【ナイトワンダラー】注目カード(マイナー寄り)
JCSに合わせた各種発表も終わり、何なら1つ先の
「ステラミラクル」の事まで一部判明した所ですね。
とはいえ一旦目前の「ナイトワンダラー」、ということで
しばらくやっていなかった新弾のマイナーピックアップ。
今回は個性際立つ「ポケモンex」は1枚も触れず、
完全にR以下に焦点を当てて選んでみました。
▷ポケモン
①デンチュラ
公式の検索欄でも最初に目に入る「デンチュラ」。
最大の特徴はその特性で、条件を満たしていれば
ACE SPECの「マキシマムベルト」と同じ「+50」の攻撃力を
得ることが出来るユニークなポケモンです。
この効果は「このポケモンが使うワザ」なら何でもいいので
「ワザマシン」などで攻め方の幅を広げる事も可能です。
本来「ポケモンのどうぐ」は1枚しか付けられないため
不可能を可能に出来る珍しいカードの1つになります。
条件の関係で特に有効な相手は限られてはしまいますが、
「ハピナスex」などは「特性あり」×「高HP」に当てはまり、
このコンボを組み込んでおくと役に立つかも?
元々の攻撃も雷エネルギー付きの時点で「130」ダメージ、
決して低くはなく、弱点ならexも倒しうるのがポイント。
1つの戦略に頼りきらずある程度対応の幅がある、
というのが「デンチュラ」のいい所でしょう。
求められる2つの異なるエネルギーはそれぞれに
ある程度カードの効果で付ける手段があるタイプなので
さほど困らない組み合わせなのはグッド◎。
②イベルタル
「イベルタル」は何と言っても「むしばむかぜ」。
既に存在する「ヒスイウォーグル」の亜種のようなカード。
「ヒスイウォーグル」と上の技で比べた時の違いは
・進化ポケモンか、そうでないか
・ワザにエネルギーが必要かそうでないか
・乗せる数が2個か3個か
・次のレギュレーション以降でも使えるかどうか
大きくこのあたりとなります。
何より一番下が重要で、同じコンセプトのデッキとして
この先より長く使おうと思ったら「イベルタル」ですね。
真ん中の2点は「ヒスイウォーグル」の方が優れている点で
単純により多くのダメカンをエネルギーに縛られず
バラまけるのが強みであり、「アマージョex」と合わせた
コンボが有名なポケモンですね。
別のタイプのエネルギーを使うことなく、かつちょうど
残りHP分のダメカンというのが綺麗なコンボです。
この舞台においては「イベルタル」は一歩劣りますが、
別のカードと組み合わせるならば話は別。
「ユキメノコ」×「マシマシラ」のダメカンバラまきコンビと
「イベルタル」の相性は中々のものです。
使うエネルギーが悪で揃っているので問題なく、
「イベルタル」自身は悪タイプなので「ダークパッチ」などの
悪タイプ用のエネ加速を併用出来るのが便利なところ。
特性を持つポケモンは猛スピードで、それ以外でも
「アドレナブレイン」との合わせ技でガンガン削れます。
この場合進化の手間を減らしつつ、よりコンパクトに
コンボが行える「イベルタル」がある程度優勢です。
試合展開次第では夢の「サイド6枚取り」を狙えるかも?
進化が「ユキメノコ」しか絡まないので、お互いが使う
「ナンジャモ」や「ツツジ」で困りにくいのは要注目。
③ダイオウドウ
ポケモンからはこちらが最後で「ダイオウドウ」。
珍しい特性により相手は別の「スタジアム」を使いにくく、
こちらが使う「スタジアム」を維持しやすいのが特徴です。
同じ新弾の「ニュートラルセンター」はコンビの筆頭。
もちろん強力な組み合わせですが、そこは「ACE SPEC」、
サイドに落ちてしまうと途端に困りますし、
特にこれは「使い直し対策」がされているので
1回崩されてしまうとそれっきりです。
じゃあそんなに強くはないのかなという所に「待った」。
「ダイオウドウ」自体のスペックはexでないにしては
そもそも高めにされており、エネルギーこそ重いですが
HP、ワザのダメージともにexと張り合えるほど。
普通の「スタジアム」を活用するだけでも十分強力です。
「レッスンスタジオ」ありでの攻撃力は「240」、
地味に見えて「タケルライコex」が倒せるようになる
絶妙な攻撃力を得ることが可能になります。
「フルメタルラボ」はHPが割とある「ダイオウドウ」なら
十分マッチする組み合わせで、「200」前後のいわゆる
「中打点」と呼ばれるラインを耐えるかどうかで
多くのデッキに対して有効となる1枚です。
その耐久力を盾に、まずは普通に「130」のままで攻撃、
次の番では「130」と「230」を相手に合わせて……。
というように連続での攻撃が苦手な「ダイオウドウ」の
痒いところに手が届くのがポイント。
そしてこれらが「貼り替えられない」ことこそが強み。
最も手軽な崩し方は「違うスタジアムを貼る」事ですが、
それを許さないというだけで安定感は段違いのものに。
同時に相手の「スタジアム」戦略を止められるのが
個性で、相手によってはこれが意外と邪魔に?
