ブラインドタッチができるようになった話

社会人になって3か月が過ぎた。
一人前になるどころか、まだまともに業務すらしていない状態であるが、それでもこの短期間で少しずつ自分が成長しているのを実感している。

一番大きな進歩は、ブラインドタッチができるようになったことである。
「その程度のことか」と笑われるかもしれないが、これでも数か月前のキーボードをガン見して打っていた自分とは比べ物にならない進歩である。

実は私は学生時代、そこまで頻繁にパソコンを触っていたわけではない。せいぜい軽い調べ物をするときやYoutubeを見るとき、大学の課題に取り組むときなどで実家や大学のパソコンを使う程度だ。
その課題も決して頻繁に出ていたわけではなく(出身が法学部だったので基本的に試験だけで単位取得が決まる)、普段からレポートや実験に追われていた他の学生と比べると、パソコンが必要な環境に身を置いていなかったと言える。だから、大学卒業直前まで自分専用のパソコンすら持っていなかったし、そもそも「パソコンなんかなくてもスマホで十分」と思っている人間だった。
つまり、これまではタイピングが速くなくても特に支障はなかったのだ。

しかし、社会人になると話は別だ。
入社直後に業務用のラップトップを渡され、いやでも業務でパソコンを使うことを思い知らされた。また、当たり前だが業務中にスマホを触ることはほぼできないので、今までスマホで代用できたことを全てパソコンでしなければならなくなった。
となると、今までのようにちんたらキーボードを打っている余裕はない。そこでせめてタイピングだけでも速くなろうと考え、時間があるときにタイピングの練習を始めた。

練習に利用していたのは、e-typing寿司打だ。基本的にe-typingでタイピングの基礎を学び、寿司打で速く打つ練習をした。
最初はキーの位置を覚えるのがやっとだったが(今でもたまに間違うけど)、始めたころに比べると割とスムーズに打てるようになった。また寿司打は、最初はお勧めコース(3段階の真ん中の難易度)をやっとクリアできる程度の速さだったが、今では高級コース(一番上の難易度)を平均2000円オーバーでクリアできるまでに成長できた(やってみるとわかるが、ブラインドタッチができないと高級コースはまずクリアできないだろう)。
練習時間は1日20分ほどで、できるだけ毎日やるよう心掛けた。ブラインドタッチが形になってきたのは、練習を始めてから2週間ほど経ってからだろうか。まだまだタイピングの達人には程遠いが、それでも社会人としてなんとかやっていける程度のスピードは獲得できたのではないかと思っている。

エクセルの使い方や各種ショートカットキーなど、まだまだ覚えることは多いが、それでも一歩前進できたのは間違いない。
更に数か月経った後に「こんなに成長できたのか」と驚くことができるよう、今日も私はキーを叩き続ける。

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