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いとへん(糸偏) 8
クンストレースが下火になった頃から、私が取り組んだのは針仕事でした。
布地に、刺し子のような簡単な模様を刺繍したり、アップリケをつくってコースターにしたのです。
これが、夫が立ち上げに関わり施設長をしていた川崎の地域活動支援センターに置いてもらえることとなり、その母体であるNPOの総会で配るコースターの発注を受けたのを皮切りに、フェルトのアップリケがついたティーコージー(コゼ)ティーマットなどを作るようになったのです。
その日の気分で気ままに刺した一つとして同じものがないコースターは、想像以上に売れました。そして、フェルトを切りながら作る(下書きを写すことはしない)ため、仕上がりがきれいなティーコージーは、作る作業も楽しかったです。
このとき培った技術で、「オープンダイアローグと出会って・・・」に出てくる、トレーニングコースの皆さんに配ったコースターの量産が可能になったのですが、本来苦手な針仕事が、不揃いを逆手にとった温かみのある商品として喜ばれたことは、障がいを持ち、社会との接点が薄かった私にとって、大きな励みとなりました。
つづく