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あら?ちゃんと投稿してる!って思った人。ざまーみろ。笑

投稿しますよちゃ〜んと。しかも長文 はっはっは 笑

さて、記念すべき第1回目のテーマは若い療法士の人に向けてです

この二十数年、EBM(EBPT)を重視され、ガイドラインなるものを参考に診断、治療の標準化が進んでいますね。

先人達が残した数々の研究データは私達の臨床の指針となる

これに間違いはありませんし、今も日々、患者さんの為に研究がなされ、新しいevidenceが生まれている。素晴らしいことです。

むかし必死で文献さがしていた時代を思うと羨ましい時代です。

決して科学的根拠なんか意味ねーなんていいません。

ただEBMってのは、平たく、めっちゃ平たく言うと、しっかり情報収集して考える材料をいっぱい集めて考えなさい。って事でしかありません。

でも、多くの人が勘違いしています。

ガイドラインのグレードが高い=科学的な正解

科学的根拠=後ろ盾として揺るがないもの 

って感じで

そこにない事は邪道であるって人増えてません?

実は僕が育てた実習生の多くが、就職先で悩んでます。疲弊しています。

患者さんの為に試行錯誤し、必死で結果をだしても、その根拠はなに?予後予測は?と目の前の結果より理屈を求められる。

患者さん良くなってるのにですよ。。。そこはどうでも良い。

根拠、根拠、根拠。ってうるさいんだよね。結果だせよ。根拠より。

あ、すいません。落ち着きます・・・


グレード、evidenceレベルってのは正解ではなく、先人が経験して良かった事を多くの人に用いてもらうべく、仮説をたてて研究し、検証を重ね。臨床で実際に効果が認められたものと解釈するべきです。決して唯一無二の正解ではありません。

研ぎ澄まされたデータから導き出された結論ですから、そりゃ信頼性はあります。

仮に99%の人で効果ある治療法は素晴らしいですよね。すごいevidenceと言えるでしょう。

でも1%の人はいるわけです。

データではたかが1ですが、臨床では1人でも人です。

僕等が、ある疾患の患者さんを担当したとします

その疾患では99%は歩けることはないというevidenceがあるとします。

さて質問です。

その目の前にいる患者さんは残りの1%ではないというevidenceは何処にあるのでしょうか?


屁理屈? まあそうかもしれません。


実は臨床では、たぶん一般の人が思っている以上に奇跡的という言葉をよく聞きます。ほんと良く聞きます。奇跡ってめちゃ起きてるんです

ただ僕は奇跡などはない、治るべき人が治っているに過ぎないと思ってます。

そもそも「今の医学では治らない」は「今の僕らでは治せない」の言い間違いですし

まだまだ人体も病気も分からない事ばかりなんですから。何が起きてもおかしくないのが臨床です。

臨床で起きる奇跡は、99%、99.9%ダメだと言われている状況で、自分が1%、0.1%だと信じる患者さんと、同じく信じて取り組む治療者の姿勢によって生まれます。

とはいえ、多くの人が99%に入る人達でしょうし、結果が出せない事の方がほとんどです。奇跡を起こせ!なんて、青臭いことは言いません。

ただ患者さんと自分を信じてトライしてきた経験が新たな治療理論を生み出してきたのも事実です。

臨床は最前線です。

温故知新 

それがEBPTの本来の姿ですよ。

過去積み上げられた膨大な研究、臨床経験というデータを元に現段階で最もevidenceの高い医療を提供するとともに、常に新しいevidenceを見つける努力が求められてることも忘れてはいけません。

そこの先輩

後輩が出した結果に、やれevidenceは?とか根拠は?とか

しょうもない質問してないよね? 

その前に目の前の結果を後輩と、そして患者さんと一緒に喜ぼうよ。

で、なんで良かったか、後輩と一緒に考えてやろうよ。

新しい何かが生まれるかもよ。

そこの新人君

素直に喜んでいいですよ。あなたが患者さんと一緒に出した結果なんだから

患者さんと一緒にまずは喜ぼう!

そして、なんで良かったか、しっかり情報収集して自分なりにでも結論をだす努力をしよう。

自然科学では現実が先にあり、理屈は後から付いてくるもんです。

奇跡が常識になる日を願って



あっ だれか奇跡的にふさふさになる薬しりません?






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