冥契約とかいうデッキについて
はじめに
今回は新弾で強化された注目デッキの1つである冥契約について、リストを組む上での考えや対面の考え方などを残そうと思って書きます。
1.リストについて
冥契約のリストについて調べてみるといくつかのタイプが存在している。以下のカードは特に人によって大きく採用枚数が分かれるカードである。
冥相棒カミュ
契約スピリット枠であるため1枚の採用は確定しているものの3枚採用しているリストと1枚のみのリストが混在している。1枚採用、3枚採用のそれぞれの特徴は以下のようになっている。
1枚リストの強み
・カミュが重なることによる事故が発生しない。
・ほかのカードにデッキスロットを割くことができる。
・3×13+カミュというわかりやすいリストが組める。
1枚リストの弱み
・先行1ターン目に何もできないとテンポロスを取り返しにくい。
・セクエンスでソウルコアを回収し契約煌臨2面の動きができない。
3枚リストの強み
・先行1ターン目のテンポロスを取り返せる可能性がある。
・契約煌臨を2面立てられる可能性がある。
3枚リストの弱み
・カミュが重なることによる手札事故が起きるようになる。
・デッキの枠を追加で2枠埋めてしまう。
魔界七将パンデミウムXV
カミュと同時に実装された初期冥契約のフィニッシャー。盤面7コアシュートに消滅しなければアンブロ付与、煌臨&合体中であればコア除去効果起動でハンデス効果とやりたい放題のカード。
0枚採用の強み
・やりたい動き、目指す動きが明確になるためプレイが簡単になる。
・手札でパンデミウムが重なる事故が発生しなくなる。
0枚採用の弱み
・ヴィヴィアーヌ効果で広がった面を処理することができなくなる。
・ハンデス効果による事実上のエクストラターンの獲得や、アンブロ付与による受け煌臨でのブロックを阻止できなくなる。
2枚採用の強み
・ハンデス効果による事実上のエクストラターンの獲得や、アンブロ付与による受け煌臨でのブロックを阻止が可能になる。
・プレイの幅が広がる。
・ヴィヴィアーヌ効果で拾うことで横に広がった面を除去できる
2枚採用の弱み
・3枚採用ほどゲームに関われないのであるなしで大きくプレイが変わる。
・プレイの幅が広がることによってプレイ難易度が上がる。
・ヴァーズロイが絡まないとトラッシュに落とすのが難しくなる。
・1回トラッシュに落とすと拾い上げないとほぼ煌臨できなくなる。(2枚目をゲームに絡めるために引き込むのが大変)
3枚採用の強み
・ほぼ確実にゲームに絡んでくるため、プレイの選択肢や攻め方のバリエーションなどが増え柔軟なルート選択が可能になる。
・ヴァーズロイがなくてもオープンから気兼ねなくトラッシュに落とすことができヴィヴィアーヌがアクティブになりやすくなる。
3枚採用の弱み
・パンデミウムが手札で重なることによる手札事故が起きやすくなる。
・攻め方、受け方に関する選択肢が増えることでプレイ難易度が上がる。
紫の世界/紫の悪魔神
紫デッキでは定番の足場カード。スピリットのアタックを牽制することができる一方で契約編の紫デッキでは系統:「血晶」を持たないことから採用を見送られることもしばしばあったカード。
0枚採用の強み
・血晶カードでデッキを染めやすくなるため後述するマルグゥル礼拝堂跡という、より強力なドローネクサスを採用できるようになる。
・紫の世界の軽減シンボルは1しかないためゲームの後半に使いにくいカードの枚数が減る。
0枚採用の弱み
・優秀な初動ネクサスを1種類採用していないことになる。
・アタック牽制できない。
3枚採用の強み
・初動として非常に優秀なネクサスになる。
・アタック牽制が可能
3枚採用の弱み
・ヴァーズロイで捨てることができないカードの枚数が増える。
・マルグゥル礼拝堂跡との相性が悪い。
マルグゥル礼拝堂跡
血晶を軸にデッキ構築をしたときに2枚ドローできるスーパーネクサス。山上1枚をトラッシュするものの、パイモニアでの回収、ヴィヴィアーヌで効果をコピーしながらの回収といった方法で回収できるうえ、回収対象が1枚でも多く確認できるようになるため優秀な1枚。
0枚採用の強み
・血晶で染める理由がなくなるためカシウスの槍などの汎用札を採用しやすくなる。
0枚採用の弱み
・手札を増やすためのカードが不足しがちになる。
