「打点の実質的な価値」の期待値をまとめました④(東3-27500点-微差トップ目)

ども、くろっくです。

打点の実質的な価値をまとめるシリーズの第4弾です。


今回は下の状況です。

東風戦・歌舞伎ルール
東3局・27500点持ち0本場
現在西家(東1東家スタート)
西 27500(自分)・北 25500・東 23000・南 24000

ラス前の微差トップです。しかも接戦です。

この東3で「自分が1000点や8000点をアガった場合の価値」はどの程度なのか?
あるいは「親の12000や子の8000を放銃した時の実質損失」はどんなものなのか?

打点変動の様々なパターンをまとめました。

ちなみに「東1局ver」「東2局トップ目ver」「東2局ラス目ver」は既に記事にしていてます。


若干の前置き

表を出す前に「どのように打点の価値を査定したのか?」について言います。

具体的に言うと、打点を祝儀に換算することで打点の実質的な価値を把握するという査定手段です。


フリー麻雀には「打点変動による着順に影響する期待値」と「目の前の祝儀の期待値」の2つがあります。

そしてそれぞれ特徴があります。

打点変動の期待値=曖昧なもの
半荘精算で複雑なうえに、状況によって変動するから
祝儀の期待値=明確なもの
一局精算の即金なので単純だから

今までだと「祝儀を打点に換算して考える」というのが主流でした。(10000点相当の祝儀とか)
しかしこれだと打点の本当の価値が分かりづらいわけです。というか明確な物体を曖昧な物差しで計測しても良くわからないですよね。

そうではなくて「打点を祝儀に換算して考える」のほうが良いのでは?と思ったわけです。
これであれば曖昧な物体を明確な物差しで測れるので分かりやすい。


そして曖昧な打点の価値を明確にさえすれば麻雀の視点を「完全一局精算」で統一することができます。

祝儀を点棒換算する
="半荘精算"の打点期待値と"一局精算"の祝儀期待値を分けて考えないといけない
祝儀を点棒換算する
="一局精算"の打点期待値と"一局精算"の祝儀期待値で「完全一局精算」で統一化できる


視点を「完全一局精算」に統一化することで、押し引きのヒントになるはずです。

東1で満貫放銃のリスクはどこまで背負ってよいのか?
東2東3のトップ目はどこまで引くべきなのか?

など、自分の手牌祝儀のリターンと放銃による打点損失のリスクを天秤にかけやすくなるわけですね。

前置きが長くなりました。それでは表をご覧ください。




東3局(現在西家)
西 27500・北 25500
東 23000・南 24000

半荘開始時の期待枚数=+1.26枚

画像1

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画像3

画像4


シミュレート条件

・東風戦(南入はなし)
・1着=+7000P・2着=+1500P・3着=△3500P・4着=△7500Pと想定
・チップ1枚あたり1000P
・半荘期待値は麻雀順位予想機というツールから
・麻雀順位予想機に100%依存した半荘期待値は「期待値A(左から1番目)」とする
・完全順位制の場合は「期待値B(左から2番目)」を参照に
・完全順位制でない場合は打点補正0.35倍が加わるので「期待値C(左から3番目)」を参照に
今回の数字は麻雀順位予想機に大きく依存しています。
実際の現場ではドラの枚数が違ったりオープンリーチがあるので、表の数字と現場の数字では乖離があるかと思われます。




普段は表のあとに感想を書いてるんですが・・・

今回は特にないのでこのまま終わります。

「微差トップはそりゃそうなるよね」という予想通りの数字だったもので。


では、ここらへんで。

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