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Looker Studio使ったShopify Dataの可視化(その4 - Blendedソースの注意点)

こんにちは、 Cloudly AssistantのToruです。

以前、Lookerには集計単位をデイリーから週次や月次に簡単に変える方法がない、と書いたのですが実は単一のデータソースを使っている場合はそうでもありません。

試しにデイリーで集計されたデータソースを単体で使う場合と同じくデイリーで集計された2つのデータをブレンドしたデータソースを使った場合とでどう違うのか見てみましょう。

まずはGoogle Analyticsのデータソースを単体で使用した場合(画像上)と、Google AnalyticsとShopifyの売上データを掛け合わせたブレンデッドソースを使用して(画像下)、セッション数を日次で表示させました。 

Lookerで日次集計

日次集計の場合は両者とも同じ集計結果が表示されます。
次はこれらの集計結果を月次単位に変更するステップを行います。
まずはレポート右方に表示されている「SETUP」の「Dimension」に選択されている「Date」を「Month」に変更してみます。 
Google Analyticsのデータを単体で使用している場合はこの操作のみで月次の集計結果が表示されました。

月次表示への切り替え

しかし、ブレンデッドデータソースを使用している場合は同様のステップを踏んでも月次単位の集計結果は表示されません。しかも月がテキストで表示され、正しく反映されていません。

集計が月単位にならない

これを修正するには以前書いた方法でデータブレンドの際にソースそのものを月次の集計単位に変更する必要があります。

月次単位の集計結果

次にShopify側の今年の売上データを月毎の累計グラフに表示させてみましょう。

まずはShopifyのデータソースを単体で使用する場合、上の方法と同様にレポート上でDimensionの日付タイプを月毎に変更し、さらに「Metric」としt設定されている集計対象数値の集計方法を「Running Sum」に変更することで今年の売上の月毎の累計/進捗グラフがほぼ自動的に表示されます。 レポート範囲の日付を選択する際に「Comparison data range」で昨年度のデータ(Previous Year)を選択することで昨年度の売上進捗と比べて表示させることも可能です。

累計グラフの表示

一方で、ブレンデッドデータをソースとして使用している場合は月単位の集計ができないばかりか、「Running Sum」の機能も使えなくなっています。

BlendedソースだとRunnngSum機能が使えない

ではブレンデッドデータを使ってる場合は累計表示ができないかといえば、ここではちょっとした裏技が使えるようです。
まず、動作していない「Running Sum」の集計方法を「None」に戻し、グラフの「STYLE」タブを選択します。 この画面で「Cumulative」を選択することで日次ですがYTDの売上累計と昨年実績が棒グラフで表示されます。(折れ線グラフが良い場合は「Bars」から「Line」に変更可能)

日次の売上累計が表示

ただし、データそのものは日次のデータなのでテーブル表示では累計は表示できないようです。(しかも前年比も表示されません)

テーブル表示

ブレンデッドソースを使う際に集計がうまくいかなかったり、累計が表示されないというのはTableauや他のBIだと個人的にあまり経験がなく、おそらくはLooker Studio特有のものに思えます。もし、理由などお分かりになる方は是非ご連絡ください。

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