「湯水の如く」と「お風呂の極楽」
少しご無沙汰しております。
急に寒くなって、熱いお風呂が気持ち良くて幸せだなあと思うココロです。
「湯水の如く」って言葉がありますよね。
言葉があるって凄くないですか。(聖書の始まりみたいですね)
つまり、日本ってまじで水が豊かなんですよね。
じゃないと、こんな言葉が存在しないわけです。
そういえば昔、一人暮らしをしていた友人が心身ともにブルーになっていた時、「湯船につかりなよ」ってアドバイスをした事があるんですが、その友人が、「自分一人のためにお風呂にお湯を溜めることに罪悪感がある」って言っていました。大学進学+一人暮らし。親の負担が見えない年ではないし、経済的に自立している訳でもない。そして、自立していかなければというプレッシャー。なるほど。たしかに、そういうものかもしれない。
頭では解りましたが、深く共感はできず、数年後、自分がニートになった時、ものすごくそれを実感しました。働いてない自分が、昼夜逆転して家族と合わない時間にお風呂を沸かすことの罪悪感。歯磨き、洗顔……蛇口からお金が漏れていくような不安感。皿洗いは家事なので平気なのがまたリアルで。あの感覚は本当にしんどかったです。
あれからまた数年経って、社会復帰も出来て、あんなに怖かった「自分一人のための水」が何の気なしに使えるようになっているけれど。ふと、もしかしてこれ、家族と住んでいるから、他の誰かもお風呂に入るから平気なだけで、一人暮らしだと、今もあの葛藤と戦っていたかもしれない………?と思うと、ゾッとすると共に、幸せを噛み締めようと思いました。ありがたい……有難いわ。
もし、この葛藤にお心当たりのある方は、何処から目線?って感じですが、大丈夫。私が許します。湯船つかって下さい。お風呂がちょっと熱くて、外気温がちょっと寒くて。お風呂上りにちょっとぽっぽする。湯冷めしない、めっちゃ良い季節です!
ってことで、今日は、「湯船につかる」「温泉がある」そんな「湯水の如く」って言葉がある日本ならではの文化とそれを享受できる環境にいる事の有難さを噛み締めながらの入浴でした。そして、そこから派生して、「お風呂につかって最初に「極楽極楽」って言った人天才じゃない???」とか思ってました。改めて思うとびっくりするけど、この世の極楽が家の中にあった。生まれた時から。……え?すごくないですか?
解釈が変わると世界が変わります。
こんな漫画も描いています。
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上記のシリーズを出張編集部に持って行ったレポです。