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アイサカ・ユーリの設定

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 ドーモ、真面目な文章を長く書くとつかれるのでこっちでは気楽にだらだらな文章でお届けしたいと思いマース。そんなわけでEno.347 ユーリのPLであるクローバーです。
 こちらの記事ではイノハナ本戦中では表にでてこなかったユーリの設定や、他詳細な部分、後日談的なあれそれをちょっと書いていこうかなと。

ユーリのキャラクター像の変遷

 初期は創作などでよくいる不良高校生が基本モデル。その上で「んだけど、ざけんな」などの「ん言葉」に置き換えた荒々しい口調をしながら、相手が年上年下であろうと態度と言葉遣いを変えない"対等"であることを意識した接し方。口癖として貸し借りを常に意識した物言い、そして「オレを呼べ」の一言。だいたい誰にでも言ってるけれども、相手と状況によって「オレを呼べ」の前につく文章が変わっていた。なお呼んでくれた人はいないという悲しみ。呼ばれたところで何もできないだろうと思われてたからしょうがないね。だがしかし、ウオオオオオオオ、鏡面世界へ転送だあああああ!
 中盤からのギターを手にとってライブをやるようになってからは、マクロス7の熱気バサラを意識したRPをしてました。とにかく相手の本音を引っ張り出そうとして言葉をガンガン投げつけていく。面倒な感情を抱えてる相手には、表向きの言葉をガンスルーしてひたすら言葉で殴りつけていくなど、相手を気遣いながらもしっかりと相対していこうとする、頑固で優しいやつになっていきました。中盤から後半あたりは貸し借りについて口にすることはほとんどなくなり、頼まれれば快く引き受けるなど人当たりが良くなってもいった様子。

本人や家庭のあれそれ(幼少)

 アイサカ・ユーリとカタカナで全部書きます。戸籍もこのまんま。なのでって言い方が合ってるかはしりませんが、ユーリはハーフです。父親がカナダ人で母親が日本人、同じ趣味で知り合い長年メールなどのやりとりを経て、父親が日本へと移住して結婚した熱愛夫婦でした。
 名前については、最終日のラストワンマンライブで言ってたとおり、父親が「Re:you」とメールのやりとりで何度も見ていた文面を、前後入れ替えて音が通るものとして名付けた経緯があります。いつか大事な人ができたとき"あなた"へと想いをまっすぐ贈れる人であってほしいと。
 で、本人は日本語は当たり前に話せますが英語が若干怪しいぐらいな出来。父親が日本語頑張りすぎたせいで家庭内であんまり英語使わなくなっちゃったせい。それでもたまに父親が故郷の友人と英語で話したりするのと父方の祖父母と話してたりもしてて、それで小さいときに少し覚えてたりして使えるには使えるけど、拙いので本人もどっかで学びなおしたいなって考えてます。
 父親の仕事は貿易系、母親は編集系でそれなりに裕福な家庭でしたが子供はユーリひとりだけ。ほかには二代目シベリアンハスキーが番犬しています。初代のハスキーはユーリが小学生くらいのころに事故で亡くなってしまっています。このとき散歩に連れ出してたのはユーリだったのですが、信号待ちのときに突っ込んできた車からユーリをかばってしまい、そのまま死亡、小さいころのユーリにとってのトラウマになっています。
 そのせいもあって彼は死ぬ=つまらないという感情をその出来事から得ていました。だからこそ本当は人が死ぬことに震えるほどの嫌悪感と吐き気、心が折れそうになるほど苦しめられていたのです。なおそのトラウマは最終日早朝に起きたシャネルさんの自殺を通して克服しています。

学校の友人関係など(中高時代)

 小さいころはハーフなどもあってちょっと距離を取られていじめたりもされてましたが、ユーリ自身が素直で明るい性格だったので自然と周りに人が集まり、学校でも多くの友人に恵まれてもいました。彼女みたいなものは一方的な告白をされたりしていたときもありましたが、どうにもユーリがなんか違うと思って振ってしまうことが多々あった模様。
 中学に上がったころ軽音部の友達にさそわれてギターを演奏して楽しさに目覚めてからは洋楽などを買いあさりそちらの世界へと傾倒していきます。もともと演奏することには小さいころ、近所の公園でギターで弾き語りをしていた年上のお兄さんがいて、その弾き語りを聴いてるひとたちがみんなして笑顔になってることがユーリにとって印象に残っており、いつかは弾いてみたいといった気持ちを秘め続けてもいた。このころは親の勧めでボーイスカウトへ入って野外生活を経験するなど両親はユーリの視野を広げられるよう、いろいろなことを習わせてくれました。
 しかし中学三年のころになってギターのやりすぎで成績がだだ下がり、このままでは高校進学も危ういと教師に怒られ、両親からも心配されてしまいます。そこで本人も危機感を覚えて必死に勉強しはじめるものの、成績がまるで伸びていかない。模試を受けてみても友人たちは良い成績を収めていくのに、自分は全然結果が出ないままという事態に焦りを覚えます。結局、高校受験では本命に落ちてしまい、併願で受けてたランクの低い私立高校へと受かることとなって、それまで一緒だった友人たちとも進学先が異なったのもあって疎遠になってしまいます。
 そこで初めて自分は大したことのない人間なのだという認識を、受験失敗した絶望とともに抱え込んでしまいます。そのため高校に進学したものの真面目に授業を受けることをしなくなってしまうけれど、それでも自分を心配してくれる両親に対しての申し訳なさから最低限の勉強はするという、矛盾した日々を送り続けていました。あれだけ好きだったギターには触れることもしないまま。
 どこまでも中途半端な自分であることを自覚しながらも、どうしてもどちらにも振り切れない自分が嫌で嫌でしょうがなく、そのせいで"普通"であり続けるのが嫌だという思いが芽生えます。そして、かつて小さいころに好きだったヒーロー、中学生になってから憧れたギタリストなどの"彼ら"のような面白い存在になりたいと、無意識下で常に思うようにもなってました。そしてハーフであることから昔からの友人がいない高校では孤立することが余計に増え、忘れていた孤独を思い出してこの世界に自分の居場所なんてない、とまで考えるようになってしまいいつしか家に寄り付かず、路地裏の連中とつるむようなことも増えてしまう生活へ。 

