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オープンダイアローグと出会って・・・40 ジュリアと私たち

何も知らない私たちの家に迎えられたジュリアは、犬としてはそうとう苦労したんじゃないかと思います。

定期的にトリミングが必要だとも知らず、脇の下に大きな毛玉だらけになって、ようやくペットサロンにつれていってもらったり。

垂れ耳のせいで、耳に細菌が繁殖しやすく、頻繁に耳掃除をされたり。

おそらく、ぶつかった衝撃のせいではないかと思われるのですが、白内障になり、右目にレンズを入れる手術をわずか1歳のときに経験したり。

私の陽性症状の一つで、ジュリアに埋め込まれた発信器の情報がアメリカ軍のヘリに流れていて、散歩に出ると追跡される。というのがありました。

我が家の上空がヘリの通り道になっていたので、散歩のときに遭遇する頻度が高かったのと、以前、2回ほど、軍関係者の方と接触することがあったからだと思います。

しかし、犬にとって飼い主が精神病患者であることは、あまり問題無いみたいです。ケアが過剰になったり、適切な対応ができないときがあったりしたことはありますが、<犬は飼い主の意向に沿って生きるべき>という、訓練士さんのありがたい言葉もあり、私たちは、あまりいい状態とはいえないにもかかわらず、16年余の長い歳月を、病気と共に歩いてきたのです。

つづく

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