最近「物流」という言葉を多く聞き、気になっている人へ「物流」をわかりやすく解説
よく耳にする「物流」
テレビやSNS、雑誌などで『物流』という言葉をよく聞くようになりました。
「モノが届かなくなるんですか?」
「ドライバーの人が不足している状況を知らなかった。」
などとこれまでに物流を意識していなかった方々で会話がされています。
物流の大切さと認知度が高くなってくることは良いことです。
しかしドライバーだけが物流ではありません。
そこで、できるだけ簡単に「物流」のことをみていきましょう。
物流は、大きく分けて4つ
「物流」と一言で言いますが、いくつかに分かれた領域があります。
それが「調達物流」と「生産物流」と「販売物流」、「回収物流」です。
「いきなり堅苦しい言葉出てきた。」と思いましたよね。
これを主婦の方々の生活に合わせて説明していきます。
「買い物」これが調達物流
食事を作るためにスーパーへ買い物に行きます。
カレーライスを作るなら、野菜、肉、カレー粉、米などの材料を手に入れるため各売り場へ足を運びます。これが調達物流です。
それぞれで選んだものをカゴに入れていきます。これが集荷作業。
レジで精算してエコバッグに詰めていきます。これが梱包作業。
エコバッグを車や自転車に詰め込みます。これが出荷作業。
過去のした荷物を持って店から自宅に出発します。これが運搬作業、ドライバーです。
自宅に着いたら冷蔵庫に収納します。これが入庫作業。
食事の材料を調達するための買い物の流れです。
「食事作り」これが生産物流
カレーライスをつくる場合を例にします。
野菜を野菜入れから取り出します。出庫作業。
取り出したものを調理場へ持っていきます。搬送作業。
野菜を「洗う」「皮を剥く」「切る」と作業工程を踏んでいきます。
冷蔵庫へ移動して肉を冷蔵庫から取り出します。出庫作業。
取り出したものを調理場へ持っていきます。搬送作業。
冷蔵庫を倉庫と考えるとイメージがつきやすいでしょう。
さらに肉を「切る」「下味をつける」などと作業工程を踏んでいきます。
カレーを調理(生産)していきます。
煮込んでいる間(リードタイム)にご飯を炊きます。米を洗って、移動して炊飯器にセットします。
この一連の流れが生産物流。
「食事の配膳」これが販売物流
作られたカレーライスが家族の待つ食卓へ運ばれます。
予定していた夕食時間に家族分を温かい状態で食べたい量が運ばれます。
夕食の場合、カレーライスが食卓に届くまでには、調理場(生産工場)から食器に盛り付けがされ(物流センター)がされ、トレーに乗せられて食卓へへとカレーライスが移動していくことになります。この移動していく動きが販売物流となります。
「トレーやペットボトルの回収」これが回収物流
カレーライスの皿を片付けて、洗浄してまた使う。
食材を入れていた容器を洗浄して、店に運んでリサイクルする。
ダンボールや牛乳パックなどを資源ごみとして出す。
日常生活にある「物流」
このように日常の生活の中にあたはめて考えるとわかりやすいのではないでしょうか?
社会生活の中に「物流」は欠かせません。
物流とは「物的流通」です。今では物には情報が必ずついています。
皆さんの生活になくてはならないものなのです。