『新卒でやりたいことなんてない』転職経験があるキャリアアドバイザーの経験談から考える就活の話。
実際に明確な目標に向かって生き生きしながら働いている社会人さんや、インターンなどで社会経験をしている21卒内定者からのお話によって、就活生に「働く」イメージをもって前向きに就活していってもらうインタビュー企画!!
今回はなんと、クラウドキャリアのユーザーの木脇さんにインタビュアーをしていただきました!!22卒の就活生で、「市場価値の高い人間になりたい」という思いを持ちつつも、やりたいことがなくて業界も絞れず悩んでいる、木脇さん。彼女のインタビュー後の感想と学んだことも必見です!
インタビュイーは、新卒就活生のキャリアアドバイザーをしておられる、西尾健さんです!以下、木脇さんが執筆された記事になります!
■西尾健さん
新卒で小売業の会社に入社。
店舗運営の経験を2年半積んだのち、人材系のベンチャー企業に転職。
現在3社目で、就職アドバイザー。
twitterでも、自身の経験やお仕事されているなかで感じることを発信されているので、そちらもぜひご覧ください!
https://twitter.com/makingtry?s=21
将来したいことが見つからない、、ユニークな活動もしていない、、
そんな就活生の方、ぜひ読んでみてください!
「新卒でやりたいことなんてない」という西尾さんの言葉の背景を知ることで、どんなマインドセットで就活に取り組むといいかが分かると思います!
自分力=市場価値の高め方
ー 西尾さんのTwitterの投稿見ました。投稿の一つである「自分力=市場価値の高め方」について詳しくお聞かせください。
市場価値は「自分でどうにかできる力」だと思っています。どこに行っても必要な力で、これによって場所が変わっても成長できるんですよね。どんなものでも良いです。英語力・マーケティング力もその一つですかね。
ー 学生にとって自分力を高める方法はありますか?
アルバイトでも力をつけられると思いますよ。飲食店だと、お客様に高いコースを進めたいですよね。その魅力をどう伝えるか、その結果の成約率といった数字をコントロールする意識を持つと良いと思います。
ー なるほど。西尾さんは学生の時どのような工夫をされていましたか?
目標にしていたのはさっきの成約率ですかね。それを上司に伝えます。そしてこれが大事なんですけど、上司に自らフィードバックを”求める”んです。
ー 店長に見ててくれるよう頼むということですね。これができているアルバイトの学生は見たことないです。
それが普通です。ぼくも会ったことありません。でも実際店長っていそがしくて、自分からアピールしないとなかなかフィードバックまでできません。だからアルバイトの方から求めることが必要なんです。
新卒でやりたいことなんてない
ー 西尾さんの言葉で、かなり印象に残るワードですが、ここについても詳しく聞かせて下さい。これはどのような考えのもと、生まれた言葉なのでしょうか。
就活している時点でやりたいことが見つかっていないってことです。一般的な、合説に行って企業探して…っていう就活って、本質的じゃないと思うんですよ。本来なら、やりたいこととマッチする会社に電話して面接を取り付けて、見つからないなら起業すれば良いんです。
ー たしかにそうですね…考えさせられます。
でも無理もないんです。就業体験のない学生が何を仕事にしたくて、どうありたいかなんて難しい問題です。
ー 実際そこでつまづく就活生は多いんではないでしょうか。新卒で就活をするときは、何を軸に考えるべきだとお考えですか?
やりたいこと自体ではなく、パフォーマンスが出るところをさがすと良いと思います。やりたいことがあればそれで良いですが。どんな環境なら、自分が最大限の能力を発揮できるのか。そういう視点でも良いんじゃないですかね。
ー たしかにパフォーマンスが最大化できるところなら、向いていると考えられますよね。
仕事内容としてもイヤじゃないというところを考えても良いと思います。
ー イヤじゃないを根拠に就活するというのは斬新に感じます。したいことを必死に見つけなくても良いような気がしてきました。
そうなんです。それで入社して経験を積んだら、それが自信につながります。なぜならパフォーマンスが最大化できる環境にいるから。そこでやりたいことも見つかればいいですよね。
ー なるほど…とはいえ新卒のときにやっとけばよかったと思うことってありますか?
企業のインターンですね。それも長期の。僕は行ってませんが、行ってたら新卒の就活のあり方も変わってたと思います。
ー そうですよね、就業体験は必要だと思います。ではインターンでなくとも参考になった経験はありましたか?
教育実習に行ったんですよ。教職をとっていたので。そこで、イヤなものとイヤじゃないものは見つかりました。教育プログラムを作り、人を成長させることに喜び・成長を感じたんですよね。これはイヤじゃなかった。反対に公務(事務)は絶対やりたくないと思ったし、なにより世界がせまいんですよ、教師って。これが軸にも影響しましたね。
ー 教育実習で見つかったんですね。具体的に新卒の時の軸、どのようなものを設定されてたのですか?
軸は3つあって、成長スピードの高いところ。自分がやるしかない状況が自分力を高めると思ったので。2つ目は一個の職種の中で、様々な業務ができること。最後に、いろんなところでいろんな人と働けるところを探していました。これはさっき言った教育実習の経験が影響しています。
ー ありがとうございます。どんなことを思いながら就活していましたか?
もともと転職を見据えて就活していました。3年~5年で区切りをつけようと決めていましたね。
ー そうだったんですね。ここまで新卒の就活経験について伺いましたが、実際どうでしたか?
満足のいくファーストキャリアになりましたよ。あとは実際働いてみないとわからないと思っています。そしてやりたいと思ったときにそれをできる力をつけておく必要があると思います。
ー パフォーマンスを最大化できる環境であれば、その力もつきそうですよね。転職のお話を伺いたいです。
転職の動機
ー 動機はなにでしたか?
