のんべんだらり

あるとき、
「のんべんだらり（ん）」という言葉が
頭に浮かび、急に興味がわいた。
ならば、調べてみようと辞書をひけば、

のんべんだら…、
…？？？ 驚いた。
わたしは、今の今まで、
「のんべんだらり ん 」だと思っていたのだ。

これは、間違いなく、
「宙ぶらり ん 」という言葉からの刷り込みだ。
ん？

そこで、よく考えてみると、
「ん」で終わると、言葉に弾みがつき、
「のんべんだら…」が意味するとこの、
だらだら感が失せるよなーと妙に納得。
だら〜りとしながらも、脳は働いてくれるのだ。

ついでに、のんべんだらり の 類語を見れば、
「のんべんぐらり」 とある。
面白い！
「のんべん」は、ひっきりなしに、の意味合い。
「だらり」は、だらだらと。だから、
「ぐらり」は、ぐらぐらと⁈

日本語の面白さ、
ゆるやかな表現のかたち、
を知る時間は、愉しい。

こんなふうに、
言葉との出会いは、幸せを運んでくれる。
それは、なにげなく口にしたお菓子が、
思いのほか美味しくて！、
うーん、幸せ！と感じる、
あの感覚に似ている。

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