テラミスティカ 革新の時代ー属性別初期配置考察|⑤砂漠属性
※こちらの記事は前回の④平原属性の記事の続きとなります。
記事内の用語の概要や注意点などは、①の記事からご確認をお願いいたします。
砂漠属性の基本情報は以下のとおりです。
[開始時]スコップ1本
砂漠地形は4つの都市化候補地である北-西半島/南西/南/東中腹の地形配分の秀逸さと、これらのリンクのしやすさで優れています。相手の邪魔が入らなければこれら4箇所で4都市、キャラ・宮殿タイル・中立建物によっては西外郭や南東外郭を加えて5都市さえも狙えることでしょう。
また初期ボーナスの1スコップは非常に強力であり、熾烈な競争が強いられる北・南大陸で先手を打つことができます。この初期スコップの配置も含めて砂漠属性の戦略を検討していきます。
初期配置のセットは南大陸H5と北大陸先端のD4の2箇所が最有力候補地となります。それぞれ見ていくこととしましょう。
南大陸H5
最安定で都市化可能→東へ
有力候補地1箇所目の南大陸H5は、どんな属性を相手にする場合でも極めて安定的です。
自地形から近隣地形が直接3箇所隣接しているのは全地形を見ても砂漠H5と砂漠E9のみとなっています。他属性に奪われなければ難なく都市化要件の1つである4棟建設が可能です。たとえ、このうち2箇所を奪われた場合でも初期スコップで平原G5か荒野H6を押さえた後、東大陸の砂漠F4へ橋を架け、建築できれば確実に都市にできることでしょう。もちろん船で渡れるのがベストです。
理想の動きとしては東大陸への開拓です。第一関門の砂漠F4→平原F5を支配した後、第二関門である荒野E8まで到達すれば、東への進行は概ね遂行できることでしょう。残りの東大陸中腹に位置する平原D7・砂漠E9・平原E10・荒野F8を支配できれば2都市は確実です。
ただし、近隣属性である平原属性や荒野属性がいる場合、東開拓ルートはうまくいかない場合もあります。
平原属性がいれば、十中八九平原G5には初期配置され、場合によっては多少無理してでも第一関門の砂漠F4を狙ってくることもあります。
荒野属性がいる場合も、荒野H6から砂漠F4を狙ってくるケースや、そもそも第二関門の荒野E8に初期配置され、東へ行く意義が薄れてしまうこともあります。その場合は潔く東抜け以外の戦略をとることを考えてみてはいかがでしょう。
東が無理なら西へ、都市づくりも〇
次善の策として、初期スコップを平原I6に適用し、南西大陸への進行へと切り替えることが可能です。
平原I6から2スコップで山岳I5→砂漠I4と外郭沿いに開拓し、川を渡って荒野I3→砂漠H1→平原G2と侵略していきます。隣接から受動パワーチャージは十分もらえるでしょうから、1R目にパワーを貯めておき、2R目に2スコップをとることも十分可能でしょう。
H4に沼地属性が初期配置していた場合に平原I6を押さえることで、沼地属性は西抜けを余儀なくされる効果もあります。
この西への侵略は東への開拓よりも要求されるスコップ数は増えるものの、砂漠属性対策として初期配置してきた対戦相手の意表をつくこともでき、さらに平原属性と荒野属性を同時に相手取る場合でも取れる戦略のため、覚えておいて損はないと考えます(5人ゲームなどでさらに山岳属性がいてI5に配置してくれば別ですが、さすがに激レアケースでしょう)。
東ルートに劣る点は、後述する北大陸からの開拓場所と同じであり、建築できる棟数が減ってしまうことです。そのためマジョリティー争いは劣勢に立たされるかもしれませんが、比較的ゆったりと開拓できるため、その分開拓以外の作戦で得点化を目指すことができます。
なお、荒野属性にH3に初期配置された際は西への侵略は概ね不可能となります。
北大陸D4
南西方向へのお手軽侵略
次は北大陸のD4です。
相手に平原・荒野属性がいないのであれば、平原C5→荒野D5の順で押さえて北大陸だけで都市化を狙うのが望ましいでしょう。この場合、南から開拓の要所である東F4を取られる心配も少なく、初期スコップは平原C5に使ってもよいかもしれません。
とはいえ、北大陸への初期配置が多く、北大陸単独での都市化が見込めなさそうであれば、D4からは南東に侵攻していく戦略が無難かつ強力です。船Lv1や橋を架けて砂漠E4に到達後、南東大陸や西外郭を狙っていけます。少なくともE4は確保したいところです。
