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2021/2022年シーズンの振り返り

1.はじめに

 「note始めました」と言っておきながら、もう半月以上も経ってしまいました。何時も見切り発車で始めてしまうのは自分の悪い癖です。もう少し思慮深い人間になりたいものです。
 さて、実質的にこれが初投稿ということになりますが、今回は自己紹介的な意味も込めて、昨シーズン(2021/2022年)の岩登りを振り返ってみたいと思います。今僕はどういった類の岩登りに興味があって、どんな岩を登っているのか、何を目指しているのか、といったことをお伝えできればと思います。大した内容ではありませんが、よろしければお付き合いください。

2.2021/2022シーズンの目標

 僕は高校生で岩登りを初めて以来、ずっとボルダリングをやってきましたが、2シーズン前からリードクライミング(スポート)を始めました。どうして今更リードクライミングを始めたのか?その背景についてはまたどこかで書きたいと思いますが、昨シーズンはリードクライマー2年生のシーズンでした。ボルダリングも並行してやっていましたので、リードクライミングとボルダリングのそれぞれで目標を立てました。それが以下です。

リードクライミング
・5.14をコンスタントに登る

ボルダリング
・積年の課題であるカタルシス(V13@塩原)を登る
・5段をトライする

 リードクライミングについては、2シーズン前に御前岩のパチンコゲーム(5.14a)を登っていたこともあり、単純にもっとハードなルートを登りたいという純粋な気持ちから上記の目標を設定しました。岩登りにおいて数字(グレード)はその一要素でしかありませんが、長年続けてきたボルダリングとは違い、始めたばかりのリードクライミングには大きな伸びしろを感じていたので、限界グレードを押し上げていく行為はとても楽しく、それがモチベーションになっていました。
 一方でボルダリングは、エキサイティングな目標というよりは、「もういい加減片付けないと」という半ば義務感のような目標設定でした。目標課題に挙げたカタルシスは、初めてトライしたのは7年以上も前ですし、各ムーブができてからも3年近く経っていました。さすがにそろそろこの「心のシコリ」を取り除きたい気持ちがありました。5段をトライするという目標も同様です。高校生の頃から長年ボルダリングを続けていますが、未だに5段というグレードを登ったことがありません。こちらも「もうええ加減登っておこうよ」という自分の気持ちを反映した目標設定でした。もちろん登れるに越したことはありませんが、まずは四の五の言わずにトライしようと自分に約束しました。

3.リードクライミング

 今シーズンのリードクライミングはもっぱら「荒くれ」という石灰岩のローカルエリカに通い続けました。その理由は明確で、5.14以上のハードルートがひしめき合っているからです。また、それらのハードルートの多くは1990-2000年代にレジェンドクライマーたちによって開拓・初登されたものであり、そういった歴史的な背景も自分にとっては魅力的な要素でした。荒くれは非公開エリアということもあり、詳しくはここに書くことはできませんが、そのようなレジェンドクライマーたちがかつて情熱を燃やしたルートに、時を越えて自分も体感できることに抑えきれない興奮と喜びを覚えました。 
 一部のルートは、クライミングカメラマンの萩原悟さんに撮影いただきましたので、よかったらご覧いただければと思います。

 荒くれの各ルートをトライしながら「これが20年以上も前のルートなのか!?」と本当に驚きましたし、いかにレジェンドクライマーたちが当時の世界最先端を突っ走っていたのかを感じることができました。正直なところ、完登した喜びよりもその驚きのほうが印象に残っています。いずれにしても、シーズン目標としていた5.14のハードルートを4本も登ることができたことは大きな自信になりましたし、もっと高みを目指せることを確信したシーズンとなりました。

4.ボルダリング

 次にボルダリングです。リードクライミングが一段落した4月にカタルシスを片付けるべく塩原へ行きました。ルーフ課題は独特の慣れが必要で、その日はまずはムーブ確認だろうと思っていました。しかし、友人のアドバイスのおかげもあり、その日のうちの登ることができました。僕自身、リードクライミングに傾倒すればボルダリングは弱くなるという固定観念があったので、この結果には本当に驚きました。同時に、自分の知識や視野は極めて限定的だったことを思い知らされました。
 カタルシスが終わった後、「ヒドラ」(5段)や「ハイパーバラッド」(5段)に着手しました。どちらもムーブはできたものの繋げることはできず、来シーズンに持ち越しとなりました。でも、紛いなりにも5段とグレーディングされている課題のムーブができたことは素直に嬉しかったです。長年岩登りを続けていると、こういったブレイクスルーが起こりにくくマンネリ化しがちですが、リードクライミングにせよ、ボルダリングにせよ、昨シーズンは少し一皮抜けた実感がありました。

5.今後に向けて

 次の2022/2023年シーズンは、ボルダリングではやっぱり5段を登りたいと思っています。幸いにも今年のオフシーズンは順調にトレーニングをこなせており、昨シーズン以上にフィットネスが良好です。まずは打ち込んでいるヒドラやハイパーバラッドを登り、その他の5段にもチャレンジしたいと考えています。
 リードクライミングについては、もうワンランク上の5.14c以上を目指します。高校生で始めた頃には考えられなかったグレード帯に足を踏み入れつつあることに興奮しますし、スポートクライミングでの集大成となるシーズンにしたいと思っています。
 今回は「2021/2022年シーズンの振り返り」と題して大まか話に終始しましたが、今後は日々のトレーニングのことや一緒に登ってくれる仲間のことなど、もう少し掘り下げた話もできればと思います。お読みいただきありがとうございます。ではでは。

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