1社目の小売業の2年目に転職を考え始めましたね。理由は2つあります。
1つ目は、仕事に一区切りがついたことです。
2つ目は、その会社での採用面談にやりがいを感じて仕事にしたいと思ったことですね。
ー なるほど、区切りってどのようなものですか?
はい、1つ目の区切りは、レベルアップを実感し、ここからは拡大・増加させていく岐路に立ったことです。
ー たしかに一度考え直すタイミングになりそうですね。では2つ目の理由に関してもお聞きしていいですか
2つ目の理由に関しては、採用面談にやりがいを感じたので、その会社の人事部への異動というものも考えました。しかし、そうするためには推薦と実績が必要でした。後数年間はその場にとどまる必要がありました。自分のタイミングと合わなかったんですよね。そこで他社への転職という選択肢が出てきました。
ー ありがとうございます。ご自身のタイミングでキャリア形成するための手段が転職という形だったんですね。
今後のキャリアプラン
ー 先ほど区切りという言葉が出てきましたが、今後のプランも決めていらっしゃるのですか?
今は新卒を対象にキャリアアドバイザーをしています。現在1対1なんですけど、今後は1対多のセミナーなんかができるといいですね。あとはアルバイト=長期インターンの認識を広めたいです。
ー アルバイトを長期インターンとするんですか。確かに今日のお話を聞いて、アルバイトをただのお給料に変えるだけではもったいないと感じています。
そうなんですよ。学生って3年くらいアルバイトに時間費やすじゃないですか。これをもっと活かしたいんです。
ー 学生としても活かせると良いなと思います。具体的にはどうしていくお考えですか?
企業に協力をもらいアルバイトに対してキャリア面談・フィードバックをしてもらいます。アルバイトにはさっきも伝えた、目標設定ですね。
ー なるほど、両者をコンサルティングをすることでかなえる計画なんですね。そもそもアルバイトの長期インターンの違いってどこにあるとお考えですか?
目標設定と振り返りができているか、これに尽きると思います。
これが自分力につながるんです。
ー 実際時間をお金に変えているだけの学生が多い感じがしますもんね。
それが普通だと思います。だからこそ変えたいんですよね。
就活生へのメッセージ
ー では最後に就活生へのメッセージをお願いします。
そうですね、まずはアルバイトでも学ぶことはおおいということは伝えておきたいですね。意識の持ちようで、長期インターン以上のものを得られるんで。
ー 私も認識が変わりました。多くの学生がアルバイトを経験しますもんね。
はい。あとは入社するタイミングで、区切りをもって入る意識をアドバイスしたいと思います。社会人には区切りがないんですよ。だから自分で設定する必要がある。納期が見えると今が見えるんで。
ただ、大前提として、時間関係なく自信を持って一人前になったとおもえるようになって初めて動いていいと思いますね。中途半端に投げ出すのではなくて、吸収しきったと思えるようになってから転職というステップをかんがえると良いと思います。
ー 転職を区切りとして、目標として設定するということですね。他にはありますか?
そうですね、さっきも言ったことですが、ファーストキャリアで見つけるのなんて無理です。業務を回したことがないのに、イメージの中でしかないですから。
ー そうですよね。そうお考えだからこそ先ほどの今後の西尾さんのプランに結びつくように感じます。
そうです。自分で成長できる環境に変えることはできるよということを伝えたいですし、その認識を広めたいと思います。
ー ありがとうございました!!
やりたいことが見つからない、ユニークな活動も特にしていない、という人に読んでほしいと冒頭で書きましたが、まさに私のことです。
だからこそ「新卒でやりたいことなんてない」という言葉のインプレッションは強く、インタビューを通して、就活へのプレッシャーがかなり減りました。
また、多くの学生が経験するアルバイトでもできることは多く、意識一つで経験値に差が出ると感じました。
インタビューをして、記事にするという初めての経験をしましたが、記事にすることと、会話を文字化することの違いを知りました。インタビューや記事の目的を再確認することで、記事の構成を考える手がかりになりました。
しかし、もっと深掘りした質問をすることで、テーマの軸に沿った記事になったかと思います。知りたいことと、深めたいことの両立ができると、より伝わるものがあるかなと思いました。
就活の面接では聞かれることの方が多いので、インタビュアーになることは新鮮な感覚がしました。多くの社会人の方とお話しすることで、内容からもお話しすることからも、学ぼうと思いました!
▼以下、クラウドキャリア運営東口
西尾さん、木脇さんありがとうございました!
「新卒でやりたいことなんてない」21卒で就活が終わった私自身もすごく感じていたことなので、就活生が今のタイミングでこのお話を聞くと少しは安心できるのかなと感じました!
木脇さんも、初めてインタビューと記事執筆に挑戦してくれて、たくさんの学びを得ることができたようで良かったです!この企画の意図は、社会人とお仕事として関わっていただき、大学生のうちに少しでも社会人スキルをつけたり、マインドをつけてほしいというものです。目的を確認しながら「どう伝えるか」を考えて記事の構成をきめて文字にするという、目的意識を知ってもらえたのは運営としてもすごく嬉しいなと感じます。
木脇さんのように、クラウドキャリアでは実際に社会人さんにインタビューをして、記事を執筆してくれる人をたくさん募集しております!ぜひたくさんの経験豊富な社会人の方とお話してほしいです。クラウドキャリア運営からのフィードバックはもちろん、インタビュイーの社会人の方々からも話し方などをフィードバックしていただくこともあります。就活の面接の対策にもなったり、将来人と話すことにも役立ち、成長すること間違いなしです!
詳しくは、こちらのリンクをご参照ください!
https://gakuseibu.wordpress.com/2020/10/04/cloud-career/