 そしてある日突然、手元へと現れた招待状。

島から帰還したその後

 島での出来事を通して、再びユーリはかつて抱いていた"彼ら"への憧れを取り戻し、自身がひたむきに打ち込んできたギターを手に取る決意を得ました。何度も絶望し、何度も心折れそうになってはいたものの、その度にコココさんとのやりとりで立ち上がり、彼は今まで目をそらしていた世の中と向き合うようになります。
 まず自宅へと帰ろうとして番犬のハスキーが、ユーリを見つけて親愛の鳴き声をあげながら近づいてきたところ、帰宅していた両親がそれに気づき庭へと出てきてユーリを見つけます。そしてまっすぐに駆けてきた父親に思わず殴られるかと身構えると、父親から深く抱きしめられどれだけ自分が愛されていたのかを知り、ユーリは思わず二人に泣いて謝りだす。
 それからは学校の授業にもちゃんと出席するようになり周囲からはあいかわらず奇異な視線を向けられていたものの、それも半年ほど経てば自然と無くなり、むしろユーリの人柄を知って新しい友人関係も遅まきながらできるようになっていきました。進学した私立高校では軽音部がなかったので、ギターの練習は自宅だったり、こっそり持ち帰った鏡の異能で誰もいない鏡面世界で練習したりする日々。
 ときには島で知り合ったきらライザさんとスタジオでの練習に付き合ってもらったりしているうちに、小さなライブハウスなどで前座を勤めたりと確実にギターの腕を磨いていったりしましたが、本人はメジャーデビューなどするつもりは全くなく、あくまでもギターは自分にとっての手段に過ぎないと割り切っていました。なお誘いなどはあったもよう。
 そんなこんなで高校を卒業し、外国語大学へと進学。将来の仕事として両親や友人と話しながら海外のツアーガイドなどをしてみてはということになり、それならばしっかりと英語などを学び直しながらその知識も得てみたいということで進学先をそちらへと決定。大学では英語だけでなく他の言語も勉強していくなかで多様な音楽を知る機会に恵まれ、ユーリの知見がさらに広がることが増えていき、語学留学にも参加することで実際に見て知る機会もあって彼のギターの音色はさらなる深さを増していくのでした。同時に楽器販売店などでバイトしながら海外に行くための資金を貯蓄もしていき、いずれはコココさんを探しに行く予定を立て始めるユーリ。
 そして大学三年になったころ単位に余裕が出始め、バイトでの資金もかなり貯まってきたのもあって夏の長期休暇を利用してコココさんがいると思わしき国へと旅行して、各地をギターとともに転々としていく日々を過ごすなかもうすぐ帰国しなければいけない日が迫ってくる。最後に訪れた街でふとどこかで聞いたような歌声がして、その夜寄ったパブにて一曲弾かせてほしいと頼んで弾いていたところ、ドアを開く音がーー

 そうしてようやく出会えた二人。

 数年振りでお互いの容姿にも変化があったとはいえ、歌と音を忘れたことは一度もなく、聴けばすぐわかるだけの想いが刻まれていた。

 それからは連絡先を交換してから一度帰国。また次の休暇には旅行して会いに行ったりしているなかで、ギルバートさんとも連絡を取り合うようになり、彼が日本支部へと立ち寄る日を聞いて、じゃあその日に皆をつれて演奏会を開こうと決めます。そして、ユーリは歌姫を連れて日本のとある場所へと向かい、おそらくはそこでまだ療養中の人物と面会して、こう言います。

「お前を笑顔にする歌と音色を届けに来たぜ、"親友"」と。

 そのあとは演奏会を開くにあたっての段取りをコココさんとともに、ギルバートさんやきらライザさんと打ち合わせたりしながら、島で関わった人たちへの連絡を行っていき、演奏会当日を迎えればあの島でのライブと同じようにロックンロールしているユーリがいることでしょう。

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