R6 Mark2におけるAF設定について(親指AFもあり)
AFの基本動作
Ver 2023-08-01
マニュアル
ここの説明が不足しているので誤解を招いている気がします。
自分の解釈は以下
*1 通常はAFエリア内だけで追跡するが「サーボAF中の全域トラッキング」がオンの場合はAFエリア外も追跡する。これも名称がわかりにくいと思う。「サーボAFエリア外もトラッキング」とかの方がわかりやすいと思う。
AI FOCUSもフォーカスロックができない時もある。
サーボAF中の全域トラッキング: オフ
エリア内の被写体を検出する。
エリア内でフォーカスされている被写体を追跡する。
被写体がエリア外にでるとフォーカスを失う。
サーボAF特性により他の被写体にフォーカスが移動することもある。
サーボAF中の全域トラッキング: オン
エリア内の被写体を検出する。
エリア外は検出しないので、一度エリア内でフォーカスする必要がある。
エリア全域でフォーカスされている被写体を追跡する。
サーボAF特性により他の被写体にフォーカスが移動することもある。
親指AFについて
【参考資料】
ここも誤解を招いている気がする。要約すると
サーボAFでは(フォーカスロックができないから)ピントを合わせた後に構図を変更できないので、シャッター半押しでのピント合わせは「AIサーボAF」に向かない
(ONE SHOTなら、そもそもフォーカスロックができるし、シャッター半押し操作として説明しているので、親指AFである必要はない)
SERVO使用時に「親指AFでフォーカスロックできるようにしよう」というのが趣旨と思われる。でもこのページは古い機種を使っているので、R6 Mark2向けの設定を考えてみる。なぜなら、R6 Mark2ならフォーカスした被写体をトラッキングできるので、親指AF押しっぱなしとか必要ないのではないだろうか?
親指AFの設定方法
設定内容
☑が入ってないのは無視されていると思います。
S1(シャッターボタン半押し): 測光・AF開始
S2(シャッターバタン全押し): 撮影
AF-ON: 測光・AF開始
□サーボAF特性: 1
☑AF動作: ONE SHOT
☑AFエリア: 1点AF
□サーボAF中の全域トラッキング: OFF
☑検出する被写体: Auto
□スポット検出: ON
☑瞳検出: ON
操作
S1を押すとAFエリアにフォーカスします。
AF-ONをしばらく押すと合焦します。このフォーカスはボタンを離しても維持します。これがいわゆる親指AFです。この設定を使う場合はS1を測光だけにしないとS2を押す前にフォーカスが外れるので注意です。
また、「プリAF: オン」の場合も構図を変えると、変えた先をプリAFして合焦したフォーカスを維持できないので注意です。AF-ONを押し続けている間合焦し続けます。こちらの場合は「プリAF: オン、オフ」に関係なく、S1が測光・AF開始でも問題なくシャッターを切れます。この操作がキモかもしれません。
被写体による設定
アイドルのライブ
Aメロ、Bメロ等はSERVOで撮影したい
推しを中心に撮影したいが、手前の被写体にもフォーカスしたい
サビやソロは構図を意識して撮影したい
横構図、縦構図も意識して撮影したい
■解説
通常はSERVOで被写体を中央に捉えるようにする。フレキシブルゾーンは縦横で使い分け、フレーム幅を三分割線中央を覆うくらい幅を広げる。これで捉える被写体を一人にしやすくする。
親指AF押しっぱなしでサビ部分やソロ(通常はあまり激しくは踊らない)をONE SHOTのフォーカスロックで構図を決めて撮影する。
■設定例
AF動作: SERVO
AFエリア: [横] フレキシブルゾーンAF2、[縦] フレキシブルゾーンAF3
サーボAF中の全域トラッキング: オフ
検出する被写体: 人物
サーボAF特性: 1
瞳検出: 自動縦位置/横位置のAFフレーム設定: エリア+フレーム
プリAF: オン
S1(シャッターボタン半押し): 測光・AF開始
S2(シャッターバタン全押し): 撮影
AF-ON: 測光・AF開始
□サーボAF特性: 1
☑AF動作: ONE SHOT
☑AFエリア: 1点AF
□サーボAF中の全域トラッキング: OFF
☑検出する被写体: Auto
□スポット検出: ON
☑瞳検出: ON