[読書]インデックス投資・資産運用/チャールズエリス 敗者のゲームを読んで

僕が以前敗者のゲームを読んだのは、2007年ごろの話、そこからいろいろありながら資産運用と言いながら、毎月コツコツ投資信託を買ったり社会について勉強してきました。

エリスの本書についてはブログ内でも何度か触れてみましたがまとめて読む
機会がありましたのでブログ内で何回かに分けて記載します。
本書を購入して、早2年以上経っています。2007年年末ごろ購入したと思っていますが、ナカナカ読みきり ⇒ブログへのアウトプットに至っていませんでした。

■エリスの超さわり

「市場に勝つための4つの方法」

1.体力を駆使する方法。勤労勤勉です。

2.知力で勝つ方法


 人よりも長期のスパンで物事を捉える事によって
 よりよい投資機会を見つけ出す方法です。

3.感情力で勝つ方法

 マーケットの乱高下に対して常に冷静にいられる事。
→→界同時株安/アジア危機/サブプライムローンはまさにそうでしょう。

4.マーケットを丁寧に無視する事

 つまりマーケットに最も簡単に勝つ方法はインデックスファンドを活用する方法です。

注)投資家のリターンを押し下げている要因に株式の売買の都度、売買益に
 課税であり、配当金も含めてすべて再投資することがインベストメントの
 重要な要素である。

 内容は「ウォール街のランダムウォーカー」とほとんど同様ですが、チャールズエリスは本書の中で株式に100%投資することが最善とされている。

 □敗者のゲーム
  債券:株式 ⇒ 0:100
 □ウォール街のランダムウォーカ
  債券:株式 ⇒ 年齢:100-年齢

※文中の意味について
■:大項目
□:中項目、白四角はチェックボックスにも利用可能!

どちらもいい内容ですが色々と違っていて面白みがあります。

 □敗者のゲーム

  ファンド(株式)を利用した運用を敗者のゲームとネーミング

 □ウォール街のランダムウォーカ

  ファンド(株式)のことをランダムウォーカーとネーミング

■敗者のゲームとは何か?

□間違った大前提
 ⇒機関投資家は市場平均に勝てない。
 ⇒市場平均の方がよい成績を収める。なぜならば「市場平均を作っているのは機関投資家である。(市場の90%以上が機関投資家の売買で成り立っているためこのような表現がされている。)」
 ⇒機関投資家は、また、株式を持ち続けるわけではなく、売買費用や維持費用も発生するため、その分子上平均より劣ることがわかっている。

□敗者のゲームとは?


 ⇒絶対にミスをしてはいけないというひとつのルールだけが支配するゲームが「敗者のゲーム」である。
 ⇒資産運用において現在では、資産投資家がほとんどを占める市場において、ミスをした投資家が「敗者」であるため、「敗者のゲーム」と呼ばれる。
 ⇒投資信託の場合、ポートフォリオ回転率が80%、取引コストが買いに1%、売りに1%、投資顧問料を1.25%とすると、ファンドの年間コストは、全運用額の2.85%となる。これは、市場インデックスと比べて2.85%のマイナスとなる。

つまり、2.85%ベンチマーク(インデックス)と比べると負けている。

それゆえ、「私は勝者だ、マネーゲームに勝てる」という人は、それを立証する責任がある。だまされやすい人間だけが「敗者のゲーム」における偽の「勝者」を応援しているわけだ。(エリス)

■市場に対するタイミング


 結果的に訴えたいこと、市場に居続けること out-of-market risk

□フィッシャーブラックsaid
⇒投資家が市場から撤退したときも参加したときも、市場の方は平均すれば同じ
 ように順調に上昇している。だから、買ってじっと待っているといった単純な
 戦略に比べ、場から一時手を引くことは、かえって損をすることになる。

□市場のタイミングにかけるべきではない


⇒現金比率を極めて高くとったときでも、フルインベストした時と同様に相場が上昇している。

□タイミングの見誤り


⇒1928~2000年の間で、ベストの上昇日を30日逃すとリターンのうち4割を失ってしまう。市場のタイミングにかけてみようというのは「悪魔のささやき」だ。 決して耳を傾けてはならない。

⇒2000年までの過去72年のうち、S&P500の値上がりのベストの5日間を逃すと利益は半減する。この教訓から明らかであることは、稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせなければならないということだ。

■投資のエッセンス
□投資のコンセプトや投資哲学のテスティング
⇒投資のコンセプトや投資哲学をテストする方法は、たとえ短期的に納得のいか
 ない運用結果を出しても、十分な実証的裏づけに基づいて、長期的観点から
 その投資哲学を実践していく能力を運用機関が持っているかどうかをチェックすることである。
⇒アナリストレポートやファンドマネージャの超長期的にわたって運用する
 投資哲学は、ほとんど発見されなかった。その原因としては、自由な資本市場において、長期的な比較優位を確立する機会が得られたとしてもそれを長期的にわたって持続させるのはほとんど不可能である。

□長期に成功する方法
⇒1つ目:ミスを減らすこと
⇒2つ目:短期的な理由から慎重になりすぎないこと長期投資において、成功する
    には、長期的な戦略思考が必要である。

まだ、私自身長期的な戦略思考になりきれていない部分が大きいです。
長期的戦略思考「これは、お金の有効期間戦略/マネープランニング」
かもしれません。

■投資に対する投資家がどう有るべきか?
□アダムスミス said
⇒自分というものをきちんと理解していなければ投資で成功できるはずは無い。
 人間は感情的な動物である。より働けばより多くの成果が得られるとして、しかるべきだとも思っている。まったく非合理な生き物だ。

 いやいや意外なことに、この内容の後に以下に続く。つまり、投資家がどう有るべきか?とは、リスク管理ができること、であると考えてと思います。
 
 「投資家にも得意分野があり、「冷静でいられる投資範囲」があるこの両者が交わっているは間でポジションを取るべきである。」とのこと。

チャールズエリスの言いたいことを自分の言葉に代えると
・バイアンドホールドをしておくこと。
・市場には雷が走る瞬間が有る。
 ⇒ディフェンシブにしていると雷が走る瞬間に乗り遅れる。

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