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話すこと 聴くこと

『大事なことほど小声でささやく』

という映画を観た

筋肉ムキムキのゴンママが営むスナックひばりには、今日も心のうちを打ち明けに人がやってくる

あれっ?
これって何かに似ている

原田知世さん主演の
『スナックキズツキ』 かな

いつの時代も、ただ話を聴いてくれる場所の存在は大きい
そして、特に今、その必要性が高まっているのではないかと感じている

いろんな情報が混在し、なにが本当なのか
判断はむずかしい
見たくない人の様子まで見えてしまう

シャットダウンしようにも
手は自然とスマホに伸びてしまう

本来なら直接顔を見て話すことがデフォルトであったのに、電話することすら稀になり、テキストの往復で事は済む

そんな時代の流れの中で、聴いてほしいココロの想いは置き去りになっていく

人は話すことで頭が整理され、自分が本当は何を感じているのかを知っていく

話すこと、自体に慰めの効果があるのだ


話し手は答えを求めていない

ただそこに寄り添ってほしい
なにも言わないで頷いていてほしい

そう、傾聴、とはこのことかもしれない

ふとした表情や声色から漏れる心情

ショートメッセージから読み取るのは難しい


なぜか、ふたつの共通性を持ったドラマに安心感を覚えたのは気のせいではない



ただただ聴いてくれる場所


束の間自分に戻れる時間を

必要としているのかもしれない