「相手1人あたりの祝儀(チップ)期待枚数」を計算しました
ども、くろっくです。
今回は「他家はチップがどの程度あるのか?」について計算しました。
具体的に言うと・・・
他家1人あたりの祝儀の期待枚数は何枚か?
リーチ者の祝儀の期待枚数は何枚か?
これは「ルール×巡目×自分の赤牌数」によって変わってきます。
とりあえずは青1赤3ルールから。
さっそくどうぞ。
青1赤3ルール・非リーチ時
青1赤3ルール・リーチ時
【補足の条件】
①リーチ時の期待枚数には一発と白ポッチツモは考慮されてない
②4人の河や鳴き牌に「1枚も赤が見えない」という前提
③誰も鳴いていない前提(もし誰かが鳴いてれば少しだけ数字が違ってくる)
④自分の色枚数というのは「自分の捨て牌も含めて」のもの
(例えば「10巡目-自分青1」であれば「自分の手牌と捨て牌を合わせて青1」ということ)
こんな感じです。
7巡目。自分は色0枚。誰もリーチなし。
この場合は相手1人あたりの手牌には平均で0.91枚の祝儀があるという計算にになります。
10巡目。自分は赤1枚。相手からリーチ。
この場合はリーチ者の祝儀期待枚数は平均1.31枚であると想定できることになります。
ただし一発と白ポッチは除外してますし、4人の河や鳴き牌に赤牌が1枚も切れていない前提です。
極端な話、完全に数字で抽象化できるということです。
10巡目の他家の仕掛けで自分は青1赤1ならば「そこは0.44か」と認識して良いわけです。
13巡目の他家リーチで自分は色0なら「1.74!やばいぞ!」と解釈して見れるわけですね~。
ちなみにリーチの和了によって裏ドラで上乗せされる祝儀期待枚数は0.42枚です。
なので非リーチとリーチの祝儀枚数の差は一律で0.42枚となっています。もしカンが1回入ればその度に+0.42枚が上乗せされます。
「えっ?リーチって+0.42枚しか祝儀上乗せがないの?」と思うかもしれませんが、ツモれば3倍の+1.26枚ですからね。
あと一発と白ポッチを除外してるのでリーチ全体での上乗せ祝儀枚数はもっと上がります。
では、他のルールの数字も見て行きましょう。
青1赤2ルール・非リーチ時
緑1青1赤1ルール・非リーチ時
金1赤5ルール・非リーチ時
緑2青1赤1ルール・非リーチ時
金3赤3ルール・非リーチ時
これらは全て「非リーチ時」の期待枚数です。
なのでリーチの場合は+0.42枚で調整してください。カンが1回入ったら+0.84枚です。(ただし白と一発は非考慮です)
打点期待値を組み合わせて応用する
ところで前回noteで、東発の実質的な打点の価値を表にしてまとめました。
今回のnoteと併用することでさらに視野が広がります。
まずは相手のリーチの分布を以下のように仮定してみます。
20% × 1300点・30% × 3900点
40% × 8000点・10% × 12000点
上の仮定の前提であれば、打点による損失(=半荘期待値)は以下のようになります。
子リーチ仮定・東発・期待値C
20% × 1300点(△0.62枚)
30% × 3900点(△1.89枚)
40% × 8000点(△3.42枚)
10% × 12000点(△4.34枚)
→振った場合の半荘期待値は平均で△2.493枚である
(ただし巡目や自分のドラ枚数による相手打点の変動は全く考慮しない)
つまり東発で子リーチが来たらその時点で打点的には△2.493枚。
これに今回の相手1人あたりの祝儀枚数を組み合わせれば数字が見えてきます。
青1赤3・13巡目・自分は色0で放銃する場合
半荘期待値=△2.493枚
祝儀期待値=△1.74枚
→子リーチに放銃した時点で△4.233枚の損失
緑1青1赤1・10巡目・自分は青1で放銃する場合
半荘期待値=△2.493枚
祝儀期待値=△1.31枚
→子リーチに放銃した時点で△3.803枚の損失
このように応用すれば、放銃時の損失枚数を出すことができます。
これによりシャンテン押しするかしないかを決める手助けになると思います。
では、ここらへんで。