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ひとりでできる!不動産登記 滅失編

ひとりでできたので。滅失登記。嬉しいので書きます。滅失編以外は無いです。

経緯

父方の祖母が長らく介護施設に入所しており、退所の見込みもないため、空き家のようになっている祖母の家(父の実家)を取り壊した。
家屋を取り壊した場合、不動産滅失登記が必要となる。土地家屋調査士に依頼すれば事足りるのだが、せっかくなので自分でやってみることにした。なお、土地の名義人は孫である私、家屋の名義人は祖母の名前となっている。

※補足:土地の名義に関しては、息子である父をすっ飛ばしてなぜ私が、という話なのだが、家族親類と話し合ってそのような運びになった。名義変更は解体に先立って司法書士の先生にお願いした。家屋解体についても関係者全員が了承しており、費用は全額私が出しました。

必要書類

・建物滅失登記申請書(法務局HPに雛型および記載例あり)
・委任状(登記名義人と異なる人間が申請書を提出する場合。指定書式なし)
・建物滅失証明書(解体業者が作成)
・解体業者の登記事項証明書等(登記申請書に法人番号の記載がない場合)
・取り壊した家屋が掲載された住宅地図(Googleマップの該当箇所でも可)
・取り壊した家屋の登記簿謄本(登記申請書作成のため。事前に取得しておくとよい)

注意事項

・登記申請書は法務局HPに雛型・記載例・注意事項が載っているほか、「提出前のチェックシート」みたいなのもインターネットに載せてくれているので(これも法務局作成のはずなのに書式集にはリンクなし)、それらを舐めるように読み込んでから作成する。取り壊した家屋の不動産番号が分かると記入項目が減って楽。
・委任状は決まった形式はないので、インターネットでそれっぽい人が公開してくれている書式を参考にしていい感じに作ればok
・滅失の日から1ヶ月以内に登記申請しないと罰金とかあるらしいのでさっさとやろう。
・相続が開始している場合は…とか色々あるので分からなかったら潔くプロに任せよう。
・依頼先は行政書士ではなくて土地家屋調査士らしい。行政書士はなんでもできると思っていました。(土地家屋調査士の資格も持っている行政書士の方も多そうですが)
・前述の記載例に記載の注意事項と「提出前のチェックシート」に注意点は大体書いてあるので、とにかくこれらを読み込む。

法務局へ…

法務局窓口へ書類を提出。特に予約等は不要。オンライン申請も可(カードリーダーなどが必要らしいので諦め)。
提出時にざっと書類を確認されるため、明らかに変な箇所などあればその場で指摘してくれる。
今回の場合、委任状ありだからか?現地調査もするからということで申請から約3週間後の日付を伝えられ、「印鑑と引換証(?)を持ってこの日以降に取りにきてください」とのことだった。無事提出できました。嬉しい。ただ申請が受理されて終わりではなく、不備等あれば電話で問い合わせされるとのことだったので、申請からしばらくはドキドキして過ごすことになる。
なお、市役所に家屋の解体について問い合わせたところ、「滅失登記が完了すると法務局から情報が連携されるので、市役所での手続は特になし」とのことだった。さようなら、固定資産税の軽減措置…

法務局へ…(再)

結局不備連絡はないまま完了予定日を迎えた。早速法務局へ。受領印?として台帳のようなものに捺印し、無事登記完了通知を受け取りました。心配ごとが片付いてスッキリしたし、難しそうなことを自力で達成できたことが単純に嬉しい。やった〜!
なお土地家屋調査士に依頼した場合の相場は3〜5万円程度とのこと。プロの手を借りると考えると高いとも安いとも言えないが、今回このお金が浮いたのは嬉しい。というか少し前にちょうどこれくらいの金額の買い物をしていたので、人生の伏線回収という趣がありました。

以上です。みんなもやってみてね!


#不動産 #滅失登記 #登記  


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