【モノを手放し始めたら埋もれてた過去の思い出も蘇る】親からの愛情を思い出し、感謝の気持ちに涙出た
こんにちは、くろーばーです。
捨て活は、「お金のかからない趣味である」と楽しみながら身の回りの整理を少しずつ進めている今日この頃です。
思い入れのあるものを手放すとき
思い入れのあるものほど、捨てるのに躊躇します。
そういったものを手放すときは、そのモノと向き合う時間がかなりできます。
今日は長年連れ添ったスーツケースを手放したことによって、記憶の奥底に仕舞われていた親からの深い愛情を感じとり、感謝の気持ちを抱いたことについて綴ります。
クローゼットの肥やしだったスーツケース
このスーツケースは、約20年前の私が中学生の時に親に買ってもらったものです。
宿泊学習のときに必要になったからだったと思います。
ボストンバッグでよかったのですが、ガラガラに何故か憧れを抱いていました。なぜガラガラが良いと思ったのかその経緯はすっかり忘れました。
当時、ソフトテニス部だった私は、テニスシューズにたまたまエレッセを愛用していましたが、アルペンでこのエレッセのスーツケースが目に留まり一目惚れ。
一目惚れしたものの、お値段は周りの同じ大きさのスーツケースと比較するとちょっと高めだったので、躊躇していました。
スーツケースコーナーは点在していて、いくつかの売り場をウロウロして、だけどやはりこのエレッセの前に何度も戻って来てはモヤモヤ、うじうじ、選ぶべきか他のもので妥協するべきか悩んでました。
そもそも値段が安ければ妥協なのか?手持ちのボストンバッグもあったのでそれでも良かったはずなのに、など今となっては思うところもあります。
我が家のお金のルール
私の生家では自分の趣味など好きなことに使うお金はお小遣い制でしたが、学用などの必需品に関しては親に必要性などをプレゼンして買ってもらう形式でした。
購入品に関しては、衝動買いを除いてあまり反対を受けた記憶はないのですが、贅沢と呼ばれそうなことは躊躇する癖はついていました。
お金をうまく使えないタイプで、変に節約思考というか貧乏性なところは今も昔も変わっていません。
お金は有限、大切に使うべし。
平成でしたが、昭和の節約志向、もったいない精神、質素なモノの持ち方といったことが小さい頃から身についていました。
ちなみに令和の今も、
節約志向、もったいない精神、質素なモノの持ち方は健在してます。
さて、中学生の頃の私に話を戻すと、
当時、帰らなくてはいけない時間も決まっていてタイムリミットが迫っていたので、気持ちが焦っていました。
そういう焦っていた気持ちだけは深く記憶に刻まれた残っています。
私は飽きっぽく、すぐに好みが変わることは小さい頃から自分でもよくわかっていました。
その瞬間は確かに気に入ってるけど、果たしてこの先ずっと好きでいられるかは分からず不安で、自分の感じた好きという気持ちを素直に推せない焦燥感も混じっていました。
親からの背中押し
最終的には、悩んでる私を見かねた親は、どうしてもこれがいいなら、と買ってくれました。
ですが、今思えば自分で決断するまでじっと堪えて見守ってくれてたんだと思います。私が悩んでるとき、いつも親がかけてくれてた言葉は、
「納得いくまで見て、好きなものを選んだらいい」
値段が…とか、見た目が…とか、機能性が…などといった親の意見は、アドバイス含めて言われた記憶はあまりありません。
ちょっとくらいアドバイスくれてもよかったのでは?と思うこともありますが、恐らく自分で考えるよう親は見離さずじっと見守ってくれてたんだと思います。
親の影響とは絶大で、親がこう言ってたから行動するということは、子どもには大いにあります。
子どもの行動や思考を制限しようと親が意識しなくても、ちょっとした親の言葉や態度で子どもの方向性が決まってしまうこともあります。
その日、悩んでる私に親は最後の最後で助け舟を出してくれました。
「何に悩んでるの?」
素直に値段のことは言えなかったと思います。だけど察したのか、
「モノは大事に長く使えば高い買い物ではない」
と言ってくれたと思います。
気に入ったエレッセのスーツケースの前でです。
そうして無事に買えたスーツケースです。
手放す決心がついた理由
そんな大切なスーツケースですが、今回手放すことにしました。
1、年季が目立つように
いろんなところへ行くのにとても役立ちましたが、大切に使ってもたくさんの回数使ったことで、ボロボロな部分が、目立ってきました。
2、メンテナンスの時間がかかる
ほぼ布製なので、汚れ防止に幾度となく防水スプレーをかけ帰宅後は濡れたタオルで丁寧に汚れを落としメンテナンスしてきました。
モノを大事にするということはメンテナンスの時間も確保してじっくり向き合うことだと思います。
が、そのメンテナンスにかける時間も減らしたいと思うようになってきました。
3、使い勝手の心地よいスーツケースを夫と共有
20年前のものなので、スーツケース自体が重めでした。
また、キャスターが古い2輪タイプで、不便だと感じていました。
大切なスーツケースの思い出が、不便を感じる好ましくない思い出になっていては悲しくないだろうか?
4、親との大切な思い出を思い出してくれた
これで十分役目を果たしたと思いました。
子ども2人を授かって親になったことも、このエピソードを思い出すきっかけになったかもしれません。
将来、我が子たちにも、私が受け取った親からの愛情を存分に注ぎたい。
親から受けた愛情の形。
今回のようなエピソードは、思い出して理解するのに私は20年近くかかりました。
一生分からないかったかもしれない。
まだまだ埋もれてる愛情のカタチがあるかもしれませんが、今回思えたことは大事にしていきます。
そして、次回の帰省時には、親へ改めて感謝の言葉を伝えてきたいと思います。
スーツケースさん、出会ったあの時から今までずっとありがとうございました。最後も素敵な思い出をプレゼントしてくれて本当にありがとう。
片付けは、今の自分を作ってきた過去を省みることができ、未来をもっと素敵な時間にしていこうと前向きに考えられるようになる時間にもなる。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。