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万葉集に触れて思ったこと。

最近、「季語」とは、「歴史によって磨き抜かれた人の心を掴む最強のハッシュタグ」的なことを聞いて、確かに…!ってなったココロです。

そんなこんなで、季語を調べると数が何千もあって、難しい言葉が多かったので一旦挫折してたんですが(笑)、昔の人の感性に触れたいな…と思っていたら、今朝見ていた冊子に万葉集の一首があったので深掘りしてみます。

世の中の繁(しげ)き仮廬(かりほ)に住み住みて
至らむ国のたづき知らずも

(現代語訳)
世間という煩わしい仮の宿りの世に住んで来て、住みたいと願う国への手段を知らないことよ。

万葉集 16巻 作者不詳 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/detailLink?cls=db_manyo&pkey=3850

万葉集って7世紀前半から八世紀中盤までの歌が編纂されているということは1200~1300年前の感性な訳で、その時に「この世はわずらわしい仮の宿」って思ってそれを表現できる人が居たってすごいなぁと思ったりする。
…いや、仏教伝来4世紀だからそんなものなのかな……。(めちゃくちゃ年代調べながら書いてます。さんきゅーいんたーねっと。)

こういうのを見ると、意外と世の中や人の悩みって変わってない。むしろ、昔の方が「生死」が身近で、生活と地続きで、身分とか年齢とか関係なく、この世とあの世についての哲学の解像度というか、腹への落とし込み率が高かったのかもしれない。

頭でっかちで根無し草なバランスの悪さを検討する今日この頃です。
……なんだか何も語ってない内容ですが、覚書として。


ちなみに、冒頭の季語の話はこの動画で語られていました。
面白かったです^^


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