押し麻雀と守備麻雀でそれぞれ発生する「副次的な性質」について

ども、くろっくです。

この話はフィクションです。


前々回のnoteでは、4547半荘-△2,093,600円の収支を細分化しました。

歌舞伎東風(通常)×押し重視・1266G
= △760,200
(うち対人=△173,500)
歌舞伎東風(通常)×守り重視・2183G
= △515,100
(うち対人 = +302,700)

その結果「歌舞伎レートでは押し麻雀よりも守備麻雀のほうが成績が良かった」という実践結果となりました。

しかしそれでも僕は「歌舞伎麻雀では押すべき」という仮説を捨てきれずにいます。


僕としては「守り重視のほうが押し重視よりも収支が良かったのは押し引き以外の要素が働いているから」と考えています。

その要素とは主に2つです。

要素1→
押し麻雀は守備麻雀よりも難易度が高い。
ゆえにミスの契機が増えるので熟達するまでに必ず大流血する。
要素2→
押し麻雀と守備麻雀には押し引き以外に「副次的な性質」が発生する。
その「副次的な性質」こそが収支に影響しているのでは?


要素1については前回のnoteで書きました。


今回は、要素2について。

まず僕は押し麻雀と守備麻雀の両方を使い分けて打っています。
押し4週→守備5週→押し3週....という感じで交互に実践しています。

すると気付いたことが出てくるんです。

押し麻雀と守備麻雀の違いは「シャンテン押しを基本するか?基本しないか?」だけ.....のはずでした。
しかしシャンテン押しの方針が違うだけで序盤や中盤の立ち回り方も変わってくるのです。リーチが入っていないのだから本来は関係ないはずなのに。


具体的には以下のとおり。

押し麻雀→
・鳴きが多くなる
・道中がブクブク志向になる
守備麻雀→
・面前寄りになる
・道中がスレンダー志向になる

言っておきますが「僕が無意識にこうなる」というだけです。

全ツ方針ならば鳴きが多くなって道中ブクブクのFULLMAXになる。
そしてシャンテン押ししない方針ならば面前寄りになって道中スレンダーに安牌確保を重視する。

僕の場合はこのような「副次的な性質」が後からついてくるわけです。しかし他の人に同じ現象が起こるのかは分かりません。

まあ「押し麻雀→基本オリない→押しやすい体勢で備える」「守備麻雀→基本シャンテン押ししない→オリやすい体勢で備える」という連想で自然と変わっていったのでしょうね。


さて、ここが肝心です。

冒頭の歌舞伎レートの成績は「押し麻雀<<<守備麻雀」という結果となりました。

単純に考えると「シャンテン押しするから成績が悪くなったのかな?」となります。
2つの麻雀の差はシャンテン押しの頻度が多いか少ないかのつもり....ですので。

しかし前述のとおり、押すか押さないかで「副次的な性質」が無意識についてくるわけです。

だから収支に影響を及ぼしてるのは「シャンテン押しの頻度」ではなくて実は「副次的な性質」なのでは?という考えです。


面前寄りにしたのが良かったのかも?

押し麻雀=副露率が大きく上がる(僕の場合は)
守備麻雀=副露率が大きく下がる(僕の場合は)
守備麻雀のほうが実践成績は良い

守備麻雀の成績が良い要因は、シャンテン押しではなく副露率が関係しているのでは?

こういう1つの仮説です。

押し麻雀の周期ではとにかく鳴きが多かった。
「リーチに押しやすいように先にテンパイを陣取りたい」という意識でそうなったのかも。
傾向としてはホンイツ率が上がりました。

そして守備麻雀の周期では面前寄りだった。
「リーチ後の手詰まり率を減らしたい」という意識でそうなったのかも。
傾向としてはチートイ率が極端に上がりました。そしてホンイツ率は極端に下がりました。

これらの実践の対局を振り替えってみると・・・
面前寄りにすることで有利に働く状況が多かったのかも?という体感です。

というよりも最初は守備メインを目的とした面前重視だったものが、いつのまにか攻撃メインが目的の面前重視に変わっていったという記憶です。


具体的に言うと下のような例です。

画像2

上のような良くある完全イーシャンテン。ドラは2mとしましょう。

押し麻雀の時は「4~5巡目から中は1鳴き」「8~9巡目から47sも鳴き」「最終盤なら全鳴き」という感じで、まあ一般的な打ち方でしょう。

ですが守備麻雀の周期だと「赤0なら中盤でも2枚目中スルー」「赤1なら中盤1枚目中スルー(2枚目は鳴く)」「赤2なら中も47も鳴き」とかこういうイメージで打ってた記憶があります。(もちろん点棒状況によって違ってきますよ)


この完全イーシャンテンの鳴きスルー。これにはメリットとデメリットがあります。

メリット
・もしテンパイすればリーチがほぼ確定
・リーチ時に白ポッチが残っていれば強い
・アガリ時の打点&祝儀枚数が大幅に上がる
デメリット
・テンパイしない
・非テンパイ時にリーチが来たら「オリorシャンテン押し」になる
・自分の和了率が下がる
・他家からの被ツモ率が上がる

やはりリーチは問答無用で強い。
特に白ポッチが残っているときは本当にリーチが強い。

なので面前重視にしたことで「リーチ発展時のリターン>>>非テンパイのリスク」になったのかもという印象があります。

とはいえ金3赤3とかのイベント日に面前重視で打つのは危ないと思います。
相対的にリーチの価値は落ちますし、比例して白ポッチの価値もやや落ちます。
なのでイベント日では「リーチ時のリターン<<<非テンパイのリスク」になる印象です。


ブクブクにする攻めっ気がまずかった?

実践を振り返って気付いたことがもう1つ。

押し麻雀での傾向
・手牌が悪くても普通に和了を目指す
・安牌は基本的に持たずにFULLMAXに受ける
守備麻雀での傾向
・3~4巡目でも手牌が悪ければ守備人員を重宝して攻撃人員は見切る
・7~8巡目で手牌が悪ければチートイ1本に絞って真ん中の牌は処分する
・安牌確保への意識が強くなる
・イーシャンテンの受けを狭めてでも危険牌を先切りすることが多くなる

無意識に上のようにフォームになっていました。

これに関しては「スレンダーに打つのが良かった」というよりも「ブクブクに広げすぎたのが悪かった」という感じですね。

そりゃダメに決まってますからね。

肝心なのは「前のめりにならないように攻めっ気を抑えながら打つ」というメンタル的な意識でしょう。
僕の場合はリーチに押しまくってると攻めっ気が溢れてきて、序盤中盤でも攻めっ気FULLMAXの打牌になっちゃったんですよね。同じようになる人もいるかもしれません。

まあ「シャンテン押しするアグレッシブさ」と「道中にブクブクに構えるアグレッシブさ」は全くの別物なので混同しないように意識すべき、という結論ですね。


まとめ

冒頭で述べたように実践収支は「押し麻雀<<<守備麻雀」になりました。

しかしそうなった原因は、シャンテン押しの頻度ではないのでは?

面前重視による「リーチ時のリターン>>>非テンパイのリスク」が影響してるのでは?

あるいはシャンテン押しの攻めっ気が序盤中盤に悪影響を与えてブクブクFULLMAXになっているのでは?

こういう話でした。


では、ここらへんで。

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