不確定だからこそ自分の軸となる道筋を自分で示そう
村上龍さんの著作で『13歳のハローワーク』という本があります。
これは2003年に出版された本で、子どもに将来のことを考えさせる良いきっかけになると話題になった本です。
気づいたら我が家にも置いてあり、親の戦略(?)にまんまとハマり、私も時間があるときにパラパラと眺めていました。
好きなことや興味のあることから、それに関連した仕事を紹介しており、自分の好きを深掘りして、将来の自分に想いを馳せることができます。
そして、世の中には本当にさまざまな職業があるのだなあ、と発見することができます。
(寝ているのが好きな人に対しての項目もあって衝撃を受けたことを覚えています笑)
それが、2010年には改定されて『新13歳からのハローワーク』として再出版されました。
その10年間の間に、世の中は本当に様変わりし、10年前では考えられなかった職業が普通に仕事として定着しています。
(そこからさらに10年経ち、ユーチューバーは今やなりたい職業に普通にランクインするまでになっています)
であるならば、ここからさらに10年後には、今現在、考えられない仕事がバンバン生まれている可能性があり、そんな不確定で変化の激しい未来であれば、子供たちの職業選択が難しくなるのは当然のこととなります。
そして、だからこそ、私はコンパスとなる進路は早いうちからしっかり持った方が良いと、子供たちには話しています。
「どうせ不確定なんだから、将来の目標を持ったところで仕方がない」
という意見もありますが、私はそうではなく、不確定だからこそ、自分の軸となる道筋は自分で示そう、そのためには、好きを深掘りし、自分について理解しよう、激しい変化の中でもブレない自分軸を持つ生き方、進路は考えておこう、と思うのです。
変化の激しい時代は、荒波に揉まれることと同じで、その中で掴まれるマストや道行きを示すコンパスがないと、翻弄されるがままになってしまう、変化の激しい不確定な社会では、より自分の軸に沿った進路を考えておくことが、生き抜くためには大切です。
たとえそれ通りにいかなくても、翻弄してくる社会へのリスクヘッジにはなると思うのです。