忘れ得ぬ音楽①Stereo Fabrication of Youth
はじめまして。
1980年に生まれ、大学卒業まで関東で過ごしました。
大学生の頃はミレニアムで、音楽も雑誌も盛り上がっていて、わたしはヘビーメタルのコピーバンドが多数の軽音楽部にいながらナンバーガールにはまったり、Radioheadのコピーをして白い目で見られたりしていました。
当時は2ちゃんねるみたいなネット黎明期の流れもあり、面白い時代だったなと思います。いわゆる日記系サイトという、今でいうnoteの走りと言いますか、そういったものもごく一部で人気でした。そもそも、毎日顔を見合わせている人たちが何を考えているのかすら、(SNSがないので)知る由もない時代でしたから、他人の頭の中が知れるのはとても興味深いことでした。
その頃の事は、特に誰に話すわけでもないけど、自分の中でたびたび思い出すことだったりして、当時はそれなりに切実に大切だったなぁという事とかを、つらつら書きたいなと思っています。あんまりメジャーじゃない話題が多くなるかと思います。同世代の方なんか、もしも、わかる!という方がいたら嬉しいなと思います。
さて、Stereo Fabrication of Youthというバンドです。
1stの「Are you independent?」が2001年11月10にリリースされ、わたしは池袋のタワーレコードの試聴機でこれを聞き、一曲目の「戦場の遠距離恋愛」に打ち抜かれてすぐにレジに持って行きました。
メンバーは私の1歳年上の1979年生まれ。次作のKNOW FUTURE FOR YOUも素晴らしかったし、これは本当にすごいバンドだよ!と、軽音楽部の仲間に布教して学園祭でコピーバンドをやったりしました。
何度かライブも観に行きました。2003年3月23日(日)渋谷屋根裏でのLUNKHEAD 、ガガーリン、Bacon 、ハッカ、Stereo Fabrication of Youthの対バンも特にアツかった。(当時の日記には、Stereo〜のボーカル江口亮さんの声とメロディは黄金だ、と書いてあった)
ソリッドな轟音バンドサウンドの向こうから聞こえてくる「震えてる熱情粒子」という歌詞や、
「神様お願い。手錠をかけてくれよ。」という歌詞が印象的でした。やっぱりエモい時代でしたね。
自分はその後就職などして人生が変わっていき、バンドもメンバーが脱退したりなどのニュースを目にして、バンドの名前も聞かなくなりました。
それから10年以上経って、江口亮さんがプロデューサーとしてご活躍されていると、何かのエンドロールで知って、驚いた。いきものがかりだったかな。
一番驚いたのは、LiSA 「紅蓮華」の編曲でお名前を見かけた時だと思います。でも、あの頃のソリッドな轟音バンドサウンドを思い出すと、どこか納得な気がしました。
ネットで調べてみると、ステファブは2023年にもライブをしていたようで、見逃していたのが悔やまれますが、またタイミングが合えば観に行きたいと思います。