名前の由来
【太陽が昇り 日が高くなった頃、月読からmessageが入った。バスタオル・着替え・洗面道具などが大きなバッグに入れて用意してあるからそのバッグを持ってきてほしいと。貴方のセンスに任せるから赤ちゃんの服も1着お願いねと。肌着やオムツはバッグに入れてあるけど服だけは入れてなかったと。少しおっちょこちょいな嫁を想い“ニヤリッ”としてしまった僕が居る。そんな姿を弟と息子に見られて恥ずかしい思いをしながら朝食を食べ2人に留守番を頼み再び病院へ。
もちろん、病院は面会が出来ないため荷物だけナースステーションに預け自宅に帰る。
少し日が経ち、妻と息子が退院してくる日になり息子を連れて病院までお迎えに。
約6日と言う少し長い時間母親が居ない日がありながらも、白夜はよく頑張ってくれていた。お兄ちゃんになる自覚が芽生えたのか、それとも暁に「お兄ちゃんになるのかぁ~しっかりしなきゃな」とでもきっと言われたんだろうなぁ~。と俺の憶測の範囲だが。多分そんな気がする。
そうそう、生まれた子の名前を決めたのか?と言うと。もう既に出生届は区役所に届けてある。
生れてきた子の名前は『高天原 月夜』(たかまがはら つくよ)である。
何故、月夜にしたのかと言われると 凄く安直なのではあるが、愛してやまない月読の「月」に深夜生まれと言う事で「夜」を付けたのだ。そしてなんと生まれた日は、月の光が明るい満月だったのだ。もうこの名前しか無いだろうと言わんばかりで、もちろん月読とも相談した。生まれた次の日には出生届を提出した。
家に帰ってくると、弟が待って居てくれた。
「ったく、兄貴たちは鍵も閉めないで出て行くんだから俺家に帰りそびれたじゃん」と文句を言いながらも気づかいの出来る弟である。律儀に待って居てくれた。
兄ちゃんは嬉しいよ。なんて思いながら口では絶対言わん(笑)
弟にも名前を聞かれ「月夜(つくよ)」と教えた。弟には「ったく安直だな~」と言われたが、俺としては何故解ったんだ‼と言わんばかりに驚いたものだ。