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新しい化学療法の洗礼
新しい化学療法をするにあたって、普通は通院だけど新しいものなのでどういう副反応がでるかわからないから9/11に入院して9/12に抗がん剤スタート。
だいたい1週間くらいで退院のイメージだったのだが、前もって聞いてたとおり副反応の嘔吐がひどかった…。
たぶんドクターも面食らってた。
この病院で初めて取り扱う新薬って言うのもあるし、未経験のドクターと看護士さん達で製薬会社のレクチャー受けて万全の体制で臨みます!って事だったけど、副反応が
思ってたんと違う!
って予想以上だった模様?
というわけで9/25現在まだ入院してるし退院の目処もたってません(汗)
なんせ、12日からかれこれ今まで吐き続けていて、2〜3日は食べる事も頑張ったけどどんどん無理になってきて、夜中も吐き続けるから小間切れでしか睡眠もとれなかった。
悪化してない?
心の中で「死」のイメージが膨らんできて怖かった。
前回の入院前に自力で栄養取れなくなったらアウトって思いが強くなっていたからこの状況がホントに恐怖しかなかった。
吐き疲れて20日から鼻からチューブを胃までいれて吸い上げて吐かずにすむ戦法がある事を知って藁にも縋る思いで頼る事にした。
これ、装着するときもつらいし、嘔吐しながらぐいぐいチューブ突っ込まれて、ある所までいくと
「ゴッくんと唾を飲み込むようにしてください」
って言われて、吐いた後とかもうわちゃわちゃな中やるんだけど、看護士さんのタイミングと合わなくて何度もゴッくん。
そしてその度にチューブの喉に当たる違和感で喉痛い。
私これつけ続けていられるのか!?
と思ったけど、やっとの思いで入れたんだからと1日はやってみようと決意。
もう吐くのに体力ふらふらで、なんか歯もボロボロになってきてるっぽいし(胃液で)、吐かずにチューブで抜いてもらう!と決意したのだ。
チューブにしてから吐いた量も測定できるようになって、1日2ℓ以上出てる事判明。
それまで500ml×3本=1500mlの点滴だったけど、そこから4本に変更されて2000mlは確保できるようになった。
これが事の他よかった!
それまで吐いて体力奪われたせいもあるけど、なんかどんどん干からびて頭もボーッとしてどんどんやれる事が少なくなっていってた。
すぐそこのトイレに行くすらぜぇぜぇはぁはぁ。
そんな状態だったのが、少し頭が通常モード…とまでは行かないけれど、廃人状態から「足ツボくらいはできるかな」とかやる気が出てくるようになってきた。
こんな状況でも自分なりにできる事をやろうって気力が湧いてきた事がうれしかった。
あと、点滴の穴地獄からも逃れられた。
水分足りなすぎて点滴の穴がすぐにダメになって、他の場所に変えるんだけど血管も細く硬くなってるとかで、基本的に2回失敗されて他の人に交代されて…みたいなことが続いて、もう刺すところないんじゃない!?って状況でやばかったけど、水分量増えたおかげでそれがなくなった!
麻薬常習犯かよ!
ってくらい両腕だけでなくふくらはぎとかも使ったりで、穴だらけでござる。
ポートという体に埋め込んで直接大動脈に点滴できるようなものがあるらしく、化学療法受ける人はそれを埋め込む人がほとんどで、「え〜体に異物いれたまんまかぁ」と躊躇していたけど今回の事があってそれもする事にした。
でも前回使ってた化学療法の薬が血を止めにくくするやつらしく最低1ヶ月は開けないとポートの装着もできないらしく、その期間待ちの状態。
水分大事!私の血管太い方だからまさかこんな状況になると思わずもう色々と翻弄されてる入院生活。
実は今の状況に対応してくれようと、我が愛すべき主治医から本日、胃カメラ&ステントという処置を受けましたー!!
(ステントという筒を狭まった箇所に装着して広げて物が通るようにするというもの)
パチパチパチパチ
でも、実はこれ嘔吐の原因が色々予想されるから、実際胃カメラいれて十二指腸やらその先の小腸やら(ここまでは胃カメラで見れないから造影剤とレントゲンとで見てたらしい)の状況次第でステント置かずに終わる可能性もあったとさ。
だから、やったけど処置されないまま終わる可能性もあったし、そうなるとまた「たらり〜鼻からチューブ〜」(嘉門タツオの替歌のさらに替歌)生活で体液排出して自力栄養取れない生活継続って可能性もあった。
今、処置が終わって鼻チューブが久々になくなって、ツバ飲み込むのも違和感なくてホント解放感!!
実はこれ麻酔切れてきた頃に書いてる感じなので主治医から直接説明まだ聞いてないし、もしかしたら今晩の嘔吐状況でチューブ復活するかもしれんけど(汗)
委ねることにした
今日の処置について、主治医から4つのケースを聞いていて、2個くらいが当てはまってたら、ステント処置もなく体の免疫に任せるしかない状況だったので、現状変わらない可能性も大いにあった。
その話を聞いた時はやっぱり不安やったしどんどん痩せ細って歩くのもままならなくなってる自分がこれ以上どうなるのだろうって悪い想像も正直しまくった。
で、今回の入院について思い返すと、前の入院前、家で嘔吐の日々、あれに戻りたくないって恐怖からホントだったらもう1週間伸ばしても持ち堪えてたかもしれないけど早めてもらった。その上、週末の予定の事考えたり、色々自分でコントロールして入院早めてもらったり自分の体の状況以上に自分の恐怖心とか周りの予定とかそういうの中心にしてあんまり体の声に耳を傾けた決断じゃなかったなぁと反省。
結局すべての予定キャンセルする事になったしね。
だから今回は胃カメラの結果がどうであれ、それは体が治すために最善の道を選んだんだって、どんな結果でも前向きに受け止めようって決意した。
もしかしたら今晩も結局吐き気との戦いで眠れないかもしれない。でもきっとこれも体が治すために自浄作用としてやってるんだって思う事にした。
きっとどんな状況からだって道は開ける!