その後はイラストの通り、最大3箇所での都市化も狙える可能性があります。南西大陸では南大陸から来た湖/沼地属性が、西外郭では北大陸から来た森林/山岳属性が、それぞれギルド改築の良きパートナーとして期待できるでしょう(邪魔してくることもありますが)
荒野属性の初期配置に応じて西大陸E4へ
最も注意すべきは荒野属性がD3に初期配置した場合です。1スコップで砂漠E4を奪われればH5から南西に勢力を進めることは絶望的でしょう。平原属性と異なり、北東方向へ舵を切るのもあまり魅力はありません。
この場合、初期配置はD4ではなくE4とする選択肢もアリです。荒野属性は平原E3より真西に掘り進めていく方が近隣地形を考えると魅力的であり、E3をすぐに奪われるリスクは小さいと思われます。また、E3を確実に押さえられれば、荒野属性が南に進んでくるリスクも最小化できます。このときも、南・東大陸とのリンクを考慮し、D4は早めに押さえておきたいところです。ただし、隣の平原E3への初期スコップの使用は禁物です。荒野属性が奪ってくる可能性があります。
南H5・北D4のセットの利点
北と南の初期配置セットの利点としては、冒頭に述べた通り、素直に開拓するだけで最終的なリンクの心配が必要ないことです。
H5から東に抜けて第一関門である砂漠F4を取れれば、北D4とのリンクは船Lv3で確保されます。
もしくはH5から西に抜けて砂漠I4へ到達すれば、北D4から対岸の砂漠Eを押さえることで同様に船Lv3によりリンクは満たされます。
他にも、船Lvをあげると初期スコップで開拓したところと合わせて1R目から3棟建てることも可能です。1R目から「船Lv+1」タイルを持っていれば、4パワーで2工具を獲得し、学校+4工房(要8道具14金)もしくは学校+3工房+1塔(要7道具12金)とするのも出だしとしては好調でしょう。
学者を取って船Lvをあげ、1ギルド+4工房(要5道具13金)とすることや、1箇所砂漠を放置してしまいますが、2ギルド+2工房(要6道具14金)とするのも次ラウンドの収入を考えると魅力的です。2R目での都市化も十分狙えます。
東大陸中腹E9も連続地形が多いが……
東大陸のE9も荒野E8・平原D7・砂漠E9・平原E10の4箇所が直接隣接しており、魅力的に映ります。しかしながら、ここから別の大陸に展開していくのは難しく、展開しようとしたら既に得意な地形は残っていないケースに陥りがちです。
人気な南大陸から東大陸中腹を目指した方が望ましく、物見の3棟目等でもない限り、E9への配置は避けるのが無難です。
近隣属性とのインタラクション
ここまで説明してきた通り、荒野属性の初期配置によって、砂漠属性の初期配置や侵略戦略を左右される危険性をはらんでいます。
次回の記事で考察しますが、荒野属性は初期配置候補地がとくに多様で、相手取るにあたって最も読みづらいと考えています。こればかりは経験値が活きるところですが、少なくともどういう選択肢があり得るのかは次回をお楽しみにいただければ幸いです。
また、前回の記事を参照いただきたいのですが、平原属性の進行ルートと砂漠属性の進行ルートはかなり共通するところがあります。そのため、平原属性を相手にする際、熾烈な侵略争いが勃発しがちです。
最初期こそ初期スコップにより優位に進めますが、平原属性がスコップLvを上げきると開拓の手がつけられなくなるかもしれません。そうなる前に前半ラウンドは開拓に力を入れることをオススメします。
まとめ
砂漠属性の最有力初期配置は南H5・北D4で、状況に応じて南H5・西E4とする初期配置が安定でしょう。
森林属性と同程度に砂漠属性は都市がつくりやすく、初期スコップのおかげで素早いスタートダッシュも切れます。多くの都市を設立して不足する資源を確保しつつ、科学Lv9収入にも手を伸ばし、マジョリティー1位もつかみ取れる、ある意味王道の戦い方を進めやすい砂漠属性で、爽快な勝利を掴んでいきましょう。
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