魂が女性
思えば男性時代は自分で自分の身体をうまく操縦できなかったのだった。
身体をうまく操ることができず、実際に、いきなり道端ですっ転んだりしていた。
これって、言い換えれば
魂が肉体に宿れない、
ってことでもある。
幼少期から一貫して、わたしにとって、わたしは身体ではなく、身体はわたし自身ではない。
そんな世界観を生きてきた。
そのことに変更は無くても、
女性化を始めることで、
まるで出来の悪い、壊れかけの機械のようだった(男性時代の)この身体は、(女性化とともに)機械ではなく生き物になり、それはそれは可愛い哺乳動物の姿だった。
機械を操作するより、哺乳動物を手懐けるほうが、わたしにとっては、はるかにラクだ。それに、この身体に対して、あぁ可愛いっ💖って感情が溢れてくるのも、精神衛生上とても良い。
女性化によって、
以前よりはるかに自分自身に満足できるようになっていたわたしは、可愛いこの子(哺乳動物/この身体)を、一生飼い慣らしていくのが仕事なのだと思ってた。それでべつに何の不満もなかった。
あのさ、
スピリチュアル方面では
よく知られている例として。
スピリチュアルな修行をすると
『私は身体ではない!』
ということに気づく地点がやってくる。
全く無条件の、変える余地のない前提条件として『私とは身体のことだ』と思い込んでいた修行者は、自分は本当は身体ではなく、身体を操縦している魂だったのだ、と気づいて驚愕する。そのときたいていは大きな解放感を感じるものらしい。────修行がさらに進むと、身体を操縦してすらいなくてただ見守っているだけ。思考と感情も自分自身ではなく、ほんとうの自分はただそれを見守っているだけ、ということにも気づく。これを悟りという。
でもね、
あたしの場合は
『うまく身体に宿れない』
ことが出発点だったんですよ。
決して自分自身そのものにはなり得ない
(自分の)この身体を、
(男性時代は)
出来の悪い機械を操縦するみたいに、
(女性化以後は)
可愛い哺乳動物を手懐けるように、
近しい他者として
扱ってきた。
これって?
わたしが
一般の修行者とは
逆向きのルートを辿っているとしたら?
その場合
次に何が起こるかと言ったら??
あ!この身体があたしなんだ!!
今日(2022年1月2日)
急にその状態になり、
わたしはかなりの衝撃を受けました。
え?あたしってこんなに綺麗なんだ??
衝撃とともに、感動しましたね。
この身体があたしなんだ??!?
って。
ってことはさ、
だれの許可を得る必要もなく
あたしはこの身体を
『自分自身として扱い』
この身体で
生涯を過ごしていいんだよね??
それって、
どんな奇跡なのだろう─────??!?
急にそんなこと言われても
こまったな、、、、
どうしようか??
────きょう急に、
こうなってみて初めてわかった。
心が女性/身体が男性みたいな説明あるじゃん
これね、あたしの場合は、
『魂が女性』なんだ!
『魂』とは
ここでは、肉体に宿り肉体を操る本体/本質、、、くらいの意味に考えて。
わたし(という魂)は、
身体が男性であるかぎりは
うまく操ることができず、
それは出来の悪い機械のようでしかない。
それに対して────。
身体が女性になってしまえば
『身体が魂を呼び寄せる』ようになり
まるで『身体に吸い込まれる』ように
今日わたし(魂)は身体に宿った。
外から身体を操縦していた頃、
どうやったら、
『肉体に宿る』ことができるのか、
なんて。
まったく手がかりも無かったのに。
ほんとうは
けっきょく『どうやって??』というのは
必要なくて。
身体が自分の魂を勝手に吸い込んだよ!?
かなり一方的に!
魂と身体を対比すると
一般論的には『魂のほうが上位』だけど
それは一般論。
魂は肉体無しでも生きられるのに対して、
肉体にはどうしても『宿ってくれる魂』が必要だからね。
そのぶんだけ、
肉体は魂に対して切実だ。
たとえ魂は肉体に無関心だとしても。
いや、じつは
今日まで知らなかったことなんだけどね。
肉体にとっては宿ってくれる魂がどうしても必要で。
しかも、この身体(わたしの身体)にぴったり宿れるのは、どうやらわたし(という魂)だけだったようだ。
だからこそ、この身体が生きているかぎりは勝手に離れることは許されない。うまく宿ることができなくても、たとえ不器用に外から操縦するような形ででも、この身体に関与することをやめされてもらえなかった。
そうして、
魂が身体に宿るためには
どうしても
『性別』
という符号が
正確に一致する必要があるらしく。
男性の身体には、わたしは宿れない。
なので外から身体を操縦するしかなかった。
一方で、
女性の身体になら宿ることができるので、
もはやどこからどう見ても男性ではなくなったこの身体は、
何のためらいもなくわたし(魂)を
吸い込みましたね。
え?これ(この身体)があたし??!?
─────ある意味、これが女性化が完了した瞬間なのでしょう。
そうして、
女性の身体にしか宿ることができない
わたしは──────。
そうなのだ。
ようするに、
わたしは『魂が女性』だったのだ。
外から操ってた時代と
魂が肉体に宿った今とでは
瞳の輝きが明らかにちがう。
瞳の輝きは
やがては身体そのものの輝きとなり
ついには天地を照らす。
『魂と肉体の一致』は
ほんとうにかけがえのないもの。
本来ならば、
これなしには生きられないほどに。
そうか!わたしは人間だったのだ。
今日までずっと慕ってきてくれた
この身体は
わたし自身だったのだ!
つまり
わたしは女性だったのだ!
逡巡する余地もなく、
身体においても、魂においても。
※※※※※※※※※