実は重要!クライアントワークにおけるプロダクトマネージャ(PdM)思考を考えよう セミナー開催レポート
日々進化するデジタルテクノロジー、コロナ禍で一気に加速する企業のDX、様々な業界で進むコモディティ化…と、今日の状況に合わせ多くのプロジェクトで、高品質化・多様化・複雑化が進んでいます。
それによりクライアントワークでは、 クライアントと共にビジネス課題そのものに、より良い手段でアプローチする というビジネスパートナーのような視点の重要度が増しました。UXをデザインし、最適かつ拡張性の高いシステム設計をし、最新の技術で高品質なアウトプットをスピーディに生み出す。
常に変化・進化を続けるWeb業界でクライアントワークに携わる多忙な皆さんは、思い当たる節があるのではないでしょうか?
本記事は、2021年11月11日(木)19:00 〜 21:00 にオンラインにて開催した、「実は重要! クライアントワークにおけるプロダクトマネージャ (PdM) 思考を考えよう」セミナーレポートです。
本セミナーの目的 プロダクトマネージャ(PdM)思考とは
今回のセミナーでは、クライアントワークのときには泥臭いような実務経験で得た、仕事に対する向き合い方、キャリアに対する気づきをお話しさせていただきました。より良いプロダクトを作る上で必要な価値観について考え、共有したい、というのが本セミナーの目的です。
タイトルにもある「プロダクトマネージャ」「プロダクトマネージメント」は本来、自社サービスのプロダクト開発で用いられることの多い言葉です。しかしお客様のプロダクト開発を支援するクライアントワークにおいても、より良い結果に導くために「プロダクトマネージメント」思考を持つことが重要、と私たちは考えます。
スピーカーは全員、ウェブ制作・開発のクライアントワークの最前線で活躍中で、「プロダクトマネージャ思考を持っている」と自負しております。
セミナーの様子を、『なんでも図解』(ダイヤモンド社)の著者で【えがこう!】可視化トレーナー&グラフィックレコーダー、株式会社TAMのアートディレクター日高 由美子さんのグラフィックレコーディングと共に共有させていただきます。
Session1:変化も安定もほしいならプロダクトを作れる人になろう
クアリタ 萬浪 悠馬
CtoCマッチングアプリを運用開発するスタートアップ企業で開発ディレクション、企画、開発、マーケティング設計、アプリ分析等を経験後、クライアントの新規プロダクト開発を支援する開発会社(株)クアリタを創業。さらに昨年創業した(株)Unlimitalでは自社サービスの開発運用に従事。
・Web業界は変化が激しく多忙で安定できない?と思っている皆さん、 「安定」を再定義してみて、キャリアは「動的安定」を目指してみませんか?
・動的安定のために、「作れる人」=プロダクトマネージャになろう。
Session2:エンジニア目線でいいディレクターはプロダクトマネージャなのかもしれない
TAMシンガポール法人 高尾 祐征
新卒でEコマースの開発・運用を経験し、シンガポールのTAMSANに入社。現在は日本からシンガポールチームのメンバーとして主にバックエンドの開発を行っている。
・クライアントワークのディレクターとは、プロジェクトマネージャ「+α」=「プロダクトマネージャ」なのでは?
・「+α」は人によって異なりますが、長期的にプロダクトがどうあるべきかの意思決定や、専門知識(UX、デジマケ、システム関連)といったものと考えています。
Session3:クライアントワークを「自分ごと化」しよう
リゾルバ 白石 尚也
SIerにて基幹システムの開発保守を担当。その後、株式会社タンバリンにてSalesforce製品(Heroku/Lightning Platform/MarketingCloud/Pardot) を活用した B2C・B2B向けのアプリケーション開発に関わる。現在は株式会社リゾルバで自社サービス開発、クライアントとWebサービス開発を行っている。
・クライアントワークは「しんどい」イメージが先行しがちですが、自分ごと化すれば、しんどい <「楽しい・やりがい」に。
・プロダクトマネージャな思考・スキルセットは、楽しんでいれば自然と身についていくのかもしれません。楽しめるようにするために、仕事が楽しくない・つらいときはどんな時か考えてみましょう。
Session4:未経験ディレクタから、どのようにPdM思考を持てるようになったか
TAMシンガポール法人:藤原 寛明
新卒で専門商社入社、エクアドル駐在、アルゼンチンでの個人事業を経て、ウェブ制作会社(株)TAMへ入社。2012年のTAMシンガポール法人「TAMSAN」の設立から現在までシンガポール在住で、シンガポール法人の代表。
・いきなりすべての知識を身につけることは難しいですが、責任は自分でとる覚悟で自分でとにかくやってみる。
・お客様のために背伸びしながらベストを尽くして周りのひとに助けてもらいながら頑張れば、自然とPdM思考が身につき、変化の激しいこの業界でも生き残れるはず。
社団法人「クライアントワーク・プロダクトマネージャ協会」(仮)、設立予定です。
クライアント、その先のお客様、プロダクトマネージャ、の三方良しの未来づくりをビジョンとした社団法人の設立を、2022年1月を目標に準備中です。
クライアント:自社のプロジェクトがより良い形で成功し、ビジョンの実現に近づくことができる
その先のお客様:クライアントによって提供されるより良いユーザーエクスペリエンスを享受できる
プロダクトマネージャ(開発チーム):「ビジネス、UX、テクノロジー」の総合的な視点でより難易度の高いプロジェクトを推進し、自分の能力や可能性を高めていける
共感いただける方のネットワークを創造し、「こうなりたい」と思う方の育成の機会を共有する活動をしたいと考えています。
今回のセミナーに共感いただけた方は、ぜひ今後ご案内する会員になっていただけると嬉しいです。
今後もnoteやconnpassページで発信を続けていく予定なので、よろしくお願いします!
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