テラミスティカ 革新の時代ー属性別初期配置考察|⑥荒野属性
※こちらの記事は前回の⑤砂漠属性の記事の続きとなります。
記事内の用語の概要や注意点などは、①の記事からご確認をお願いいたします。
荒野属性の基本情報は以下のとおりです。
[開始時]+1道具、+本1冊1|革新タイル2枚目に1冊追加不要
荒野属性のマップ配分は、初期配置で孤立するリスクが比較的高く、相手の動きを見て慎重に配置を検討する必要があります。一方で巧くはまると相手の侵略を阻止しつつ、思い通りに展開できる面白い配分となっています。
北・南大陸以外のスタートも十分有効であり、戦乱地を割けてゆったりと開拓していく選択肢も可能です。ゆったりと展開できるということは、荒野への地形変換後、すぐに建築せずとも相手に奪われる可能性は低いと考えられます。最初に有する本1冊と合わせて早々に5冊を集め、革新タイルによる中立建物(特に工房やギルド、大学も魅力的)をパワーアクションやスコップ収入等で予め変換しておいた荒野に建てられれば、荒野属性の特徴を十分に活かした戦略を進めることができるでしょう。本1冊→5パワーアクションも積極的に活用しましょう。
初期配置候補地は多く、北D5・西D3・南E8・東H3・南H6が挙げられます。どの程度開拓にリソースを割くのか、相手属性とのインタラクションを考慮して臨機応変に考えていきます。
北大陸D5:孤立しづらく、リンク拠点として別大陸へ
1箇所目は北大陸のD5です。大陸先端でありながら初期配置で孤立するリスクが限りなく低い点が魅力的です。砂漠・平原・沼地属性のいずれかが相手にいれば、ほぼ確実に配置してくれるはずです。パワーを確保できるとともに問題なく宮殿/学校へ改築できることでしょう。
D5から別大陸への拡大も目指しつつ、一方で東でも展開しておいて、北東の荒野C7から船Lv3で最後にリンクさせることも可能です。D5はマップの東西を繋げるリンクの要所となるため、初期配置で押さえておく価値はあります(後半ラウンドでの獲得は殆ど無理でしょう)。
基本戦略としては、都市化のために砂漠D4を急いで獲得した後、山岳C4まで押さえるのが有効です。C4が押さえられなければ、対岸の砂漠E4か山岳F3を押さえます。砂漠属性がいる場合D4は押さえられやすく、本戦略の実行は困難です。
もしくは初めから東大陸や南大陸を目指していく戦略もとれます。
東については森林E5を押さえた後、砂漠F4・山岳E6を押さえます。とくに東の森林E5を取れれば南大陸に初期配置していた森林属性や山岳属性の寝首を搔くこともでき、効果は甚大です。山岳E6を取れれば東への展開もさらに容易になり価値ある戦略のひとつです。
南については山岳F3→森林G4→荒野H3を狙います。荒野属性や森林属性がいればこれらの開拓地は初期配置されがちであり、実行は難しいですが、万一空いていれば積極的に狙います。南大陸から西抜けを狙う沼地属性には大きな痛手となります。
西大陸D3:悠々と西へ開拓、他勢力の侵略も利用
2箇所目は西大陸半島のD3です。はじめ孤立する可能性はありますが、山岳D2→砂漠D1→荒野C1→山岳B1と素直に西への開拓を進められる点が魅力的です。
森林属性や湖属性がいれば、北西エリアに来てくれることが期待できますので、ギルド建築に利用しましょう。特に湖C2に来てくれれば、完全に取り囲んでギルド化が容易となることから、都市化は容易です。これらの属性が北西エリアに来てくれる見込みがある場合の初期配置がオススメです(森林属性に山岳D2を奪われないように最低限注意しましょう)。
来てくれる見込みがなくとも、冒頭に触れたとおり中立建物を建てることで都市化を目指していきたいところです。あえて砂漠E4を空けておいて、砂漠・平原属性を誘い込むのも手ですが、基本的には侵略路を絶った方が勝率は上がります。砂漠E4は早めに奪い、南西・南大陸も狙っていきたいところです。
D3に初期配置する場合、もう一軒はリンクを考慮し、北D5か南H3が無難です。