3枚採用の強み
・1コスト2ドローという高コスパカードであるためどのタイミングであっても状況の打開になりやすい。
・山上を1枚トラッシュできるためパイモニアやヴィヴィアーヌの起動、動きの確定がしやすくなる。
3枚採用の弱み
・血晶の割合を高くしていることが相手視点で明確になるため、動きやすくなってしまう。(もともと公開情報が多いデッキであることも大事)
リスト1例
これら各カードの採用枚数ごとの強み弱みを踏まえたリストを1例として提示する。
採用カード
・冥相棒カミュ×1
・EVANGERION Mark.06 -カシウスの槍-×1
・魔界七将パンデミウムXV×2
・魔銃使いアルタヴァ―ル×3
・霊鎧姫メルツェーデス×3
・冥王女パイモニア×3
・スチューデントガール カミュ×3
・デビルシューター カミュ×3
・ドミナネリオ魔法学校校長ヴァーズロイ×3
・魔神令嬢ヴィヴィアーヌ×3
・冥銃女神カミュ・セクエンス×3
・ドミナネリオ魔法学校×3
・旅団の摩天楼×3
・神魔銃エクセンクティー×3
・オラクルⅥオーバーラバーズ×3
2.各カードの採用理由
冥相棒カミュ×1
先述のとおり3枚構築では先1にパスしてもテンポロスを取り返せるだけのパワーが出せる可能性がある一方で、
1.デッキスロットを大きく圧迫してしまうこと
2.カミュが重なり手札が回らなくなる事故が発生すること
の2点を重く見たため1枚採用に。
また、後述するミネルヴァ―ナを不採用にし、カウント増加できるメルツェーデスを採用したことと、初動を魔法学校なしで9枚採用したことで初手での事故率が30%程しかないことから1枚でも問題なく運用できると判断し1枚のみの採用。
EVANGERION Mark.06 -カシウスの槍-×1
どうしてもフリーデンXVを踏むタイミングがあることと、ゲームが長引いたときにしっかりと勝ち切るために1枚のみの採用。
魔界七将パンデミウムXV×2
こちらも各採用枚数ごとの強み弱みを上げたが、それぞれを総合しカシウスの槍の採用にもあるようにゲームが長引いたときにあると嬉しい、勝ち切りやすいカードであることから2枚の採用。また、ヴィヴィアーヌで除去をしながら着地したい際に、エクセンクティ―のみの要求ではつらいのでヴィヴィアーヌ視点でエクセンクティ―の4枚目以降になるという点も評価し2枚の採用。
魔銃使いアルタヴァ―ル×3 霊鎧姫メルツェーデス×3
どちらも3コストの初動カード。サーチの範囲が違うものの、メルツェーデスもカミュの枚数が9枚あることから有効に活用できるだろうということでどちらも3枚採用。アルタヴァールは疲労とネクサスメタ、メルツェーデスは手元保護&破棄メタでもあるため最大枚数採用する価値があると考えた。
冥王女パイモニア×3
カミュ以外でカウントを早く盛ることを考えたときに必要になる1枚なので3確。メルツェーデスで回収できなかった血晶スピリット/ブレイヴを回収することができたり、ネクサスにも触ることが可能である。ヴィヴィアーヌを起点にトラッシュの血晶カードを相手のアタックステップ中に回収することなども可能。
スチューデントガール カミュ×3
3枚も必要ない気はするもののメルツェーデスの対象であること、ソウルコアを使わずに受けで煌臨が可能であることなどを評価し、こいつがいるかいないかで受けられる範囲や数が容易に変わってしまうので3枚。変えるとすればカミュとスチューデントガールで2枚2枚ではあるがその採用枚数である意味が薄すぎる。
デビルシューター カミュ×3
明確にここで使うという具体的な場面があるわけではないものの、ブレイヴの踏み倒しやアタック時の回復効果などを活用する場面が意外と多いため3枚。パンデミウムで殴るときにカミュで上のアタック時をコピーしてトラッシュからブレイヴを釣り上げてコアトラッシュ送りが1番ぱっと出る具体例。ちなみにそんなにこの動き自体はしない。
ドミナネリオ魔法学校校長ヴァーズロイ×3
最強のリソース札なので3確。こいつがセットされているだけで生き物にコアを乗せることを強要できるので相手の動きの遅延にもつながる。
魔神令嬢ヴィヴィアーヌ×3
受けの要のカードの1枚。新弾で追加されたカミュ・セクエンスのおかげで手元に置きやすくなったことで使いやすさが上がったので3枚。トラッシュからカードをグルグルできるのでかなり受けの性能が高い。
