沖縄県民はクラクションを鳴らせない
常に沖縄の雰囲気に違和感を感じながら育ってきた大学生が書いたものです。
沖縄が好きで沖縄からでたいとは一瞬も思ったことはない、という人にはおすすめしない内容ので、よろしくお願いします。
最近「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」という本を読んだ。
もし今回の内容に少しでも興味をもったらぜひその本を読んでみてほしい。
すごく簡単に言うとその本は
**
県外からきた大学教員が沖縄の県民性から貧困の仕組みを説明する**
というものだった。
今までに読んできた沖縄関連の本の中で1番沖縄県民を理解していると感じた。
とくにこの
沖縄県民はクラクションを鳴らさないのではない、鳴らせない
という文章。
第2章に
「他の都道府県では常に弱いものがいじめの対象になる。しかし沖縄では反対にできるものいじめがおこる。」
という1文があった。
「まーめー」「できやー」「みださー」
沖縄出身の人でこの言葉を知らない人はいないのではないだろうか。
なぜかできる人にかわりもののレッテルがはられる。
私が沖縄をでるまでの18年間の違和感の正体はこれだった。
沖縄では弱いものが多数派になり、強いものを仲間はずれにする。
クラクションの話もその考え方が根本にあって
沖縄ではなぜか
クラクションを鳴らした方が注目の的になる
鳴らされる方が何か鳴らされるようなことをしたはずなのになぜ?
それは
鳴らした方が正しい方=強い立場
鳴らされた方=弱い立場
になるのだ。
本の中で例として挙げられていたのだが
著者が「なぜAはすぐ返信をしないのか」とBに聞くと
B「Aはいいやつなんすよ〜」
とかえってきた。
まさにこれだ!!!と読んでいて私は思った。
なぜBはAの擁護をするのか?
私は加害者なのか?むしろ返事がかえってこない私の方が困っているのだけれど
つまり沖縄県民は
クラクションを鳴らさない優しい人達ではなく
クラクション鳴らすと目立ってしまい加害者になってしまうから鳴らせないということなのだ。
**
沖縄県民は
「能天気で優しい」どころか
むしろ「敏感で空気を読むのが得意」なのである。**
これを何人かに話してみたが
「本当?笑」と言われてしまった
これが沖縄県民です!といっても
A型は真面目、O型はてきとうレベルの話じゃないかと言われそうだが、そんなことはない。
これは沖縄県で成長したことがある人なら誰しもが間違いなく1度は感じたことがあるはずだ。
この考え方が根幹にあるから
新しいもの、正しいもの
よりも
古いもの、皆が大事にしているもの
を重視する。
だからどの分野も成長していかない。
県外の大学に進む人はある程度この違和感を感じたことがあるのではないだろうか。
もしないのであればよっぽど恵まれた環境で育ってきただろう。
そこからこの本の
貧困がなくならない理由
に踏み込んでいく。
ただの沖縄あるある本として読んでも面白いし、「沖縄の雰囲気」を言語化してくれている本になっている。
ぜひ読んでみてほしい。
そしていつか誰かと意見を交換してみたい
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