が施された以上、事実はその逆であると考えられます。
つまり、「失踪と似顔絵に直接的な関連性はなく、秀男さんは失踪事件に関与していない」のでしょう。
とすると、「②秀男さんが描いていた似顔絵はなんだったのか?」の答えは、
「本人の証言通り、単に昔々会った人を描いているだけ」だと思います。
また、「③秀男さんの散歩にはどのような意味があったのか?」の答えは、
「美智子さんの認識通り、認知症の症状によるもの」と解釈できます。
ここまでをまとめますと、
秀男さんは「昔々会った人」の似顔絵を描いていた。
その内の3人が、偶然にも失踪者と一致していた。
そして、失踪事件の犯人(組織?)は、放送をきっかけに似顔絵を見て、
「秀男さんが事件の情報を知っているのではないか」と危惧して秀男さんを拉致した。
さらに、秀男さんを犯人側だと誤解させるために、
最後の似顔絵を描き加えた。
以上のような流れが想定できます。
仮説③
秀男さんのスケッチブックに新たな似顔絵を描き込むことができた人物は、美智子さんと娘さんくらいでしょう。
秀男さんが失踪した時期が、オンエアーの直後である点から、
それ以前からスケッチブックの絵を知っていた、
美智子さんは動機が成立しないと思います。
よって、現在は同居していない娘さんが犯人だと考えられます。
関連性
ここで少し話を移ります。
軽度の認知症である老人が失踪、というと、
やはり思い浮かぶのはQ:5でしょう。
↓Q:5の考察記事はこちら
また、このQ:5以外の回については、
Q:10で一通りの解釈が落ち着いています。
↓Q:10の考察記事はこちら
繋がりがあるとすると、「白装束の人々」が失踪事件の犯人であり、
その手段に「鏡写しの異世界」を利用している、と考えられます。
また、元警察関係者である秀男さんの「昔々会った人」が、
相次いで失踪していると考えられる点は、
「白装束の人々」が、
長期的に犯罪と関わっている傍証になるかもしれません。
いずれにせよ、似顔絵と失踪者の一致は、
なんらかの必然性を伴った偶然だとは思います。
結論
よって、葉月の解釈としては、
「白装束の人々が、呪殺をできない代わりに、
邪魔な相手を鏡の世界に閉じ込めている。
秀男さんと美智子さんの娘も犯人側であり、
秀男さんは鏡の世界に閉ざされてしまった。」
という結論になりました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。