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「異端であることの美しさ」を扱った映画が好き


僕は、自分が「異端」な人間だからか、「異端」を扱かった映画が好きみたい。感情移入もするし、見ていて爽快感が半端なくなる。関連する映画でとても好きな映画をいくつか紹介したい。もし、この中で好きな映画があればぜひ語り合いたい!

ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル!

まず、現在上映中のヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル!は久しぶりに僕のハートを鷲掴みにした映画で、11/27に公開されてから既に2回観に行ってしまった。今年もあと1回は映画館に観にいく予定。

僕がヘヴィメタル好きだっていうのもこの映画が好きな理由でもあるけど、この映画は単にヘヴィメタルを題材に使っているだけで、実は大枠のテーマは別のところにあると思う。それは、異端であることの美しさだと思う。無理して異端になろうとするのは違うけど、異端であることを信念を持って貫くことは、時に物凄い芸術を生み、大業を成すことがあるということ。

この映画は、やりすぎなくらい音圧がすごいデスメタルを流してたり、主人公たちの「異端さ度合い」も異常なレベルだし、あまりにもリスクを取りすぎていて明らかに商業的な目的が薄い気がするんだけど、監督がこの映画で伝えたいメッセージとか影響力を及ぼしたいことが実はそれだけ大きいんだと感じた。僕は、ただの下品な笑いだけのコメディ映画だったら、二回も観ない。

School of Rock

ヘヴィ・トリップを観て思い出したのが、School of Rockという映画だった。古い映画なので、観たことがある人も多いかもしれない。

この映画も、ロックンロールが異端と認識される社会で、主人公がロックンロールをキチガイな程貫いて、はちゃめちゃなやり方でロックンロールに市民権を与える物語。フィクションだけど、この映画でも異端であることの美しさを感じてすごく好きになった。

はじまりへの旅(Captain Fantastic)

この映画も半端なく「異端」を扱っていて1発で好きになった映画。

オレゴンの森の中で自給自足の生活をする明らかに異端な家族と、都会に住む普通の現代人との対比の描写がすごく考えさせられた。後者からみると、前者は明らかに「野蛮」と見るだろうけど、前者は、オリンピックのアスリート並の運動能力と、アメリカのトップの大学に合格できる学力を持ってたりする。

前者は後者に触れた時、一時は憧れを持ったり自分たちが間違ってると感じたりするんだけど、最終的には本当に大事なものに気づく。これも異端であることの美しさを扱ってるんだと思う。

人権を侵害されている人たちが市民権を得る映画も好き

人間ではないんだけど、第9地区(District 9)では、エイリアンが差別・迫害される立場になるという斬新な設定の物語。南アフリカで起こったアパルトヘイトが、現代で生きる僕たちにどう見えるのかを、かなりのリアリティを持たせて描かれている。

ミルク(Milk)という映画は、アメリカで初めてゲイであることを明らかにして当選したサンフランシスコの政治家の実話の映画。同性愛者が市民権を得たということがどれだけ重大な時代の変化だったかは、主人公のハーヴェイ・ミルクさんが議員に就任して1年も経たない内に暗殺されたことからも明らか。

スラムドッグ$ミリオネア(Slumdog Millionaire)も、社会から何の価値も見出されなかったスラムに住む子供たちに光を当て、ストリートで得られる知識も見直されるきっかけを作った映画でとても好き。


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