冥銃女神カミュ・セクエンス×3
新弾で追加された便利カード。使えば使うほど強さが身に染みるカード。ヴァーズロイで捨てたカードをこいつで手元におけるため、ヴァーズロイとのセットで実質手札の好きなカードを手元におけることにしたカード。
ドミナネリオ魔法学校×3
カウントを1増やしながらカミュを出せるカード。カミュの復帰や処理系の契約でないときなどは後手1でカウントを1多く盛ってスタートできるようになっているカード。ヴァーズロイとセットであれば3コアのスピリットまでは処理圏内に入る。数少ない緩い制限で手元に好きなカードを置けるカード。
旅団の摩天楼×3
フル軽減1コストの1ドローネクサス。初動札でもあり、終盤にも1コストで使えることからある程度扱いやすく血晶の密度を気にしなくてもプレイできるため紫の世界やマルグゥル礼拝堂跡を差し置いての採用。また、ミラージュとしてセットすることでヴァーズロイを使いまわしてリソースを増やせる点も評価できる。
神魔銃エクセンクティー×3
宣誓ブレイヴなので3確。カウント8以上でコアの送り先をトラッシュにできる優れもの。
オラクルⅥオーバーラバーズ×3
受け用のマジック。耐性持ちに対して強く出られる点や、ミラージュでカミュの復帰ができること、摩天楼と同様にヴァーズロイを使いまわせる可能性があることを評価して3枚。
3.不採用カードについて
紫の世界/紫の悪魔神
フル軽減2コストというコストの重さが気になって不採用に。カミュデッキ自体が重めのカードが多くなってしまうため後半で邪魔になりがちだと感じた。
マルグゥル礼拝堂跡
血晶の濃度を上げる必要がある点、カシウスを採用したかったことなどから不採用に。代わりに摩天楼で安定感を取った。
魔銃使いミネルヴァ―ナ
カミュの復帰札でありながらドローソースでもある優秀なカード。アタックステップ終了メタを付けられるのも偉い。一方でカウントの増加には貢献できなことが強く引っかかったたのと初動枚数との兼ね合いで思い切って不採用に。
ブラッディ・サバト
そもそも使い勝手がお世辞にもいいとは言えないカードであり、生き物一匹だけで殴ってくるタイミングで一切役に立たないことから不採用に。入れるとすれば100%血晶型のカミュデッキ。
4.カードごとのかみ合いについての話
カミュデッキにおいては
1.手元にあるときに強く使えるカード
例:ヴィヴィアーヌ、スチューデントガール
2.手元にカードを置けるカード
例:アルタヴァール、パイモニア
の2種類に大半のカードは分類できる。ここの噛み合い(1のカードを手元に置くにはどの2のカードが必要なのか)を覚えておくことが大事だ。
(1)手元にあるときor手元に置くことで強く使えるカード
・スチューデントガール カミュ
・ドミナネリオ魔法学校校長ヴァーズロイ
・魔神令嬢ヴィヴィアーヌ
(2)手元に置くためのカード
・冥相棒カミュ(コスト7以下血晶)
・魔銃使いアルタヴァ―ル(冥契約)
・冥王女パイモニア(トラッシュの血晶スピリット/ブレイヴ)
・スチューデントガール カミュ(煌臨元カミュ要求コスト7以下血晶)
・ドミナネリオ魔法学校校長ヴァーズロイ(デッキの上から2枚)
・冥銃女神カミュ・セクエンス(手札トラッシュの血晶スピリット)
・ドミナネリオ魔法学校(血晶スピリット/ブレイヴ/マジック)
全(1)共通
・ヴァーズロイアタック時効果
・カミュアタック時効果
→スチューデントガールを手元においてアタック時効果使用は煌臨中のみ効果発揮可能
・カミュ・セクエンス効果
→カウント7以上限定
・ドミナネリオ魔法学校
→コア1個以下の相手スピリット/アルティメット必須
・パイモニア効果
→トラッシュにいる必要あり
・スチューデントガールカミュ効果
スチューデントガール カミュのみ対象
・アルタヴァール効果
これらが(1)を手元に置く方法である。一方でヴァーズロイ以外の2種類のアタック時効果はお世辞にも優秀とはいいがたいため、カミュのアタック時効果で置くことはなるべく避けたい。
5.対面知識
圧倒的に練習不足なので割愛します。練習したら書きます。
※記事内で使用したカード画像はバトルスピリッツ公式サイトより引用しています。