また、D3から山岳D2と荒野H3を押さえられれば、拠点・近隣地形が集中する西・南外郭で7棟21点も視野に入ります。
南大陸西岸H3:南・南西大陸で2都市、他勢力の妨害も
3箇所目は南大陸西岸のH3です。
こちらも隣接地形(森林G4・沼地H4)には初期配置や遅くとも1R中には来てくれることでしょう。
砂漠I4・山岳I5に初期配置されることはまずあり得ず、やはりゆったりと開拓可能です。南大陸で1つの都市を構築したあと、砂漠I4から川を変えた先の荒野I3を足掛かりに砂漠H1と山岳I2も押さえ、2都市目も目指しましょう。
また、H3に置くことで砂漠・平原属性は南大陸からの西への侵略が困難となるため、東に進むしかなくなります。さらにE8から北東方向にひたすら掘削することで、沼地属性に対しても西抜けを妨害できます。この3属性は東抜けの方が優勢なことも多いですが、北大陸へのプレッシャーにもなり、のんびりと開拓できない焦りを与える意味で効果的です。
もう一軒は北D3か西D5として、砂漠D4/砂漠E4のどちらかは早々に押さえるのが無難です。
東大陸中腹E8:東・北東大陸で悠々2都市、他勢力の北東開拓意欲↓
4箇所目は東大陸中腹のE8です。こちらも砂漠E9→山岳D8→荒野C8と素直にゆったりと北東へ開拓できます。
湖属性が相手にいれば、E7に初期配置しやすくなり、ギルド建築に利用できます。
前述の通り、砂漠・平原属性は南大陸から北東へ侵攻してくると思われますが、先に東大陸を押さえてしまえば開拓意欲はかなり薄れます。無理やり沼地F6から攻め入ってこようとするならば、砂漠E9を奪ってやればよいだけだからです。それだけでも砂漠属性に対しては大きな影響力があります。ただし砂漠E9への初期配置には注意が必要です。
東大陸をよそに荒野C7から北東大陸へ移って開拓していくのも効果的です。荒野C7を取れば山岳属性、山岳B7を取れれば森林属性、平原A9を取れれば沼地・平原属性の開拓をそれぞれ妨げられます。対して湖属性とは北東大陸でも仲良くできるでしょう。
もう一軒は北D5か南中腹のH6が無難です。
南大陸東岸H6:砂漠・平原・沼地を完全ブロック
5箇所目は南大陸東岸のH6です。砂漠属性がいれば孤立リスクはまずありません。
砂漠属性がH5に来た際、手番順・ボーナスタイル次第では船Lvを上げるか橋をかけて先に砂漠F4を奪えれば、砂漠属性の東大陸侵略を妨害し、大きなダメージを与えられます。1道具多いことを利用して自前のスコップでの開拓も場合によっては狙えます。その後山岳E6まで届けば、東大陸中腹や北東大陸の開拓地域が見えてきます。
パワーの余裕ができてくれば森林I8を押さえ、ゆったりと山岳I9→荒野I10→砂漠I11と掘り進むのも有効です。森林I8は沼地属性が東抜けするための急所でもあります。
もう一軒はD5かE8になると思います。砂漠F4の取り合いに負けそうな場合や、山岳属性がE6に初期配置したり、山岳F3からE6を狙ってくる場合にはH6への配置はやや危険かもしれません。
まとめ
まとめると、以下の組合せが初期配置セットとして安定するかと思います。
・西D3&H3
・東E8&H6
・北D5 + もう1棟
ここまで見てきた通り、開拓次第で他勢力の開拓を大きく妨害できます。前作『テラミスティカ』のジャイアントの如き動きが同じ荒野属性で可能であるのは製作者の意図を感じざるを得ません。
早急に本4冊を集め、革新タイル「機械仕掛けの神:スコップスイッチ」や「中立工房:3道具収入」が獲得できれば、スコップを使いやすく、上述した戦略も進めやすいことでしょう。開拓が十分できていれば2枚目/3枚目の革新タイルで18点以上の得点も狙いやすくなるはずです。
これまでの属性より難易度は高い印象のある荒野属性ですが、相手をカットしつつ自分の得点を最大化する、まさに玄人好みのプレイを目指すのであれば、是非とも荒野属性を極めてみてください。
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