▷トレーナーズ
①夜のアカデミー
「夜のアカデミー」は直接強い効果を発揮するのではなく
他のカードと組み合わせてこそ真価を発揮できるカード。
山札の1枚目を好きなカードにすることにより、
本来は運に頼るタイプのカードを活用したり、
「カシオペア」とは同じ弾でのデザイナーズコンボも。
非常に厄介な条件の代わりに破格のサーチ効果を持つ
「カシオペア」を「夜のアカデミー」+「ホシガリス」により
使ってしまおう、というコンボ。
ポケカには「手札が少ないこと」を条件にするカードが
一定数存在しており、そうしたカードとの組み合わせで
1つの戦略としてまとめることも出来るセットです。
実は少し趣の異なるカードも別に存在しており……。
同じ条件でこちらは大量ドローを狙える「ジンダイ」。
なんと最大のドロー枚数は「10枚」と、スタンダードでは
まずお目にかかれない派手な手札交換が可能です。
「カシオペア」とは反対に、こちらは最終的に
より多くの手札を持ちたい場合に向いています。
単純に「手札が多いほど得をする」カードと組み合わせて
「カシオペア」と逆のコンセプトで活用するのはもちろん、
大量のドローはサーチと違い運要素こそもつものの、
様々なカードを組み合わせた豪快なアクションと
相性がいい側面もあり、目的によって使い分けましょう。
最低限自分でベンチポケモンを並べてしまうならば、
相手が少なくても「捨てない博士の研究」くらいは
引くことは現実的なので意外と強いかもしれません。
とはいえほとんどコンボ前提だと使えない時が困る、
という場合は「ペリーラ」も意外と有効な組み合わせ。
こちらは相手次第のドローになるところがくせ者ですが、
普通に使ってもある程度は引ける可能性も秘めており、
上手く相手を見て使うことが出来れば、時には
理論上最高のロマンカードに化ける……ことも?
手堅く論理的に使うか、豪快にキメるかは使い手次第。
②アクロマの執念
同じ時期に同じキャラクターのサポートが2種あるという
珍しいカード、「アクロマの執念」。
「スタジアム」+「エネルギー」(何でも)という、
ポケカの中でも特にサーチするのが難しいカード群の
組み合わせで持ってこれるサーチ系サポートです。
どちらも滅多にサーチカードは登場しないため、
これらにデッキの軸を置く際には替えのきかない
重要なサポートとして長く使われそうです。
片方だけでも貴重な効果の上、特定の組み合わせなら、
ベンチを通して活躍する「スタジアム」と、
「ジェットエネルギー」の組み合わせで持ってくることで
様々なアクションを確定させることが可能です。
こうした特殊エネルギー絡みのコンボの大敵である
「シンオウ神殿」を相手が使っていたとしても、
同時に「スタジアム」も引いて対応出来るのが魅力です。
シンプルに考えても、それぞれに「ACE SPEC」も存在し、
唯一無二の役割を持つことが多いカード群2種のため、
どんなデッキで活躍してもおかしくないカードとして
「アクロマの執念」は頭の片隅に入れておきましょう。
そして、このカードの活躍ぶりも確認しながら
「あのカード」が今強そうかを見極めるのも大切ですね。
1エネ「トライフロスト」でとんでもない事になるかも、
というのは使う時は念のため想定しておくのが吉。
この「キュレム」は「ロストデッキ」がいる今だけでなく、
今後「アクロマの執念」の評価と合わせて動くため、
「もしかして……?」と言う時には要チェックです。
▷終わりに
今回はピックアップ対象としては5枚のカードを、
それに関連するところもいくつかという形でした。
素直に「ポケモンex」達の話もしたいところですが、
それこそデッキ研究として光が当たりやすい先なので
一旦各々の発見に期待したいところですね。
もちろんそれぞれ独特な性能をしたカードばかりで、
筆者も発売日から色々試してみるのが楽しみです。
その辺りはこの際デッキ単位で書ければそれもいいか、
とは考えています、使ってみてからですね。
強化拡張パックだし、後に「ステラミラクル」があるし…、
と気を抜いているところかもしれませんが、
「ナイトワンダラー」、中々面白そうな弾です。
特に悪タイプ基盤の強化はやはり一際多いため、
正直同種のラインナップ内では不遇だと思われていた
「exスタートデッキ」の「ヘルガーex」を買っていたなら、
結構強化出来そうなので今一度取り出してみては?
悪タイプには効果自体は面白そうなワザを持つポケモンが
結構いますからね、数多くが日の目を浴びそうです。
次のシーズンの日程も9月から先明らかになりましたし、
何かしらの挑戦のタイミングを探すなら、空白となる
今この期間こそが地力をつけるのに最も重要です。
デッキこそ後々変わってしまうかもしれないですが、
プレイヤーとしての土台は今こそ固めてしまいましょう。
「ファーストエントリーキャンペーン」の再開なども
発表されましたからね、逃したらそれこそ大損です。
ジム店舗側の人間としても、ガンガン活用されることを
期待しています、定員を埋めるつもりでドンと来い。
それでは、また。